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2005年8月

2005年8月31日 (水)

渡部昭校長に聞く:「教育改革とIT活用」

watabe37東京都墨田区立鐘淵中学校の渡部校長は、東京都視聴覚教育研究会の副会長をされたり、国際交流活動にも生徒と一緒に参加されるなど、精力的に対外活動もされています。
写真の腕もプロ級で、廊下の壁や校長室には、校長先生が写した写真がたくさん掲示されています。今回は夏休み期間中でしたが、普段の日は生徒たちに「あれはどうなった?」などと、気楽に話し掛けられている姿をよく目にします。

今年度は、墨田区の「IT活用」と「情報モラル教育」のモデル校にも選定され、10月16日(日)の発表会に向けて、準備をされているところです。e-黒板活用研修会と実践授業でお忙しい時間の合間にお時間をいただき、校長先生の「学校改革」にかける熱き思いをお伺いしました。

Q1.渡部校長とe-黒板との出会いは?
A1.平成15年度のCEC(財団法人コンピュータ教育開発センター)の成果発表会で、米国カリフォルニア州のホイットニー高等学校から招聘されたゼウカウスキー先生の模擬授業を見たのがきっかけです。「圧倒された!」「これは、入れるしかない!」と思い、その年の5月には1台導入しました。

Q2.予算等お金の面で問題点はありませんか?
A2.予算は、思いのほかいろいろなところから集められるものです。「だめなか?」と思っても提案してみると予算がついたりします。

Q3.教員研修の進め方、考え方について教えてください。
A3.動き出した(使い始めた)のは昨年9月。今年度は墨田区の研究指定校にもなったので、研究発表会までに全教科で研究授業を実施することを決めました。
 そして、夏季休業中には、5人の先生にインストラクターになってもらい、マンツーマン研修或いはグループ研修を行いました。今まで使ったことの無い先生も教わりながらインストラクターになって3~4人の先生を教えています。
 全員が使えるようになるためには良い方法だと思います。事務や栄養士の人も研修に参加しています。
 「教員がお互いにやりがいや感動を共有すること」が大切だと考えています。

Q4.校長先生の教育改革の「信条」は?そして、IT活用を推進されている目的は?
A4.「体験に勝るものなし」というのが信条です。「一年生は、職場体験」「二年生は、高校の授業体験」「三年生は、福祉体験」をします。地域と合体した教育を目指しています。
 IT活用に関しては、たとえばe-黒板は学習意欲を向上させることができる道具です。e-黒板を活用し、「授業の中身」を変えていきたい。そして生徒の「学力向上」につなげていきたいと考えています。
 こんな素晴らしい道具を使わないわけにはいきません。

ーーー
注(※):ゼウカウスキー先生の模擬授業(高校物理)
 平成15年度の成果報告CD-ROM「電子情報ボードを活用した授業実践事例集」にビデオ画像等が収録されている。e-黒板研究会のホームページ参照

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2005年8月30日 (火)

鐘淵中学校の校内研修会参加報告

kanega38kanega43今日は、渡部校長にお招きいただき、鐘淵中学校の校内研修会に参加しています。
鐘淵中学校は墨田区の「IT活用と情報モラル教育」の指定校となったので、10月16日の発表会を目指して、教員全員がe-黒板が活用できるようになるために、校内研修を進めています。5名の先生がインストラクターとなって、それぞれ4~5名の先生方を「マンツーマン研修」「グループ研修」で教えるという仕組みだそうです。

夏季校内研修として、夏休み最後の前日の8月30日が充てられました。(鐘淵中学校は二学期制ですので、8月31日から授業が始まります)23名の先生方とIT関連企業の人も私を含めて6名と区内の中学校の先生2名が参加しました。そして、講師は都立江東商業高校の榎本竜二先生です。9時から12時まで、途中、お茶の休憩時間を含めて、とても楽しく和やかな雰囲気のうちに、しかも先生方にとっては収穫の大きい研修会であったと思います。

最初に3つの指導案の発表があり、そのあと榎本先生の講評と「情報モラル」の授業がありました。いずれも「e-黒板」がうまく活用されていました。

1.指導案の発表
○美術科学習指導案 「鑑賞:ミロのビーナス」
kanega40 「キーワードをあらかじめ隠しておいて、問題を出してからその覆いをとりながら印象付ける」とか「DVDを一部早送りしながら鑑賞する」など、興味深くかつ工夫を凝らした指導案であった。また、電子機器だけにたよらず、ボードなども補助教材として用意していた点も講師から誉められた。
○家庭科指導略案 「住まいの役割と和式洋式の特徴」
kanega45e-黒板の大画面を使って、「様々な住まい(集合住宅と一戸建)」「住まいの役割」「和式、洋式の特徴」を静止画で提示した。途中、説明のために以前の画面にもどったりするなど、インタラクティブな画面提示が効果的であった。
○保健体育科学習指導略案 「器械体操(マット運動)の種目別練習」
kanega51e-黒板を使うために、球技ではない「マット運動」を選んだ。
先生一人では指導が難しいので、一年生2クラスの男女合同授業とし、二人の先生が役割分担し、全体指導と機器操作・個別指導を行う。
e-黒板のタイプによっては、体育館に設置し、球技でも使えるようになる可能性があるとの講評があった。

2.講評と質疑
 講評の要点は前述のとおり。次の2つの質問とその回答は、本日の研修会の大きな収穫であった。
 Q1.教材コンテンツの探し方
 A1.代表的なサイトはNICER(教育情報ナショナルセンター)

 Q2.「マット運動の動画コンテンツ」が欲しい
 A2.岡山県情報教育センターのホームページが内容豊富で教師の視点でDB化している。 体育で使えるコンテンツ に「マット運動の動画」があった。いずれも無料でダウンロードできる。

3.「情報モラル」の授業
enomoto56前日も都内の小学校で「情報モラルの授業」をしてきたとおっしゃる講師の都立江東商業高校教諭榎本竜二先生は、Flashで作った驚きの教材で先生方を引き付けたあと、豊富な経験と巧みな話術で先生方を爆笑させながら納得させていく。
kanega57「危険なページの例」「個人情報」「危ないWebメーラ」「終わらなくなるページ」などの具体的な事例を手作りの教材で紹介してく。
「学校現場における著作権」についての解説。そして「情報モラルの授業」は、中学校レベルでは、「他人(ひと)に迷惑をかけないこと」enomoto8「自分の身を守ること」が目的で、高校レベルになると、「依存症などの悪影響」「セキュリティ」「根拠となる法律」についても触れる必要がある、とまとめられた。


◇次回の10月16日(日)は、鐘淵中学校で研修発表会があり、「授業公開①~③」「研究授業」「学校紹介」「講演」「パネルディスカッション」が予定されている。
講演は渡部校長から私に依頼があり、テーマは「e-黒板の海外事情」。「私でいいの?」と思いつつ、準備を始めています。

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2005年8月29日 (月)

クジャクのおさんぽ

kujaku07kujaku06多摩動物公園では、クジャクが放し飼いにされています。
時々、「おさんぽ」しているクジャクに出会います。

kujaku27kujaku05「こんにちは!」とクジャクさんに挨拶しましたが、ちょっと振り返ってくれただけで、テクテクと歩いて通り過ぎてしまいました。
(写真撮影:8月27日)

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2005年8月28日 (日)

Brigitteさんがお気に入りの場所

tori30tori318月27日にお会いした、フランス人のBrigitteさんが大声を上げて「素晴らしい!」と叫んだ場所は、入り口を入ってすぐの右側の鳥のゲージです。
色鮮やかな「ルリ鳥」と「赤いインコ」の色の対比がいかにもフランス人好みだったのでしょうか?
fureai10fureai28次にBrigitteさんがとても嬉しそうにした場所は、「ふれあい広場」です。デジカメを取り出して夢中でシャッターを押していました。
ここでは、子どもたちがウサギにさわったり、モルモットをだっこしたりできます。


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2005年8月27日 (土)

雪豹(Snow Leopard)

TZoo1015TZoo1025今日は、東京動物園協会のボランティア・ガイド、多摩動物公園土曜班の研修2日目。
私の今日の担当は「コアラ館」。3人で担当します。小道具は「コアラのぬいぐるみ」「コアラのあかちゃんのフィギア」「コアラの実物毛皮」「コアラの糞」と「ユーカリの枝」です。
コアラ館に来たお客さんたちに説明します。

