2007年12月10日 (月)

墨田区立文花中学校:国語と数学の‘ICT活用授業’

Bunka006今日は代休を取って、JAPET第4プロジェクト(提示用ICT機器とデジタル教科書の効果的な活用に関する調査研究プロジェクト)の墨田区立文花中学校でのICT活用授業の視察に来ています。15人が参加しました。
文花中学校といえば、あの渡部校長がいらっしゃる学校です。前任校の鐘淵中学校では、2005年11月18日 (金)にNHK‘おはよう日本’の電子黒板特集の生中継がありました。文花中学校に赴任されてからも、リーダーシップを発揮されています。今年6月27日 (水)には校内研修会があり参加しました。

Bunka010最初に渡部校長から、「ICT機器の活用による授業改善を目指している」「授業力のある先生が使うと、さらによい授業ができる」「中学校では教科を超えた授業研究が重要であるが、電子黒板を使った授業をテーマにそれが始まってきている」というお話がありました。既にいろいろなタイプの電子黒板を7台導入されており、先生方に「すべての教科で電子黒板を活用した授業をするように」と指示をされているそうです。

Bunka013_3Bunka017_2今日は、3時限(国語)と4時限(数学)のICT活用授業視察です。
国語の授業(漢詩 「春暁」)と、数学(グラフ 速度・距離・時間)の授業を見せていただきました。文化中学校には、「内田洋行のショールームにある教室を小型化して展開した」ということで、「ICTルーム」という名前の教室が作られていました。特徴は2台の電子黒板と2台のプロジェクターを並べて使っているところです。

Bunka023_2国語では、漢詩 「春暁」の授業でしたが、先生は右の電子黒板に光村図書のデジタル教科書を表示し、左の電子黒板には先生が作ったパワーポイントの資料を表示したり書き込みをしながら説明をしていました。電子黒板と普通の黒板の併用の有効性は実践例で示されていますが、2台の電子黒板というのも新たな試みだと思います。そして、見事に「分かりやすい授業」を実現していました。先生は授業の目標として、「漢詩を読めるようになる」ということと、「漢詩の意味がわかるようになる」ということをあげられていましたが、50分の授業でこれらの目標は達成できたと思います。そして、「五言絶句」と「起承転結」という重要なキーワードも、生徒の心に強く印象に残ったのではないでしょうか。

Bunka031_2数学では、「自転車でBくんが時速12Kmで30分走り、途中休憩して、残りを時速18Kmで走ったら、合計12Kmを休憩を含めて1時間かかった」というときのグラフを書いたりする授業でした。先生は、左側に‘d-Book’を使って教科書を表示し、右側に手書きで要点を書くというやり方をされていました。こちらも、この授業の課題である2つの場合の「距離と時間のグラフを書く」ということが全員達成できたのは凄いと思います。
いずれも、2台の電子黒板を有効に使われていました。

Bunka034Bunka036授業の後、みんなで給食(300円は安い!)をいただきながら、授業を担当された2人の先生にも入っていただいて約1時間の意見交換をしました。
数学の授業の最後で一人の生徒がこんな質問をしました。「先生、来週もここ(ICTルーム)ですか?」と。これは、ICTルームでの授業が、「分かりやすい」「楽しい」「またやって欲しい」ということだそうです。

国語を担当された先生は、ICT活用の授業について、「まずは、私自身が面白い!」とおしゃっていましたし、数学を担当された先生も、「ICTを活用した授業に興味があった。実際にやってみて、生徒の『関心・意欲』が高まり、それは学習意欲の向上につながることを実感している。ICT(電子黒板やデジタル教科書)をいつも使うというのではなく、『使える場面で使うと』いうのがいいのではないか」とまとめていらっしゃいました。

渡部校長が蒔かれた種が、また一つ実を結びそうです。

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◇参考Webページ:堀田龍也先生に聞く:「電子黒板+デジタル教科書」のメリットと活用のポイント

◇参考書籍:清水康敬氏編著「電子黒板で授業が変わる」

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2007年8月27日 (月)

【学校訪問】日の出町立大久野中学校研修会で講師

Ookuno22今日は、日の出町立大久野中学校研修会に来ています。
武蔵溝ノ口でJR南武線、立川からJR青梅線で武蔵五日市駅下車、車で数分です。(大久野中学校の市倉先生が車で迎えに来てくださっていました。市倉先生、ありがとうございました。)
電子黒板とデジタル教科書の関連企業6社からの説明を中心に、授業へのICT活用に関する研修会でした。14名の先生方が校内研修を受けられています。

