« ゆみちゃん日記(その4)「もうすぐ幼稚園」編 | トップページ | 迷子札を配ります »

2005年9月16日 (金)

「ぼくは、蹴上がりの名人だった!」小泉力一教授

koizumi文科省の中央教育審議会初等中等教育分科会・家庭、技術・家庭、情報専門部会の委員でもある尚美学園大学教授の小泉力一氏にお会いすることができました。


joho技術評論社の図解チャート よくわかる実習「情報」などの著書も多く、情報教育の第一人者です。
小泉教授は、今年の4月に都立墨田川高等学校教諭から大学教授に転身されました。
そのあたりの経緯や思い、そして、情報教育の課題、大学の抱える問題などをお聞きしようとインタビューを申し込んだところこころよく了解いただきました。

「ぼくは、蹴上がりの名人だった!」
情報教育にロボットを活用したいという話に、私が某研究所で昔「逆上がりを学習して、ある日突然できるようになったロボットを見た」というお話をしたら、「ぼくは、蹴上がりの名人だった!」とおっしゃったのが印象的でした。
体育の先生からお手本の演技を指名される程、身軽な少年だったそうです。


Q1.高校の教諭から大学教授に転身された動機はなんですか?
A1.やりたいことをやりたいと考えたからでしょうか。墨田川高校は生徒も素直でとても住みやすかったのですが、残念なことに東京都が「打てば響く」という状態ではなかったのでいつも無力感を感じていました。

Q2.大学生と情報教育について、どのように感じておられますか?
A2.新学習指導要領で教育を受けた子どもたちが入学してくる『2006年問題』はうちの大学でも大きな問題です。大学は「情報」 を履修した子どもたちにどこまで期待を持てばよいのか疑心暗鬼の状態です。

教科「情報」を受けてきているからといって、滑走路から「情報社会」という空に離陸できるだけの「浮力」を得るまでには至っていないように感じます。スキルはそこそこ身に付けているものの、リテラシーとして身に付けていないので、情報活用を実践できるまでに至っていないような気がします。

高校で教える数学の内容がオソマツになったせいか、基礎学力の低下に頭を抱えています。前期に担当した「情報処理基礎論」の授業でも、高校数学の「補習」をたびたび行いました(笑)。
数学に限りませんが、科学する心を育むには、最低限の『詰め込み』は必要だと思っています。特に、「数学的な考え方」の意味がわかるようになるには、知識の習得だけでなく、ある程度のトレーニングが必要です。
このことをある方にお話ししたら、「なんだ、小泉さんは結局自分で自分の首を絞めているんだね」と笑われてしまいました。

Q3.これからの情報教育はどうあるべきだと考えておられますか?
A3.小中高という12年間の学習の中で、学んだものが効率よく「栄養」になる方法を考える必要があると思います。
小学生でも、高学年になればWord/EXCEL/パワーポイント等を理解できると思うので、それを自分の道具にまで高めるための教科があったらよいと思います。
中学校では、技術・家庭の「技術分野」に情報教育のコアな部分が置かれています。小学校で習得したスキルに応用力をつけるには、技術分野とは別の教科でトレーニングできたらよいと思っています。
それを受けて、高校の「情報」では、科学的な考え方に基づく情報活用能力を育てられるとよいと思います。
そして、それを教える教員のレベルももっと高める必要があるでしょう。

Q4.日本の教育界では、「情報=バーチャル=影の部分」という図式があるように思いますが?
A4.バーチャルな世界は、学校では一般的に訝しく思われていますが、シミュレーションや検索など「バーチャルだけど役に立つ」という社会が身の回りにはたくさんあります。特に、スピードで評価される社会ではIT活用は避けて通れません。バーチャルを「仕組み」ととらえて、それを正しく活用すれば、住みやすいリアルな世界が見えてくるのではないかと思っています。


某MS社がスポンサーのセブ島(フィリピン)でのインターナショナルな研修体験のお話も楽しかったです。

akiba01私の準備不足とある打ち上げ(飲み会)の場でもあったため、充分に聞き出すことができませんでした。またいつか小泉先生の「真髄」に迫るインタビューに再チャレンジしたいと思っています。

|

« ゆみちゃん日記(その4)「もうすぐ幼稚園」編 | トップページ | 迷子札を配ります »

コメント

久しぶりのアキバ訪問は大漁でした

 関さんをはじめとして昔からおつきあいのある方々と、
延び延びになっていた懇親会をアキバで開くことになり、
某○○○○カメラの開店ということもあって、少し早め
にアキバに出かけて散策しました。つくばエクスプレス
やダイビルなどで、大変身したアキバでほとんど「お上
り」さん状態でした。
 待ち合わせの場所に出向くと、出張の帰りに急きょ参
加してくださったというM嬢を含めて、予定された人数
より多く集まっていらっしゃったので感激しました。
 ついつい、調子に乗って一人でおしゃべりしていたら、
そろそろ・・・という時間になり、インタビューそっち
のけで楽しんでいました。
 久しぶりに訪れたアキバはとても刺激的でしたが、最
後は、関さんをはじめとしたみなさんとの歓談で多くの
ことを得ることができました。
                       感謝

投稿: 小泉 | 2005年9月18日 (日) 16時49分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「ぼくは、蹴上がりの名人だった!」小泉力一教授:

« ゆみちゃん日記(その4)「もうすぐ幼稚園」編 | トップページ | 迷子札を配ります »