今日のハプニング
TZoo0024TZoo1023 今日は、ユキヒョウの赤ちゃんたちの公開初日。TV東京の撮影クルーも来てました。(17:25のニュースでやってました。)
コアラ館にフランス人のBrigitteさんが来られました。よく聞いてみると、「友人がカザフスタンでユキヒョウを見つけたので、預かってくれる動物園を探している。」とのことでした。英語には自信はないのですが他にだれも彼女の話を聞いてあげる人がいないので、しかたなく私が彼女をウォッチングセンターの飼育課長(園長の次に偉い人です)のところに連れていきました。
彼女のご主人は国連の職員とのこと。そして、その友人が保護したユキヒョウは原生種(Wild Origin)に違いないので、もしも、このユキヒョウが多摩動物公園にやってくるとすると、「大変なこと!」なんだそうです。なにしろ原生種のユキヒョウは世界中の動物園で2頭しかいなくて、今その1頭が多摩動物公園にいるのですから、そうなると3頭のうちの2頭が多摩動物公園にいるということになるからだそうです。
別れ際に彼女は、「今日の私の役目は、完璧に果たせました。ありがとう。」と、喜んでくれました。お役に立てたようで、私にとっても爽やかな一日となりました。

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2005年8月26日 (金)

台風一過・夏の終わり

semi31semi98今日は、台風11号が関東を抜けて行き、台風一過で南の暑い風を運んできた。我が団地では、今年はセミが大量発生。確か、一昨年も多かったが、今年は特に多かったように思う。
「ミンミンゼミ」の季節から「ツクツクホウシ」の季節に代わりつつある。きっと夏の終わり。

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2005年8月25日 (木)

ゆみちゃん日記(その3)「いろいろな遊び」編

ゆみちゃんは、近所に住む3歳の元気な女の子。
毎日のように我が家に「おじゃましま~す。」といいながら入ってきます。

(1)鬼ごっこ
「もうい~かい?」「ま~だだよ」。
「もうい~かい?」「もうい~よ」。
「あれ~。ゆみちゃん、いないよ。」「ゆみちゃん、どこにいったのかな~」と言うと、大喜びします。
ある時、ゆみちゃんは、「おじちゃんもおしいれにかくれようよ。」といいましたが、鬼ごっこをしていたのは、ゆみちゃんとおじちゃんの二人だけでした。
二人は、背中を合わせて、
「もうい~かい?」「ま~だだよ」。
「もうい~かい?」「もうい~よ」。
といっていました。

blanco43(2)ぶらんこ
「おじちゃん、もっと、大きくして」
(ブランコをゆすって大きく揺らしてという意味)
でも、ゆみちゃんのぶらんこは自分で揺らして、お母さんが見ていたらきっと、止めたくなるくらいゆれていました。


(3)買い物ごっこ
ゆみちゃんはいつも、お店の人をやります。
「これください。って、いって。」
「これく~ださい!」といって品物とお金を渡すと、ゆみちゃんは、電卓の上に品物をもっていって、「ピッ!」といいます。
「325円です。」
そして、レシートらしき紙とお釣をくれます。
また、「いらっしゃいませ!いらっしゃいませ!」と少し巻き舌で呼び込みがはじまります。

(4)かくれんぼ
「おいかけっこ」と「かくれんぼ」が大好きです。
「まてまて!」と言って追いかけると、必死に逃げますが、少し先で、とまります。
「つかまえた!」というのを待っています。
「つかまえた!」というと、「きゃっきゃっ」といって喜びます。
散歩の途中で、「かくれんぼ」をします。低い植え込みの横に隠れますが、隠れているのは頭だけです。

(5)お昼寝とウソ寝
ゆみちゃんは、よく走り、よくしゃべり、よく踊るので、3歳になった今も、よくお昼寝をします。おじちゃんの肩に抱かれて。
散歩の途中に、「ダッコして~よ」というのが合図です。急に言葉少なくなり、うわ言のように「ママいく」と言い出します。そこで方向転換しようとすると、「ちがう、こっち」といいますが、眠気には勝てず、腕をダラッとさせて、急に重たくなります。
ウソ寝をすることもあります。家に帰るとき、ダッコして欲しいので、寝たふりをします。そんなとき、ゆみちゃんのママは玄関で必ず、「この、ウソ子ちゃん」といいます。
ゆみちゃんは、それを聞いて笑顔になりますが、目はしっかりと閉じたままです。

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2005年8月24日 (水)

平松一夫学長(関西学院大学)に聞く

hira93本日午前中、ホテルニューオータニに関西学院大学の平松一夫学長を訪ね、ガーデンラウンジで40分ほどインタビューをすることができました。「お客様視点経営」ということで、お客様のトップに直接お話をお聞きするという貴重な機会でありました。

hira94□「学長として、どういう大学にしたいのですか?」
□「関西学院大学がかかえている問題点は何ですか?」
□「ビジョンをどのような方法で実現しようとしているのですか?」
という3点についてお聞きしました。
平松学長は、
○情報化社会・国際社会に適合できる一級の実力をもつ学生を育てること」が関学の使命だと考えています。
○私学をリードする高度な専門職業人教育の実現も課題です。
○高等部が文部科学省の「スーパー英語」「スーパーIT」の両方の指定校になっていますが、英語とITで特色を出していきたいと考えています。
○問題点は、「ガバナンスがしっかりしていない」ということです。いろいろな経営判断や方針決定において、理事長・学長のリーダーシップが発揮しにくいので、改革が遅くなってしまうからです。
○学力選抜を現在の7割から6割、5割と減らしていき、指定校からの入学、自己推薦制度による面接重視の選抜やスポーツ選抜の比率を増やしていくなどの入試諸施策で、多様で優れた学生獲得を目指したいと考えています。
○宝塚プロジェクト(宝塚市との連携)、東大阪市との連携、経済人同友会の支援、地元企業(清酒大関等)との連携、関西経済連合会との連携、関学発のベンチャーの育成等で、実学重視・産学連携路線の強化を図っていきたい
とおっしゃっていました。(詳細については省略させていただきます)

hira96平松学長、お忙しいところ、今日は貴重なお時間をありがとうございました。がんばってください。心から応援しています。

(写真は、ガーデンラウンジから見たホテルの中庭)

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2005年8月23日 (火)

オランウータンのスカイウォーク

OR0114OR0119OR0120OR0121ポピー(オス)が、身軽にロープを伝って飛び地に移動。途中、ロープと木の両方にぶら下がったり、逆立ちをしたり。まさに軽業師。
OR0111OR0104OR0112OR0110ジプシー(メス)は、ちょっとおばあさん。最初に飛び地に移ったのはいいけれど、握力が弱っているので、タワーにもどれず。それでも補助のロープを張ってもらってからは、行ったり来たりできるようになった。(多摩動物公園にて 撮影:2005.8.13)

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2005年8月22日 (月)

もんじゃ

日常の業務はブログ向きではないのですが、今日はあえてそれを公開します。
6:40自宅を出る。永田町、新木場経由で海浜幕張へ。8:20幕張のオフィスに到着。すぐにPCを立ち上げ、メールのチェック。8:40朝礼(月曜日恒例)。プロジェクト・Webで、スケジュールやデータのチェック。9:30Nプロジェクトのリーダーと打合せ。プロジェクトの問題点・対応策について意見交換。

monja83JSTでの第二次ヒアリングのために、早めに出発。
月島で途中下車し、青木さんお勧めの月島大江戸坂井に到着。「知らないことは聞きなさい!」と店主に叱られながら、「もんじゃ」を食べる。うまい!
12:40待ち合わせ場所の麹町の「いつもの喫茶店」に集合。山田さん、仲崎さん、宮崎さん、上原さん、そして青木さんと私の6人で、作戦会議。13:10JSTに到着。
応募約120社で、今日の審査対象は20社。たぶんこの内の10社程度に絞られる。説明3分、質疑2分の各社5分のヒアリング。あとは、「果報は寝て待て」で、来月上旬の発表待ち。
JAPET8914:30JAPET訪問。坂元会長と森田事務局長にF社のJAPET担当としてご挨拶。移動中、鐘淵中学校の渡部校長から電話が入る。10月16日(日)の講演依頼。私でいいのか?と思いつつも、とにかくOKの返事をする。16:30幕張に戻る。明日の会議準備。資料作成。関西学院大学の平松学長が明日から東京出張と知る。明後日のアポイントを取る。CEC荒木さんにe-黒板ニュースの発信依頼を確認。面談者との調整、資料準備。20:30帰宅。夕食後、ブログにアップ。

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2005年8月21日 (日)

陰山英男校長の「解決!学力低下問題」

ryomou752005両毛教育祭【第7回でき学セミナーinぐんま】講演録(4)
日時:2005年8月20日14:10~15:15
場所:群馬県太田市民会館
講師:陰山英男氏(尾道市立土堂小学校校長、中央教育審議会義務教育特別部会臨時委員)
「間違いだらけの学力向上」「落ちているのは学力だけではない」「社会の夜型化が最大の原因」。その解決策は「早寝・早起き・朝ごはん、家族の対話」「読み書き計算、音読」。そして、『学力テストの成績を上げるために学校でもできる裏わざ・力わざ』公開。