◆日の出町立大久野中学校校内研修会のプログラム
1.挨拶・講師紹介 清水信光校長
「今回の研修の目的は、‘先生方にいい授業をしていただきたい’ということ。新しい‘切り口’や‘方法’としてのICT活用について考え・工夫する機会としてください。」とのご挨拶がありました。

Ookuno282.基調講演:「IT活用による授業改革への挑戦」 講師 元・富士通株式会社 関 幸一
3.実践報告 電子黒板活用事例の紹介 市倉教諭

4.新しい教材・機器の提示と体験
Ookuno37Ookuno39①内田洋行(主に電子黒板用機材の紹介)
②日本スマートテクノロジーズ(電子黒板用機材の紹介)

Ookuno50Ookuno53③パイオニアソリューションズ(電子黒板用機材の紹介)
④日本アビオニクス(プロジェクタ機材の紹介)

Ookuno60Ookuno66⑤光村図書 (デジタル教材の紹介)
⑥東京書籍 (デジタル教材の紹介)

Ookuno685.質疑応答・体験
先生方のそれぞれの疑問や体験したい教具(電子黒板・プロジェクター)とデジタル教科書のタッチ&トライの時間が設けられていたのが良かったと思います。

6.研修のまとめ  
副校長が「便利なものを我々がいかに活用できるかと予算が問題。」、「まず、興味を持つことが大事」とまとめられました。

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2007年6月27日 (水)

【学校訪問】墨田区立文花中学校の校内研修会

Bunka037今日は渡部校長にご案内をいただいたので、墨田区立文花中学校の校内研修会に参加しました。渡部校長はあのNHK’おはよう日本’電子黒板特集で生中継(2005年11月18日)をした時の鐘淵中学校の校長先生でもありました。

◇研究授業:14:00~14:50
Bunka018今日の研究授業は、中野真理教諭による国語科『相手を意識して伝えよう「わかりやすく話す」』です。3年4組の生徒は6つの班に分かれていました。最初は各班の「発表練習」、そして中野先生による「評価方法の説明」、「発表方法」の説明がありました。そして、6つの班の内、今日は2つの班が発表しました。

◇研究協議:15:00~15:45
Bunka022先生方と企業からの参加者による研究協議がありました。

私は、「発表をすること(プレゼンテーション)は社会人にとっても一つの重要な技能(スキル)である。今日の授業の評価項目である関心・意欲・態度という観点では、’授業に積極的に参加すること’という点では充分に達成できていた。また、’話すときに、聞きやすい話し方をしている’という観点では、『本番では緊張するので、もっと練習すればいい発表ができた』『声が小さかった』『操作をしっかり確認しておけばよかった』などの’気づき’が得られたことは大きな成果であったので、そういう意味でとてもいい授業だったと思う。」と感想を述べました。

◇講義&ディスカッション:15:45~16:30
Bunka020Bunka026講師:光村図書 黒川弘一氏、中川珠貴氏
「国語科におけるICTの効果的な活用をめぐって ~デジタル教科書と電子黒板を活用して~」

デジタル教科書による授業改善
・生徒とのコミュニケーション力がアップ
・学習情報の共有化で分かる授業が実現
・教材の視覚化により理解力がアップ
・学年を超えた活用により系統性を意識した学習が可能に
・授業準備の効率化と教材研究の活性化

最後に・・・
・はじめに授業(デザイン)ありき
・教科書を立体的に活用できます
・ぜひ、先生方の創意工夫でお使いください


◆その他:
電子黒板(スマートボード)の提供&協力:日本スマートテクノロジーズ)針生社長

渡部校長は、学校を変わられてもリーダーシップを大いに発揮されて、ICT活用においても中学校における最先端の実践に挑戦されている様子を垣間見ることができました。
(頑張ってください。応援しています。)

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2006年8月30日 (水)

鐘淵中学校の校内研修会

Kanec507今日は、市倉先生にご案内をいただき、墨田区立鐘淵中学校の校内研修会に参加しました。
そうです、昨年12月にNHK「おはよう日本」で生中継された学校です。
今年も、夏休み終盤に実施されました。

Kanec509先生方の「和気藹々」とした雰囲気の中での研修会に参加できてとてもうれしいです。
渡部校長の後任の長谷川校長もとても熱心な方で、情熱をもって先生方を指導されていたのが印象的でした。
校内研修は、長谷川校長のご挨拶から始まりました。