◆「間違いだらけの学力向上」
今言われている学力低下問題で、正しいのはどれでしょう。
・日本の子どもの学力低下は深刻だ
・東大は裕福層でないと合格するのは難しい
・ゆとり教育で、学力は低下した
・夜遅くまで受験勉強しないと学力は向上しない
・子どもの知能はそう簡単に伸びない
・昔の子どもはゆとりがあった
  ・・・
実は、これらはすべてウソ(間違い)です。考え方がトンチンカンなんです。
たとえば、最近では東大合格者は、地方出身者が増加しており、低所得層の家庭からの合格者が急増している。
東大HP・広報・新入生のアンケート結果 家庭の状況:参照】

◆「落ちているのは学力だけではない」
2003年の調査結果を国は「もはや世界のトップではない」と表現している。
「家庭の教育力(家庭での学習時間)」や「TVの視聴時間」が世界最低水準であり、「子どものお手伝い」世界平均の半分以下であることを考慮すると、この学力は深刻ではない。「崖に落ちていく一歩手前」といえる。
落ちているのは学力だけではない。50m走は、20年前に比べて、10年前は受験時(15歳・18歳)で落ちていても19歳で回復していたが、現在は、落ちたままで回復しないまま大人になっている。体力も落ちているし、心もすさんでおり気力も落ちている。
(詳しいデータは、9月17日号の文藝春秋に掲載されるそうだ)

学力低下よりも12万にとも言われている不登校の急増が深刻な問題。昭和41年から10倍に増えている。校内暴力も平成7~8年から急増している。

◆「社会の夜型化が最大の原因」
昭和60年から問題は始まった。社会的背景として、「昭和57年:ファミコン」「昭和63年:ドラクエ発売」等があり、子どもたちの睡眠不足の進行が始まった。

◆「早寝・早起き・朝ごはん、家庭の協力」
「寝る子は育つ」と言われるが、平均睡眠時間と国語・算数の点数の相関関係の調査がある。27,000人を対象に実施された調査である。

睡眠 4 5 6 7  8 9 10時間~
ーーーーーーーーーーーーー
国語 52 62 66 70 71 70 65
算数 53 64 70 74 74 74 68

朝食で「ご飯食」「パン食」「たべない」という子どもの成績との相関関係を調べた調査もある。「朝御飯」を食べている子どもの成績が有意に高いこともわかってきている。一食あたりの摂取食品量が学習成績および教科学力テスト偏差値に関係しているようだ。

「学力向上とは、子どもを元気にすること」と考え土堂小学校の挑戦が始まった。
家庭の協力も得て、「早寝・早起き・朝ごはん」を実践し、基礎学力向上においても具体的な成果が得られてた。「基礎学力向上は一年で十分」である。「改革はスピードが命」
成功の要因は、朝型に切り替えることである。朝が早いと夜も早い。朝食は御飯が多い。家族に対話がある。「読み書き計算」「音読」が脳を活性化する。

◆『裏わざ・力わざ』
学力テストの成績を上げるために学校でできる『裏わざ・力わざ』(ノウハウ)を公開する。

◎モジュール授業の実践
 ⇒宿題はプリントで出す
◎ペーパーテストの学力低下
 ⇒忘れさせないための宿題
◎子どもは忘れる天才
 ⇒漢字力は学力 漢字の前倒し学習
◎つまずきを見抜く眼力
 ⇒徹底した個別指導
◎テストを受ける技術指導
 ⇒受験テクニックも生きる力。小学校段階でも指導すべき

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坪田耕三先生の「『なぜ』に培うハンズオン・マス」

ryomou602005両毛教育祭【第7回でき学セミナーinぐんま】講演録(1)
日時:2005年8月20日9:50~10:55
場所:群馬県太田市民会館
講師:坪田耕三氏(筑波大学附属小学校副校長、横浜国立大学講師、日本数学教育学会常任理事、全国算数授業研究会会長、ハンズ・オン・マス研究会代表、他)

「なぜ?」「どうして?」と、子ども自身が思わず追究したくなる課題を提示し、数学的な思考の楽しさを味わう授業を展開することができる。「培う」言葉は、「育てる」とは少し違う。子どもたちは自力で育っていくのであるから、培うとはそれをいろいろな工夫で手助けするという意味。「ハンズ・オン・マス」とは、手作りの算数の授業のこと。

ある日若い先生から、電話で質問を受けた。「すだれ算で最小公倍数を求める方法を教えたが、子どもたちの『なぜ?』に答えられない」というのです。
すだれ算とは、
 2)24 36
  ------
 2)12 18
  ------
 3) 6  9
  ------
    2  3
のように計算することで、2×2×3=12が最大公約数、2×2×3×2×3=72が最小公倍数となる。この連除法の成り立つわけ、すなわち『なぜ?』に答えられないと、大人になっていろいろな困難にぶちあたったとき、自分で解決できるようになれない。全ての数は、素数と合成数から成り立っていることを示すと連除法で、最大公約数と最大公倍数が求められることが納得できる。

14÷5= ? (14枚の折り紙を5人で分けると、答は?)
これは、この問題に最初にであった子どもたちにとっては、「答のない割り算」である。学校で教えている答は、「2余り4」であるが、ある子どもは「あと1枚あると丁度5人に3枚づつ分けられる」ので、「3足りない1」と答えた。またある子どもは、「残りの1枚を5人で分ければいい」というので、これは「2と4/5」という答になる。

◆テスト1:
みなさん、テストです。携帯電話の電卓機能を使って問題を解いてみましょう。
「好きな3桁の数字を入力してください」
例えば:543 (実際には会場では777という数字を答えた)
その数を続けてもう一度入力してください。6桁の数字になりました「543543」
その数を、「7」で割ってください。次に「11」でも割り切れます。そして、「13」でも割り切れます。(会場から、「ワー」という歓声)
どんな3桁の数でも、6桁にすると「7」「11」「13」で割り切れます。
『なぜ?』と子どもたちは考えます。「最初の数」(例えば:543)に戻ったと気がついた子どももいます。実は、543を543543としたということは、543を1001倍したということです。そして、1001は7×11×13なので、いつでも割り切れて答えはもとの3桁の数字になるわけです。

◆テスト2:
A:4+4+4+4+4+4+4+4+4+4+4+4
B:8+8+8+8+8+8+8+8
どちらが大きいでしょうか?計算しないで、直感で答えてください。
(この問題は、Bと答えた人が多かった。でも、これは次の問題のための巧妙な伏線であった)

◆テスト3:
それでは、+算を×算にして
A:4×4×4×4×4×4×4×4×4×4×4×4
B:8×8×8×8×8×8×8×8
どちらが大きいでしょうか?これも計算しないで、直感で答えてください。
(この問題は、Aと答えた人が多かった。みなさんはできましたか?
4=2×2、8=2×2×2とするなどで納得できる答えが得られます)

5-3=
とするだけでは、子どもたちの『なぜ?』は生まれない。「黒板に貼り付けた5つのおはじきを画用紙で隠しておいて、3つ取り出し、残りを想像させる」などの工夫により、いい授業ができるのです。

(1)『なぜ?』に答える教材研究
(2)『なぜ?』が子どもたちから生まれる授業
(3)子どもたちの『なぜ?』が飛び交う授業
(4)『なぜ?』に答える楽しむ授業
が、「ハンズ・オン・マス」(手作りの算数の授業)の目指している授業です。

*坪田耕三先生の新著:『素敵な学級づくり 楽しく・優しく』『算数楽しく ハンズオン・マス

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2005年8月20日 (土)

でき学セミナーinぐんま

ryomou56群馬の塚田先生からご案内いただいた、2005両毛教育祭【第7回でき学セミナーinぐんま】に参加してきました。会場の太田市民会館に着いたのは9時過ぎ、すでに多くの先生方が来られていました。400名~500名の参加だったでしょうか。約7割が女性の先生です。みなさん、研究熱心ですね。(^_^)
会場で塚田先生、パイオニアの森田さん、内田洋行の和パパさん、それに、群馬県総合教育センターの齋藤先生にもお会いできました。
講演は、(1)坪田耕三先生の「『なぜ』に培うハンズオン・マス」
ryomou60・子どもたちの「なぜ?」に応える教材研究
・「なぜ?」が子どもたちから生まれる授業
・子どもたちの「なぜ?」が飛び交う授業
・「なぜ?」に答える楽しむ授業

ryomou64(2)久埜百合先生の「子どもの学びの力を育む小学校英語」
小学校で英語を教えるべきか、教えない方がよいかの議論があるが、教えるなら間違わないでやった方がよい。言葉の使い方は正しく教えないといけない。「言葉を大切にすること」を教える。

ryomou69(3)金森俊朗先生の「子どもと共に 意味ある楽しい学びの創造を」
金森先生は、襟裳の海が蘇った話をされました。
森進一は、「襟裳の春は、何もない春です」と歌って、襟裳の人たちを悲しませたが、海を蘇らせる活動が成功して、
ryomou74今度は「襟裳の春は、世界一の春です」と歌って、喜ばせたそうです。
そしてその次は、(4)陰山英男先生の「解決!学力低下問題」と楽しい講演が続きました。

ryomou71それぞれ別途、講演録として紹介しようと考えていますが、今日は、金森俊朗先生の著書「いのちの教科書」を購入し、並んで先生のサインをいただいたので、この本の紹介を少しさせていただきます。
この本によると、「漁師が山に木を植える理由」の著者である畠山重篤さんを学校に招き、子どもたちにお話を聞かせたそうです。そして、石川県から宮城県の気仙沼まで、クラスの親子を連れて畠山さんの「海の学校」に参加したそうです。(P.185)。また、ブログ「そよ風」に載せた金子みすゞの「みんなちがって、みんないい」も紹介されています。(P.190)。


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2005年8月19日 (金)

「IT活用で学力向上!」清水康敬氏

simizu36本日メディア教育開発センターを訪ね、e-黒板研究会の会長でもある理事長の清水康敬氏にいろいろとお話をお伺いしました。

Q1.清水先生が座長をされている「初等中等教育における教育の情報化に関する検討会」(第7回:7月22日実施)で、「ITを活用した教科指導の改善のための調査研究」の調査結果についてご報告されたそうですが、「この調査の目的や背景、そして要点」は何ですか?
A1.英国では、「IT(ICT)が学力向上につながる」という大規模で統計的な調査結果が得られているが、IT活用が英国に比べて5~6年は遅れている日本では、同じ結論がそのまま通用しないし、同じ手法も使えない。国や地方自治体に「教育の情報化予算」をつけてもらうためには、先生方自分自身が使う場合、「ITが学力向上につながる」と思っているかどうかを聞く必要がある。
 そこで各校種・学年・教科ごとにIT活用の場面と評価の観点を示し、「学力が上がると思うか?」と聞いた。

Q2.「この調査でわかったこと」は何ですか?
A2.わかったことの要点は、
 1) 全ての項目に関して、ITを使った方が使わなかったときよりも「学力が向上する」という風に先生方が認めている
 2) 研修を受けた先生の方が、受けなかった先生よりも数段高い評価をしている
 3) 年齢別(教員経験年数別とも言える)では、30~35歳の中堅クラスの先生の評価が一番高い。若くてIT活用が得意というだけでなく、ある程度の経験があり指導力のある先生がITの効果を認めているという結果が出た。
 4) 実践していない先生に比べて、実際にIT活用の授業をしてもらった先生の場合、愕然とするほど高い評価をしている。使ってみると、その効果が実感できるという結果が出ている。
 ということです。

Q3.「今後の課題」は何ですか?
A3.すでに、整備の状況や活用の実態において、各都道府県や各学校で「二極化」と言っていいほど格差が出てきている。次の年度のゴールに違いがあってはいけない。それをどのように解決するかが課題だと思う。

Q4.e-黒板にターゲットを絞った「ITを活用した教科指導の改善のための調査研究」(WEB上でのアンケート調査)をされる計画はありますか?
A4.昨年度の調査をそのまま使って、またはe-黒板用に少し質問項目を追加するなどして、調査することはできると思う。調査に協力してくれる学校があれば、実施したい。

Q5.ポスト2005年ということで、日本においてもっと「教育にIT活用を促進させる」施策についてお考えをお聞かせください。
A5.「IT活用は学力向上に効果がある!」ということをアピールする必要がある。今までは、アピールする材料が少なすぎた。また、管理職(校長・教頭)に読んでもらえるようなものを作って、先生方が校長先生といっしょになって「ITは有効だから、予算をつけてください」と心から言えるような材料(調査結果)をまとめたい。また、研修を受けた先生方ほど高い評価をしていることから、研修を充実させていきたい。

「ITを活用した教科指導の改善のための調査研究」(報告書概要)


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2005年8月18日 (木)

「ありがとうございました!」

disny78disny80いつも通勤時に舞浜を通過します。今は夏休みなので、東京ディズニーリゾートに行く子どもたち&大人たちで混雑しています。
今日は、親子4人連れが乗り合わせていました。若い両親と小学生&3歳くらいの女の子たちでした。新木場から乗ると空席がありませんでしたが、珍しく若い男性が子どもたちに席を譲りました。
二人は少し遠慮していましたが、促されると喜んで座り、窓からディズニーランドが見えると、「アッ!見えた!」と二人で叫んでいました。
新木場からは快速で一駅ですから、すぐに舞浜駅に到着しました。降り際の「ありがとうございました!」「ありがとう!」という声が、席を譲った人の笑顔とともに、朝の電車内を明るくしました。その弾んだ声で、ディズニーランドをとても楽しみにしていたのがよく分かりました。

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2005年8月17日 (水)

OMC訪問

午前中、今年の6月までの約6年間お世話になったコンピュータ教育開発センターにご挨拶に行きました。手土産はヒロタのシューアイスとローソンのバニラアイスでした。
吉本専務理事とは、今年度のe-黒板研究会の活動について意見交換をしました。
OMC23OMC19そのあと、四谷三丁目のOMCで、山田さん・仲崎さん・宮崎さん・上原さんと、JST応募の第二次ヒアリング(22日)の対応について打合せしました。

「プロジェクトXだね」といいながら記念写Moss24真をとりましたが、まだ非公開とします。(^_^)

打合せ終了後、近くのモスバーガーで「てりやきバーガーセット」を一人で食べました。

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2005年8月16日 (火)

「解決思考で学校が変わる」赤堀侃司教授

akabori1書名: 「解決思考で学校が変わる」 確かな学力の基礎にあるもの
著者:赤堀侃司(東京工業大学教授)
発行所:ぎょうせい

この本は多くの感動的なエピソードに溢れている本ですが、それは実際に本を読んでいただくこととして、私は、章ごとのキーワードをピックアップすることで、書かれている知恵の一端をまとめさせていただきます。学校の先生にはぜひ読んでいただきたい本ですが、会社で「ソリューション」という組織名に属している人にも読んで欲しいと思います。

◆第1章 現代教育の背景
・国際化の進展で、日本も国際競争の波をかぶっている。これからを生きる子どもの像をイメージするには国際化の時代ということも一つのキーワード。
・ちょうど空から鳥の目で眺めるように、自分を見つめる力の差が理解力の差である。そのために、常に全体を見る目のトレーニングが必要である。高等学校でも シラバス(簡単には授業計画)を作成することで、自分で見る目を育てることができる。
・矛盾のある世界の中で、どう問題を解決しようとするのかがこれからの社会で重要となる。矛盾の中で生きる現実世界を認識させることは、国際社会を生きる考え方に通じる。
・議論をすることで、矛盾に気づき、複眼的に見ることを学習させたい。
・何ひとつ確実なものはなくなった。大手会社も、大学も、そして官庁さえも。子どもも若者も、夢がなくなったのだと言う人もいるが、それよりも、「がんばっても、先々の保障がないという不安」の方が大きいのだ。
◎「生きる力」の特徴の一つは、人が目標に向かって行動するという思考法にあると言える。
◎「なぜだろう」と発想するのが科学の思考。「どうしたらいいのか」と発想するのが技術や工学などの思考。解決思考は、「どうしたらいいか」と考える思考。 
◎解決思考は、ひとつのノウハウであり、知見というよりは知恵に近い。教育を語るとき、どうしても知恵が必要になることがある。しかも、それは明確に言葉に出して言えないような知恵である。つまりマイケルポラニーの言う「暗黙知」になっている。
◎教育工学は、教育における問題解決の方法を探究する分野である。