そして、榎本竜二先生の講演もありました。

◆川嵜先生による国語の模擬授業
Kanec512Kanec522川嵜先生から、「下を向いた○○先生、お願いします。」と指名がありました。すると、ワッと歓声が上がります。そんな暖かい雰囲気で校内研修が進んでいきます。

◆中島先生による社会の模擬授業
Kanec514鐘淵中学校では、まだ校内LANが整備されていません。そこで、教室のパソコンをインターネットにつながなくても、あらかじめ準備しておくことで授業でそのWebの内容を表示できるやり方を説明されました。
実際にはうまくいかなかったのですが、講師の榎本先生のアドバイスでその難関をクリアーすることができ、また中島先生が伝えようとした方法が確実に習得できたので、本当の意味で「研修」になりました。

◆番場先生と筒井先生による体育の模擬授業
Kanec519昨年のNHK-TV「おはよう日本」でも登場した番場先生と筒井先生による、ビデオ撮影の実演をしながらの「体育で電子黒板を活用する方法」の研修です。
「水中カメラが使えると、’平泳ぎの足’など子どもたちが実際には自分自身で見えないものを見せながら指導できる」などのアイデアも出てきました。

◆東京都立江東商業高等学校の榎本竜二先生による講演
Kanec529テーマ:デジタル教材利用のポイント
【コンピュータをうまく使える人が「よい授業」をできるのではなく、「よい授業」ができる人がコンピュータを使うと、さらに「よりよい授業」になる】という言葉が印象的でした。

榎本先生が紹介された、デジタルコンテンツ関連のページ(榎本先生の了解を得て、掲載させていただきます。)
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◆有名なフリーデータ
青空文庫
http://www.aozora.gr.jp/

私立PDD図書館
http://www.cnet-ta.ne.jp/p/pddlib/

◆作り込まれた教材
NHKデジタル教材(小学校向きだが)
http://www.nhk.or.jp/school/

JAVAアプレット物理教材
http://www.nep.chubu.ac.jp/~nepjava/applet.htm

理科ねっとわーく(科学技術振興機構)
http://www.rikanet.jst.go.jp/G012TitleList.html

◆教科書会社 等
大日本図書
http://www.dainippon-tosho.co.jp/

教育出版
http://www.kyoiku-shuppan.co.jp/

教育出版 中学数学のページ
http://www.kyoiku-shuppan.co.jp/math/top-c.html
http://www.kyoiku-shuppan.co.jp/shokns/dbook/

学校図書
http://www.gakuto.co.jp/

光村図書
http://www.mitsumura-tosho.co.jp/digital/c_digital/opening.asp

◆その他
Google Map
http://www.google.co.jp/maphp?hl=ja&tab=wl&q=

NASA World Wind
http://worldwind.arc.nasa.gov/

星図作成
http://star.gs/cgi-bin/scripts/seizu_s.cgi
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2006年1月25日 (水)

e-黒板を「いい黒板」にするための活用法の研究

tada5717今日は、金井信夫先生からご案内をいただき、佐野市立多田小学校の公開授業に参加しました。
ブログ「Eスクエア・エボリューション 多田小学校学校企画」は、実践報告だけでなく、ハード、ソフト、周辺機器の活用方法の紹介から評価まで、とても充実しています。
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◇研究内容:e-黒板を「いい黒板」にするための活用法の研究

○公開授業(すべての授業で電子情報ボードを使用していました)
tada5723・1年 英語 「ものの名前」英語活動用の自作コンテンツを使ってALTの代わりに電子情報ボード上でネイティブの発音を聞かせることにより発音指導を行った。
英語での電子情報ボードの活用は、「ネイティブの発音を、インタラクティブに、繰り返し何度でも聞かせることができる」 というところにメリット学習効果があるようだ。
tada5731tada5740・4年 算数 「面積」児童の考えが記入された学習プリントをその場で「D-book」を使って教材化。
HTML形式の自作教材の提示。

tada5742tada743tada744子どもたちが矩形の面積の求め方を考え、紙にかいて、スキャナーで取り込んみ、電子情報ボードを使って説明をする。3種類の説明方法が出てきて、それぞれ立派に説明されたことはとても興味深かった。