◆第2章 問題解決の方法
・はじめの一歩が重要。挑戦することは勇気が要る。どうしても気が進まないとき、「他のことはともかく、一つだけやってみよう」と思って、とりかかることである。
・気楽に構えることは、確かに事態を変える。研究者は 楽天的でなくてはならない。学習指導の場面でも、同じようにあてはまるのではないか。
◎プレゼンテーションの工夫。相手は何を希望しているかを、事前に調査しておくこと。ニーズ調査すれば、「どうしたらいいか」という知恵が働いてくる。
・人は立場で、考え方が違う。企業の人は、なんとか営業や開発に結びつかないかと考え、大学の教員は、研究としてのヒントや学会で発表できないかと考え、行政の人は、行政上の業績にならないかと考えるので、まとまらない。
・解決思考の教育とは、言葉の定義ではなく、実際の場面でどうしたらいいかを体得すること。
・協同で大きな作品を作るとき、全員が平等では成功しない。リーダーの存在が必要。
◎やさしいことから始めよう。目的が見えてくれば、脳が必要な情報を集めてきて、どうしたらいいかが自然に見えてくる。これならできると確信することから始めよう。そうすれば、脳全体がその目的に向かって活動しはじめる。

◆第3章 解決思考の育て方
◎学習の動機付けの一つは、本物の体験をさせることである。
・信念を持って指導する:「基礎・基本を大切にする」「継続すること」
・「変化した」という喜びを経験させることも動機付けの一つ。
・掃除は、学校文化の基礎・基本である。挨拶も、学校文化の基礎・基本である。
◎何かしたいという目標を持つことは、困難を乗り越えるためのすばらしいエンジンである。
・知的な興奮を共有できる喜びや感動は、何にも代え難い体験。
・数学の得意な生徒は、誤りからも多くの有益な知識を学んでいることに対して、数学の不得意な生徒は、責任を他に転嫁するなどの、ほとんど役に立たない知識を得ていた。
◎誤りから学ぶという思考法は、解決思考につながる。失敗から学ぶという思考法である。
◎自分が役に立っているという感覚は、すべての解決思考につながる。
・CECが100校プロジェクトをスタートさせたのは1994年であった。このプロジェクトは投じ画期的な出来事であった。「たかが100校、されど100校」。100校プロジェクトがまいた種は、今大きく開こうとしている。
◎協同して解決させる:問題解決に、協同という方法がある。垣根を超えて協同することは、世の中を動かすほどの強力な解決思考である。

◆第4章 守る教育
◎認知科学にギブソンが提案した「アフォーダンス」の概念がある。それは、道具やモノが、人に「こうしたらいい」と、アフォードする(誘発する)という考え方である。専門家は、対象(モノ)がアフォードしてくるメッセージを聞き分けられる。
◎e-ラーニングの課題は、学習の持続性。その解決のカギは「存在感」を伝えること。臨場感や存在感が多くあればあるほど、e-ラーニングで学習した受講生の満足度が高い。
・社会そのものが内在している価値観を子どもたちに伝えるために、学校の行事、縦割りの活動、児童会・生徒会の活動、クラブや部活動、家庭での親子のコミュニケーションなど、できることからはじめよう。

◆第5章 守りながら進む教育
◎プロはモノと対話できる。モノ(対象物)が発しているメッセージを受け取る感覚ができていて、それを解釈している。モノを大切にするとか、きちんと整理整頓するなどの先人たちの知恵は、永い経験から生まれたものではないか。
◎知識は頭の中にあると考えたほうがわかりやすいが、知識が状況に埋め込まれて、それがアフォード(誘発)しているという考え方も魅力的である。確かに、人は状況や対象からメッセージを敏感にキャッチして、行動しているように思える。
◎「よーい」という掛け声を掛けると、その声が脳を活性化させる。何かの前ぶれと呼んでもよい。人は、何かの前ぶれをキャッチして行動しているのではないだろうか。
◎授業でも、講演でも、プレゼンテーションでも、最初に参加者を引き付ける工夫をしている。脳を活性化するからだと説明されている。
◎話を聞いていて、期待していることは、すぐに頭の中に入ってくる。期待させること、それは、聴衆を引き付けるコツである。期待感という脳の活性化された状態が、先行的にそれらの関連知識を呼び出しやすくするのだ。
◎人は、勉強でも、仕事でも何度も何度も繰り返して続けていると、何かひらめくものがあって、対象が見えてくる。
◎再考!:「アフォーダンス」「予期」「プレゼンス」「徒弟制」
ーーーーーーーーーーーー
    以上

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2005年8月15日 (月)

「わくわく授業」でe-黒板活用

昨日、NHK教育TVの「わくわく授業」 自然に力がつく“音読パワー” ~藤井弘之先生の英語~を見ました。あの陰山校長のいらっしゃる尾道市立土堂小学校の藤井弘之先生は、「音読」による英語教育に取り組んでいます。声に出し英文を丁寧に読むことを繰り返して、英語を音から学んでいこうという取り組みでした。
この授業では、しっかりe-黒板(電子黒板)が活用されていました。音読する単語や語句を示したり、ネイティブスピーカーの音声出力を指示するなどの場面で、e-黒板はとても効果的でした。
e-黒板の普及には、このように教具が前面にでないでさりげない裏方に徹した方がいいですね。きっと。

関連サイト:e-黒板研究会HP 土堂小学校(陰山校長)訪問報告

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2005年8月14日 (日)

多摩動物公園見所八選

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ふれあい教室   工作教室       昆虫館(チョウ・ヘラクレスカブトムシ)
TZoo0036TZoo0049TZoo0074TZoo0119



ライオン・バス   小象マオ(3歳)   アミメキリン      オランウータン

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2005年8月13日 (土)

班別研修初日

TZoo0015TZoo0029東京動物園ボランティアーズ、サービスガイド多摩グループの合格通知が来ました。(^_^)
今日は仮配属班(土曜班)の班別研修初日です。

TZoo0091TZoo01279:30に多摩動物公園のウォッチングセンター裏の控え室に集合。お下がりのユニフォームと帽子をいただいた。そして今日は土曜班の班長に園内を案内していただいた。

TZoo0057TZoo0110象の水浴びも見ることができたし、オランウータンのスカイウォークもたっぷり見れたので大満足!行程6Kmだそうですが、3時間歩きっぱなしだったので、12Kmは歩いたと思う。
2時半には、全員控え室にもどり、1時間以上ビールやお茶を飲みながら歓談。土曜班は全員で22名。女性は4名。平均年齢は・・・、73歳とのこと。凄い。
この人たちの仲間になれそうで、よかった。

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2005年8月12日 (金)

「漁師が山に木を植える理由」

ryoushi本紹介: 「漁師が山に木を植える理由」

タイトル:「漁師が山に木を植える理由」
著者:松永勝彦/畠山重篤
発行者:木村隆夫
発行所:株式会社 成星出版


(1)漁師と学者の出会い
畠山重篤さんは牡蠣の養殖業を営んでいる。15年前にフランスのロワール川の上流の豊かな森をみて、「海を蘇らせるには、森の力が必要なのではないか」と直感したという。
松永勝彦教授は、函館で海洋の金属分布を調べていて、「石灰藻が拡大したのは、森からの腐食物質が流れてこなくなったのが原因ではないか」と気付いた。
気仙沼の漁師、畠山重篤さんと北海道大学水産学部の松永勝彦教授が出会い、日本中で30以上の地域で「漁民が山に木を植える運動」が広がっている。

(2)干潟は生命の宝庫
森林から栄養素が河川を通して運ばれるので、河口近くの海域では多くのプランクトンが増殖する。プランクトンは死後、砂泥に沈降しそれを餌としてバクテリアやゴカイなどが増殖する。それを食べる魚、貝、カニ、エビなどが生育し、それを食べる水鳥が来る。水鳥が糞をすれば魚の餌となったり、分解されれば窒素やリンとなり、プランクトンが増える。このように干潟は、物質循環がなりたっており、汚染物質を浄化する天然のフィルターの役目も果たしている。

(3)森から運ばれる海に必要な栄養素(フルボ酸鉄)
植物プランクトンや海草が光合成をするには、二酸化炭素と水と太陽の他に窒素(硝酸塩)、リン(リン酸塩)、ケイ素(ケイ酸塩)が必要であるが、これを取り込むには、先に鉄を取り込まなければならない。体内に取り込んだ硝酸塩を還元するための酵素に鉄が関与しているからである。
枯れ葉、枯れ枝が微生物によって分解され、鉱物と混合し、腐植土層が形成される。有機物質は腐食物質や有機酸を生成し鉱物を分解する。この生物的風化が森が海に果たす役割としていちばん重要である。
フルボ酸鉄は、プランクトンを増やす効果とともに、「海の砂漠化」の原因である石灰藻の拡大も防ぎ、海を豊かにするための二重の機能をもっている。

(4)英雄、牡蠣を好む
ナポレオンをはじめ英雄は牡蠣が好き。ロックフェラーは牡蠣の養殖場をもっていた。オイスター・アラ・ロックフェラーという名前の料理があるほどである。
フランス人の男性はドリンク剤なんか飲まないで、牡蠣を1ダースくらい食べてデートに行くというのが昔からの常識。縄文人は牡蠣を養殖していたと考えられる。現代っ子は精子の数が少ないのは環境ホルモンのせいだと言われているが、昔からセックス・ミネラルと言われている亜鉛の摂取量が減っているのが原因で、牡蠣にはその亜鉛が多く含まれている。
1個の牡蠣は1日に約200リットルの水を吸うと言われている。その水は川から流れ込む。したがって森が豊かかどうかが牡蠣に大きく影響するというわけである。

(5)人間の心に木を植える
畠山さんは「いい牡蠣をつくろう」「いい漁場をつくって次の世代に残したい」という思いから漁師仲間と上流の山に木を植えようと考えた。しかし、漁師だけが山に木を植えても、どうにもならない。森が豊かになっても田んぼで農薬をたくさん使われても、ダムで川が止められてもだめ。工場排水や生活排水をそのままどんどん流されてもだめ。「川の流域に住んでいる人間の気持ちが少しでも変わらなければだめ。」と思い、上流の小学校に行って、校長先生に頼んで、子どもたちに実際の海を見せたいと提案した。
海にやって来た子どもたちに、ホタテ貝の作業を手伝わせたり、海のプランクトンを採って顕微鏡で見せたりした。腐食土が海の生物を育てることや食物連鎖のことも説明した。海の生き物にとって都合の悪いものは生活排水や農薬や除草剤であることを話し、牡蠣やホタテ貝の味もたっぷりと味わってもらった。
その後、子どもたちから作文が届き、「朝シャンで使うシャンプーの量を半分にしました」とか、「給食後の歯磨き粉の量まで気にして歯をみがいている」と書いてあった。子どもたちからの作文が力になり、畠山さんたちの活動が継続された。
また、親や行政も農薬を減らしたり、環境保全型の農業への転換を進めるように少しずつ変わってきた。しかし、それでも効果が表れるまでに10年かかった。

(6)「森は海の恋人」運動は国語の教科書に
「森は海の恋人」というのは、畠山さんが歌人の熊谷龍子さんにお願いして作ってもらったフレーズである。「森は海の恋人」運動は中学三年の国語の教科書に取り上げられており、約3割の中学校が使っている。
平成12年改訂の小学校五年生の社会の教科書にもこの活動が詳しく載ることになっている。

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2005年8月11日 (木)

科学技術振興機構(JST)

jst91昨日今日と二日連続で、 「科学技術振興機構」に行ってきました。「科学技術・理科教育のための革新的デジタル教材の開発」にF社として応募した2件の第一次ヒアリング審査のためです。
約120件の応募があったそうですから、10倍程度の結構高い競争率です。二つ目の提案では、 「旭山動物園見学」「多摩動物園ボランティア・ガイド」の経験がさっそく活かせそうです。世の中、結構面白いものですね。(^_^)

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2005年8月10日 (水)

ゆみちゃん日記(その2)「3歳になりました」編

近所に住むゆみちゃんは、毎日のように我が家にやってきます。
「おじゃましまーす。」「あがっていいですか。」といって玄関でくつを脱いで入ってきます。

だれにでも「こんにちわ」と大きな声で話かけます。
団地内でお掃除を担当しているおばあさんにも、犬の散歩で通りかかったおじいさんにも、乳母車に乗っている赤ちゃんにも「こんにちわー」とまずごあいさつです。
昼寝をしている猫にには、「にゃーお」、ゴミをあさっているカラスには「かあかあ」と言葉を変えることもあります。

saka542歳になる前から、ブランコが大好きになったゆみちゃんの、今の得意種目は「自転車」です。三輪車ではなく、補助輪つきの自転車にのって「おじちゃん、かっこいい?」と得意になっています。
まだ、ブレーキがかけられないので、危ないのですが、近くの公園へのちょっとした下りカーブも手慣れたもので、こちらの心配をよそに、「あぶないよ!」といっても、「だいじょうぶ!だいじょうぶ!」といって乗っていきます。そして、「ほら、だいじょうぶ、だったでしょ」と平気な顔です。

すぐ真似をする。観察力がするどい。なんでも自分でしたいという欲求が強い。相手の気持ちを理解し、合わせることができる。表現力が豊か。走るのが早い。よく食べる。腕の力が強い。そんな女の子です。

ある時、我が家のテーブルに乗ったので、初めて叱ったことがあり、おじちゃんは叱らないものと思っていたゆみちゃんは大声で泣きました。少したって、今度はうちの息子(19歳)がテーブルに腰を乗っけているのを見たゆみちゃんは、「あれあれ、これはだれのおしり」といいました。息子は、照れながらお尻を下ろしました。きっと、お母さんは、そのようにゆみちゃんに接しているのでしょう。

そんな、ゆみちゃんも今日で3歳の誕生日。今まで2歳なのに、背伸びをして、「ゆみ、3さい。もう、おねえちゃんだから」といっていましたが、正真正銘の3歳になりました。

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2005年8月 9日 (火)

「思えば叶う」

講演メモ:「脳研究と脳型コンピュータ」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ハイパーメディアコンソーシアム第20回シンポジウム
「脳型コンピュータ研究開発と脳科学」
日時/場所:1999.1.13/弘済会館
講師:理化学研究所脳科学総合研究センター)松本 元氏
文責:関 幸一
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
序-

脳研究と脳型コンピュータ
いままでの科学は「死んでいる物の科学」である。木や金属を対象にした科学であるからである。生き物は全くちがう原理で動いている。

「あれば便利」は「楽して生きたい」ということであり、人間をだめにする。
すなわち、成長がない。「あれば便利」ではなく、なければならないものを追求していくことが大切である。

脳研究の2つのアプローチ
(1)「脳を知る」という研究のアプローチ
(2)「脳を創る」という研究のアプローチ
がある。
「脳を創る」というアプローチは、脳が生得的に備えている「アルゴリズム獲得のアルゴリズム(超アルゴリズム)」が脳でどのように表現され、それによって脳のアルゴリズム獲得がいかに成されるかを解明すること。
この「脳を創る」研究アプローチからの脳理解について説明する。

1.脳の目的

★脳の目的はアルゴリズム獲得
脳の目的は、情報を選択し、その選択した情報の仕方(アルゴリズム)を自ら獲得することである。
脳はアルゴリズム獲得が目的であるので、人の生きる目的はどれだけのことを成すか(出力すること)ではなく、高きに向かって努力しているプロセスにある、と言える。言い換えると、人生の目的は頂点に達することではなく、高きに向かって努力しているプロセスにある。

山に登る時に頂点が必要なのは、高きに向かって進むためのあくまで指標にすぎず、決して頂点に到達することが山登りの目標ではない。

★目的が脳を活性化する
巨人軍の清原選手の話:
「巨人軍入団が永年の夢だった」すなわち、入団することで目的を達成してしまったことになり、後はスランプに陥るだけ。

サッカーのカズ選手と中田選手:
カズ選手はワールドカップ出場が夢だったから、出なくてよかった。
中田選手にとってはワールドカップ出場は、単に自分を世界にアピールする機会に過ぎず、自分をさらに引き上げることが目的。

★出来高評価は人を苦しめる
現代社会は出来高で人を評価することが多い。この事が人を苦しめる。脳本来の目的にまったくそうぐわないからである。「出来高払い」ではチャレンジができない。

コンピュータはそのプログラムに従って入力情報を処理し出力する。
コンピュータの目的は出力することであるので、「出来高評価」をコンピュータに適用することは正しい。

2.脳の原理
2-1 脳の情報原理

★脳はメモリー主体型/コンピュータはプロセッサ主体型
脳はダイナミックな表引きテーブル(ルック・アット・テーブル)と考えることができる。
表引きの検索をするのは、答えを検索する必要があるだけの入力情報を得ている、と脳が判断した時である。
先読み学習し、自分が答えをつくって照らし合わせる。答えを探し出して出力するだけだから速い。コンピュータの情報原理はプロセッサーベース・アーキテクチャー(プロセッサ主体型)である。

★人はわかりあえない
表引きテーブルが一致したときわかりあえる。たとえ数十年連れ添った夫婦でも、それぞれの表引きテーブルが違うわけだから完全にはわかりあえない。

2-2 脳の構成原理

★最後を印象深くすると全てが記憶される
ねずみの実験:
ねずみにブザー音を聴かせた後、少し時間をおいてねずみの足に大きな電気ショックを短時間与える。この後、このねずみは、ブザー音を聴くと次に電気ショックが来ることを「先読み」し、身体の硬直や血圧上昇などを起こす。