tada5729tada5730・6年 国語 「漢字の筆順」電子情報ボードを使って自作した筆順のデジタル教材と「EduClick」を組み合わせたクイズ形式の学習。
子どもたちはクイズ感覚で、楽しみながら授業に参加していた。
・3年 算数 「重さ」フラッシュ形式の自作教材の提示と、自作プログラミングによるゲーム形式のドリル学習。
・4年 社会 「わたしたちの栃木県」「D-book」を使って教科書をデジタル教材化したものを電子情報ボードに提示しながら授業を行った。
tada5754tada5760・5年 道徳 「あなただって そうだったでしょう」
自作資料を「再現構成法」的な手法を用いて、場面の挿絵を電子情報ボードで提示しながら授業を行った。
画面の挿絵は、絵の上手い卒業生3人が書いたとか。ありものの素材を使わずストーリーもオリジナルで、著作権にも配慮して公開授業をしたところがよかったと思う。

tada5769tada5764・2年 国語 「何に見えるかな」紙をちぎってできた形を「D-book」を使って教材化した。その教材を提示しながら児童にその形が何に見えるかを考えさせて発表させた。
tada5775tada5777・5年 体育 「跳び箱運動」電子情報ボードを使って模範演技を提示した。グループ毎に動画撮影用のデジタルカメラを持たせ自分たちの演技を撮影し振り返るとともに場合によっては電子情報ボードに提示して全体に紹介した。

○ワークショップ
デジタル教材作成ソフト「D-book」を使った教材の作り方を、実演を交えながら解説した。
主に、スキャナで取り込んだデータを簡単に教材化する方法を金井先生が説明した。その中でも、すでに印刷された自作のプリントや児童が書き込みを行った後の学習プリントを授業時間中にスキャナで取り込み瞬時に教材化する方法は、事前にまったく準備がいらない驚くべき活用法である。

○全体会とその印象
tada5782宇都宮大学の渡辺浩行教授から実践者の先生方に、「コンピュータを活用した授業の実践によって、子どもたちが、そして先生自身に、どのような変容がかったか」という質問があった。
全員の先生方が回答したが、金井先生は、「ある児童が、『先生がコンピュータを使った授業をしてくれたので、今まで嫌いだった算数が好きになりました』と答えてくれ、本当に算数の授業に熱心に取り組んでくれるようになったことがうれしかった」とおっしゃったのがとても印象的だった。

金井先生、これからも頑張ってください。応援しています。

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2006年1月19日 (木)

尾道市立土堂小学校教育研究会:電子情報ボード活用研究

Tutido31今日は、あの「百ます計算」などで有名な陰山校長のいらっしゃる尾道市立土堂小学校で教育研究会があり、参加しました。テーマは、「ITが開く新しい教育の可能性」~電子情報ボード活用研究~です。

「e-黒板研究会」会長の清水康敬先生も来られて講演されました。

教育研究会の内容:
Tutido55Tutido76Tutido41公開授業
・2年1組 モジュール授業(百人一首・百ます計算・そろばん) 金子京子教諭
・2年2組 モジュール授業(百人一首・タイピング・タブレットパソコンによる漢字練習) 関根達教諭・山崎敬史教諭
・4年1組 算数科 折れ線グラフ 山根僚介教諭
・6年1組 英語科 ごんぎつね 藤井弘之教諭

Tutido78Tutido84○全体会
・開会挨拶 尾道市教育長 平谷祐宏氏、土堂小学校校長 陰山英男氏

○研究報告
・土堂小学校校長 陰山英男氏

○講演Ⅰ
・「ITが開く新しい教育」
 講師:メディア教育開発センター理事長 清水康敬氏

○講演Ⅱ
・「授業におけるIT活用のポイント」
 講師:メディア教育開発センター助教授 堀田龍也氏

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2005年10月19日 (水)

鐘淵中学校の研究発表会

鐘淵中学校の研究発表会東京都墨田区立鐘淵中学校では、「e-黒板が授業を変える!」~電子情報ボードを活用した授業の提案~ と「情報モラルを身につけたネット社会の歩き方」の研究を進めてきており、10月16日(日)はその「研究発表会」がありました。

(1)鐘淵中学校の挑戦

kane4679渡部校長は、すべての教員がe-黒板を使えるようにという目標を立てて進めてこられました。最初は市倉先生だけでしたが、この夏5名の先生がインストラクターとなって、それぞれ4~5名の先生方を「マンツーマン研修」「グループ研修」で教えるという仕組みでその挑戦がはじまりました。今回はその成果の発表第一弾です。