脳が出力を出すほどの刺激を受けた時だけ記憶される。自分にとってこの情報は役に立つ情報だと思ったときに脳は活性化される。(アルゴリズムとして記憶される。)

最後を盛り上げると、その前をすべて記憶する、というのは脳のアルゴリズム獲得のメカニズムによる。

★一度記憶したものは生涯忘れない。思い出しにくくなるだけである。
脳は一度長期記憶としてアルゴリズムを獲得すると生涯消去できず、新しいアルゴリズムは古いアルゴリズムをもとに追加学習的に形成され階層構造化される。われわれがものごとを忘れて行く様に思えるのは、そのアルゴリズムが失われるからではなく呼び出しにくくなるからである。

3.脳の広域学習アルゴリズムとその表現

★古皮質が直感し、新皮質が評価・検証する
脳は進化過程で得た、古皮質、新皮質の二重構造を情報処理の階層性として用い、古皮質で把握した粗いが素早い意味概念を、新皮質が検証すべき目標設定として構築されている。

3-1 目標設定

★「思えば叶う」
脳は、生まれながらにアルゴリズムを創り出すアルゴリズムをもっている。
したがって、「こうしたい」「こうなりたい」と願えば(思えば)、その実現に向けてのアルゴリズム創生活動が動き出し、答えを見つけていく。
目標を持つことの重要さはここにある。そして、目標をもてば諦めないかぎり実現する。実現させるために脳は働きつづける。

3-2 脳の広域学習制御

★歳を取ると、なぜ一年が短く感じるのか
年々時間が短くなっていると感じるということは、感動することがなくなったということにほかならない。逆の例もある。
花を育てることが楽しみになったおばあさんの話:
3週間が、過去の74年間よりも長く感じる。朝起きるのが待ち遠しい。

★人は胎生であり胎生期がながいので関係欲求が強い
人は胎生でありその期間がながいので、人とひとのコミュニケーションなしには生きられない。

結び
★愛は脳を活性化させる
人は「存在するだけですばらしい」といわれることで、それは愛と表現されその結果、脳が活性化される。
愛された経験を持つ人が、他人も愛せる。
人が目標を設定し、その実現に向けて踏み出すと、挫折もする。この挫折の中で、持続的に目標達成に向けて挑戦し続けるための、いわばエネルギーが愛である。
この愛によって脳活性を上げ、これによって目標を結果として達成するためのアルゴリズムを獲得することになる。

★情報とは「情」が通じること
脳を活性化させるものが情報である。単にインターネットのホームページに掲載されている「もの」が情報ではない。原点にもどってぜひやっていただきたい。
日本が世界に向けていい情報発信基地になってもらいたい。

            --以上--

「構成的手法による脳研究 -脳型コンピュータの開発-」
「脳を創る」

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2005年8月 8日 (月)

「ネット社会の歩き方」

netsya02

netsya01 「ネット社会の歩き方」 は、日常の社会生活の常識に、ネット社会の常識をプラスして、トラブルをさけ、安全に過ごすための考え方やノウハウを学ぶ場所です。学校や家庭で、先生や保護者の方々が子どもと一緒に使っていただける学習教材がたくさん用意されています。多くの子どもたちがネット社会の過ごし方を学び、やがて住みよいネット社会を築く賢い市民に育つことを願っています。

このサイトは、独立行政法人 情報処理振興機構(IPA) 、財団法人コンピュータ教育開発センター(CEC)が実施したEスクエア・プロジェクトで開発された成果を公開しております。

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2005年8月 7日 (日)

「みんなちがって、みんないい」

私の好きな言葉:
「みんなちがって、みんないい」(金子みすゞ)

そのフレーズをラジオで聞いたときに、衝撃が走りました。
その詩は、
--------------
  「わたしと小鳥とすずと」

  わたしが両手をひろげても
  お空はちっとも飛べないが、
  とべる小鳥はわたしのように、
  地面をはやくは走れない。

  わたしがからだをゆすっても
  きれいな音はでないけど、
  あのすずはわたしのように
  たくさんなうたはしらないよ。

  すずと、小鳥と、それからわたし、
  みんなちがって、みんないい。

     金子みすゞ
--------------
というのだそうです。

マルチメディア時代に、「言葉」だけで人々を感動させる。
それは、きっと「魂」に訴える何かがあるからにちがいない。(関 幸一)

misuzu童謡詩人金子みすゞ(本名テル)は、明治36年山口県仙崎(長門市)に生まれ、昭和5年、26才でみずから命をたった。

わたしと小鳥とすずと―金子みすゞ童謡集
金子 みすゞ (著), 矢崎 節夫 (編集)

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2005年8月 6日 (土)

1945年8月6日午前8時15分+60年

kamome661945年8月6日午前8時15分+60年   (・・・黙祷!)

時間も場所も無関係ですが・・・。私は、金子みすゞの詩を書き記したいと思います。
-------------
  「大漁」

  朝やけ小やけだ
  大漁だ
  大ばいわしの
  大漁だ

  はまは祭りの
  ようだけど
  海のなかでは
  何万の
  いわしのとむらい
  するだろう
     (金子みすゞ)
-------------
童謡詩人・童話作家の矢崎節夫氏は、「日本童謡集」(岩波文庫)の金子みすゞの詩に衝撃を受けたそうです。氏は、これをきっかけに金子みすゞの研究・発掘に努力され今日の金子みすゞブームを導かれました。

金子みすヾWorld

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2005年8月 5日 (金)

論文指導ノウハウ研修

先週、標題の研修を受講しました。
講師は日本能率協会の池本氏でした。マーケティングがご専門ということでした。

ronbun
なお、市販本「論理的な作文・小論文を書く方法」小野田博一著が配布されていました。
====================
「執筆者上司のための論文指導ノウハウ研修」要約

★評価は点数ではない。
★必ず誉めて、直す。「ここがいい! ここを直せばもっとよくなる」

★論文は「何が言いたいか」=メッセージ が重要である。
 そのメッセージは独創的・創造的で、かつ、主体的でなければならない。
 また、説得力があるかどうかも重要なチェックポイントである。

○かならずレジュメ(あらすじ)を書く。
 論旨(書きたいこと)、構成(順番、流れ)、スペース配分(書く比重、文書量)な
ど。
○メッセージの受け取り手は誰かを意識する。
○論文の構成
 1.現状分析
 2.問題発見
 3.課題提起
 4.対策提案
 5.将来展望
 の順。問題と課題は違う。
 課題とは将来に向けて解決すべき問題のうち最も根本的なキーとなるもので
 あるべき姿(肯定型)である。
○説得力はどこから生じるか
 1.読み手を意識し、正確に、的確に、簡潔に、平易に 書く
 2.結論を支える論拠を示す。論理的展開、根拠となるデータの定時、明快な文章表

◎わかりやすい論文執筆のノウハウ
 1.受け手のイメージを描く
 2.大前提の説明は必要
 3.全体地図と目的地は必須
 4.文章のサイズに注意
 5.欲張り過ぎない(絞込み)
 6.具体的な行動を盛り込む(具体性・主体性)
 7.推敲せよ。論理の飛躍をチェックする。(誤字と論理のチェック)
△評価の低い論文の共通点
 1.技術の未熟性 項目立てなし、改行なし、誤字脱字
 2.前向きの姿勢が不足
 3.読み手に対する配慮が弱い
 4.その他=記述の目的不明

              以上

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2005年8月 4日 (木)

大阪城と富士通関西シスラボ

sanda11夏休み休暇中でしたが、午前中は兵庫中央病院(兵庫県三田市)に父の見舞い。食事もできるようになり、随分回復していました。なによりうれしいです。


obp32夕方は、大阪ビジネスパーク内の富士通関西システムラボラトリーに、同じ寮にも住んでいた同期生の近木さんを訪ねました。19日に定年退職を迎えられるとのこと、35年半のお勤めご苦労様でした。その温和な人柄は、周りを幸せな雰囲気で包んでくれます。

oosaka25夕闇染まる大阪城にも足を伸ばしてみました。我が文教ソリューション本部としては、「大阪城のような、圧倒的な存在感のあるソリューション」を提供したいものです。

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「コンピュータが子どもの心を変える」

kodomo本紹介:「コンピュータが子どもの心を変える」

FAILURE TO CONNECT by Jane M. Healy,Ph.D.