(2)公開授業と研究授業

9:10からの1校時から13:50までの4校時で、3学年全7クラスで27の実践授業がありました。そのうち20の授業がe-黒板(電子黒板)を活用した実践です。 e-黒板研究会会長(メディア教育開発センター理事長)の清水康敬氏も授業見学に参加されました。

kane4697kane4707kane4708私は数学、体育、美術(写真、左から)の授業を中心に見学しました。他に、国語、体育、社会、英語、音楽、理科、道徳、技術(順不同)の授業がありました。

(3)dbookの活用とビデオ教材の活用数学・国語など多くの授業で’dbook’を活用されていました。(dbookとはデジタル教材作成ツールです。詳細については、CECのe-黒板研究会平成16年度の成果報告CD-ROMの付録1を参照ください。このページからdbookの試作ソフトがダウンロードも可能です。)

国語では「奥の細道」に関するDVDを視聴させたり、美術ではレオナルド・ダビンチの生涯を紹介するビデオを流したりしていました。体育では、模範演技をパソコン画面で確認させたり、生徒の演技をプラズマディスプレイで大写しし、確認させたりアドバイスをしたりしていました。

(4)ちょっとしたトラブルも生徒の協力で無意識のうちにボードを動かしてしまったために、ポイントする位置がづれたりする場合がありました。その都度、「校正(位置合わせ)」をしてリスタートしていました。また、数学の授業で直線を引く時に高い位置だと人差し指が触れる前に、小指のあたりが触れていたようでなかなかうまくいかないといったトラブルもありました。原因がわかってからは問題はなかったようです。その他、音がでなかったり、元に戻す操作を先生が間違えそうになると、生徒たちが先生に教えたり、操作を手伝ったりして「危機」を乗り越えていました。生徒の方が覚えが早いし、いろいろな先生の授業を受けているので「体験」も豊富です。子どもたちに手伝ってもらいながら授業を進めていくのもいい方法ですね。 渡部校長の「全ての授業で、全ての先生が使えるようにする」という目標に向かっての挑戦が始まったばかりですが、着実に前に向かって進んでいるようです。

(5)学校説明会、研究発表、講演、そしてパネルディスカッションそのあと14:10からは、学校説明会、研究発表、講演、パネルディスカッションと続きました。

kane4715

学校説明会では、来年度から中学生になる子どもたちとその保護者を対象に鐘淵中学校の特徴や具体的な取組みを紹介していました。研究発表では、大塚教務主任が「研究テーマの解説」を、市倉先生が「研究の歩みと今後の展開と題して、e-黒板のメリットや課題、そして今後の活用に関する考え方をうまくまとめて説明されていました。

(講演については、省略します。)

パネルディスカッションのテーマは、「情報モラルとは?」です。

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司会は渡部校長。関は、冒頭の問題提起をまかされました。平成12年度・13年度にCECのIPA委託事業で開発した「ネット社会の歩き方」を紹介しました。この教育用コンテンツは今年度、さらにバージョンアップされる予定です。

kane4730都立江東商業高等学校の榎本竜二先生は、「ネット社会で、子どもたちが被害者にならないこと、加害者にならないこと」、そのためには先生方が現実に何が起こったり問題となるかを知る必要があるということ。個人情報保護法に関して、学校がとるアンケートなどを例にポイントを解説されました。

NTTドコモのモバイル社会研究所の遊橋裕泰氏は、中学生が丁度携帯を持ち始める時期であり、その携帯は持ち始めてから2ヶ月が一番重要な時期であると指摘されました。

墨田区立教育委員会指導主事の内田辰彦氏は、学習指導要領より引用されながら、子どもたちをとりまく現状について解説されました。「規範意識を育てること」「判断力を育てること」の重要さと、墨田区で定めた「インターネットの利用5か条」についても紹介されました。

PTA副会長の稲村文子氏は、「モラル=人間として守るべき正しい道」であるが、インターネットや携帯は、子どもがどのような経験をしているのか、親が見れないのが問題である。また、「だめなものはだめ、いいものはいいと、親がきちっと判断できればいいのだけど、それが難しい状況になる」という現状の課題を説明さました。

(このパネルディスカッションの最中に震度3の地震がありました。壇上の我々は、天井で揺れる照明器具をみて不安な気持ちになりましたが、すぐにおさまったのでプログラムは無事続行されました。)

最後に、渡部校長が締めとして、「お礼の言葉」を述べられましたが、前日までの先生方の準備の大変さを説明しながら「感極まった」瞬間がありました。でも、一番大変な苦労をされたのは校長先生ご自身であったと私は推察しています。

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