日本語タイトル: 「コンピュータが子どもの心を変える」
西村辨作、山田詩津夫 訳
大修館書店 発行

第1章から第3章
「学校と家庭における最新事情の紹介とコンピュータ利用の指針」
第4章から第6章
「コンピュータ利用の健康、知性と脳の発達、社会的・情緒的・性格的側面への影響」
第7章から第9章
「子どもの年齢に応じた学習コンピュータの適切な使い方と不適切な使い方の実例紹介」と「将来についての予測」
という内容になっている。
印象深かった言葉を抜粋し、メッセージの一部を伝えたい。興味をもたれたかたは、ぜひこの本を読んでいただきたい。
ーーー
「学校と家庭における最新事情の紹介とコンピュータ利用の指針」
○親は、テレビゲームには否定的であるが、コンピュータに対しては、子どもは何かしら将来役に立つ技能を身につけるだろうと楽観的に考えていて、(悪影響をうけるかもしれないとの)不安をおいやる。
○「コンピュータは認知的要素が強すぎます。私たちは感情的側面を忘れているのです。子どもたちや大学生たちはあまりにも頭でっかちになってしまって、人生を体験しないで、人生について考えているのです」(リンダ・ポーグ)
○「知らないうちに子どもの思考を混乱させ、論理的・合理的な思考が不得意にしてしまうよなソフトはだめ。秩序立った思考を発達させるソフトが望ましい」(バーバネル)
○しかるべき計画性としっかりとした教育的理由がないままコンピュータを入れても、誤った使い方をされるか、それとも使わずにおかれるかするだけである。
○「すでに素晴らしい教育を行っている専門の教師に新しい要求を押しつけても、いい結果が得られるとは思えません。(コンピュータは)いくつか面白い使い方ができるのではないかと考えてはいますが、それが実施する価値があると確信するに至るには、まだ解決しなければならない問題がたくさんあります」(ノーム・コックス)
○学校当局の情熱、よい指導、小人数クラス、そして刺激的なカリキュラムがあれば、コンピュータを使わなくても同じように成果が上がるのだろうか。私は上がると思っている。
○教育の目的は子どもたちを経済的な価値をもつ存在にすることではなく、子どもが実際的な技能とともに知的な、そして個人的な価値を発達できるようにさせることにあるのではないか。

「コンピュータ利用の健康、知性と脳の発達、社会的・情緒的・性格的側面への影響」
○「電子画面の前で過ごす時間は、一日につき1時間から2時間の間とすべきである。これは、コンピュータを教育目的以外に、また社会的目的に使う時間も含める」(アメリカ小児科学会の勧告)
○子どもをよく観察して、家庭や学校でのコンピュータなどの人工的刺激はどのようなものをどの程度に抑えるのか、断固たる態度で決断することである。
○「コンピュータは万能薬ではありません。万能薬があるとすれば、それはみんなの信念です」(グレース・シッパー・アーノルド)
○脳は置かれた環境に能動的に反応することで成長し、その環境に合った「特別仕立て」のものになる。コンピュータは使い方次第で、脳を刺激して特定の知的技能を高めもすれば、逆に衰えさせもする。
○脳には特定の年齢に新しい能力を開花させる「臨界期(感応性の高い時期)」がある。コンピュータの使用は、基本的には二次元の象徴的活動なので、発達段階からみれば6、7歳までは適切ではないと考えられる。しかし、もっと後の脳が抽象的な表象に以降しつつある発達段階では、よく考えた上で慎重にコンピュータを用いるなら効果があるかもしれない。
○コンピュータによる電子世界は、否が応でも脳の機能に影響を与えるだろう。そして、私たちが今どういう対応をとるかによって、その影響はよいものにもなれば、悪いものにもなる。
○コンピュータをやっている子どもを見ていると、こうした大事な心的作業がコンピュータのために奪われていることが多い。また、注意を促すのはコンピュータが出す音や動き、色などであって、子どもの脳ではない。
○ボイドという少年(両親は彼と話すことは少なく、一人で何時間でもコンピュータゲームをして遊んでいた)は、判断、方略、持続性、思考や計画の説明、抽象概念の扱いなどは本当に困難であった。衝動的で、最初に見つかった答に飛びつき、同じ間違いを何度も繰り返したが、いくら失敗しても平気なようだった。
○たいていのコンピュータ・ソフトや「サーフィン」では、話し合いや読みの要素が欠落しており、「そこ」「おっと」「やった」以外の二語以上の発話さえ行われない。これでは脳がよく発達するとは期待できない。
○子どもたちを物知りにするよりは、よい人間になるように育てることの方がはるかに重要である。忙しい生活を見直し、テレビやコンピュータを切り、しばらく子どもと一緒の時間を過ごしてみよう。

「子どもの年齢に応じた学習コンピュータの適切な使い方と不適切な使い方の実例紹介」と「将来についての予測」
○誕生から2歳まで:この時期に形成される神経細胞のネットワークは、社会性、情動、認知の能力を発達させるためのものであるが、それを促すのは主に人間の養育者からの情緒と言葉のかかわりである。
○2歳から7歳まで:この時期に取得される重要な発達課題は次の7つである。「社会的かかわりの中での学習」「全ての感覚を使う学習」「意欲的な学習者になるための学習」「注意を向ける学習」「視覚イメージと記憶の学習」「論理的思考の学習」「新しい記号体系の学習」いずれもコンピュータなどの電子的刺激が多すぎると、その発達に支障が生じる恐れがある。
○私たちは、人間の価値観も常識もまったくもたない人工頭脳に幼い子どもを預けたいと望んでいるのか。(ジョセフ・ワイゼンボーム)
○大人の職場でコンピュータが威力を発揮しているからといって、子どもたちがびちゃびちゃになって泥まんじゅうをつくったり、ハッカの香りをかぎながらクッキーをつくったり、バランスをとって積み木を多角重ねたりする機会を与えるのを惜しんだりしないように気をつけましょう。(ある保育園の先生)
○8対2の原則:コミュニケーションの8割は同じ環境にいる人たち(生徒、教師、事務職員)との対人関係の中で行い、残りの2割をオンラインで行うという8対2の原則を守るべきである。(ボブ・マツオカ)
○コンピュータは学習に役立つのだろうか。私は役立つと思う。ただしそのためには、親や教師が、コンピュータを用いた学習を行うための「足場づくり」に必要な時間と労力をおしまないことが絶対条件となる。

             ーー以上ーー

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2005年8月 3日 (水)

淡路島 通う千鳥の 鳴く声に

maiko1「淡路島 通う千鳥の 鳴く声に 幾夜寝覚めぬ 須磨の関守」(源兼昌)
生まれ故郷の淡路島と、22歳までの20年間を過ごした神戸を結ぶ明石大橋の袂、舞子に来ています。
「父はいつも笑顔の人でした」と喪主。2代の社長に仕え、75歳まで現役の専務だった故人を偲んで皆が流す涙。ああ!あなたの人生は立派でした。(合掌)

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2005年8月 2日 (火)

知床・オンネトー・富良野・旭山Zoo(旅の思い出)

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先月訪れた「オシンコシンの滝」「オンネトー」「富良野」「旭山動物園」の写真です。
滝のように落ちる川、深緑の湖、早咲きラベンダーの濃紫、空を飛ぶペンギン。
旭山動物園のコンセプトは「活動展示」。「動物って、こんなに凄い!」というのがメッセージです。
人間だって、実は、みんな凄いんだよ!

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2005年8月 1日 (月)

がんばれ セミくん!

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帰り道、団地の「三角公園」で地中からでてきたばかりの「セミくん」を見つけて、携帯で記念撮影!!
7年間は土の中にいて、地上に出てきたらせいぜい7日間の命とか。明朝には脱皮。飛んで飛んで、鳴いて鳴いて、彼女を見つけて、しっかり子孫を残すんだよ!「がんばれ セミくん!」
あれ?、ひょっとしたらメスかもしれないな?

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2005両毛教育祭のお知らせ

両毛教育ネットワークの塚田直樹さんから、
2005両毛教育祭【第7回でき学セミナーinぐんま】のお知らせです。

100マス計算で有名な陰山英男校長や『NHKスペシャル』「涙と笑いのハッピークラス」で有名な金沢市立西南部小学校の金森俊朗先生ほか、久埜百合氏(NHK[えいごリアン」制作企画委員)、坪田耕三氏(筑波大学付属小学校・副校長)、星野富弘氏(詩画作家)、坂本正幸氏(勢多郡東村・村長、富弘美術館長代理)、野口芳宏氏(日本教育技術学会・名誉会長)、横山験也氏(日本基礎学習ゲーム研究会・会長)という超豪華な講師陣です。

○後援 群馬県・太田市・足利市・勢多郡東村教育委員会、他
○期日 2005年8月20日(土)~21日(日)
○会場 太田市民会館・大ホール(群馬)
○参加費 4000円
○申込締切 8月12日(金)
でき学セミナー公式HP

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