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2005年10月 4日 (火)

「博物館は教育産業である」:高田浩二氏の講演

Takata85本日は、お客様起点経営を目指す組織経営改革の一環として、「お客様トップのご意見を聞く」という目的で、海の中道海洋生態科学館(マリンワールド海の中道)の館長、高田浩二氏をお招きしました。
高田浩二さんは、「水族館の教育活動」に関する日本で初めての博士号を取得された方で、博物館の情報化など幅広いそして先進的な活動をされています。また、昨年の教育システム情報学会の、「ICTを利用した優秀教育実践コンテスト」では、優秀賞(社会連携)を受賞されました。

講演テーマは、「博物館の情報化:私のチャレンジと今後の夢」です。約1時間ほどお話をしていただき、そのあと意見交換をしました。

Takata87◇講演要約:
広辞苑によると、博物館とは「古今東西に渡って考古学資料・美術品・歴史的遺物その他の学術的資料を広く蒐集保管し、これを組織的に陳列して公衆に展覧する施設であり、水族館とは「水の動物を飼育して公衆の利用に供する施設」とある。
そして、高田館長による新しい定義では、「水族館・博物館とは、様々な学術資料を収集・展示し、これらの情報を人に伝える施設であり、感動と知的理解すなわち教育の役割をもっている施設である。」

博物館は教育施設であり、博物館職員は教育者である。博物館の情報化は、展示・解説・教育・研究のすべての面において重要であり、情報化のメリットは、「展示や解説の充実」「教育への貢献」「館相互でデータが有効活用」ができるということである。

ホームページ、E‐メール、CD-ROM、テレビ電話、モバイル(携帯・PDA)などのIT技術を活用して館外にも情報発信し、双方向のコミュニケーションが可能である。
学校教育の情報化、教育改革プログラム、学社融合、総合的な学習の時間、学校完全週5日制により、博学連携の大時代がやって来た!

博物館に制度の追い風。今を逃すな! 出遅れた博物館は取り残される。
水族館・動物園で人と出会う。人を通して、生物の命、自然環境の大切さ、働く人を学ぶ。

博物館の専門性、博物館の人、博物館の機能・役割、そして博物館の建築・デザイン。博物館の全て、存在そのものが教材である。

博学連携に必要なものは、
1)博物館の職員体制:教育が専任の学芸員、教育が大好きな学芸員、教育も研究の一つ2)マーケッティングするという意識:教育も商品。いつ、誰が、どう使うかを把握。顧客(教員、生徒)を満足させる商品(教材、プログラム)の開発
3)教育と展示は同等:教育を目玉商品(展示)の一つに
4)開かれた博物館、開かれた学校:教員と学芸員の歩み寄り。学芸員が学校教育のシステムを学び教育の現場に介入。学校が門戸を開く。博物館も「敷居」を低く
5)ITの活用:いつでも、誰にも、何度も、消耗なく、平等に実物教育を補完する。館外(地域、広域)への情報発信である
6)情報と人のネットワーク:情報化する学校と博物館を相互に結ぶ情報のネットワーク。情報を活用する人、提供する人の間のヒューマンネットワーク。(飲みニケーションも大事)

博学連携は新しいビジネスになる。博物館は教育産業であり、教育を通して地域に貢献する博物館が今求められている。


高田館長は、14:00には上野において、学会で講演をされる予定です。

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コメント

関さん、富士通のみなさん
高田浩二@海の中道海洋生態科学館です。
先日は機会をいただきありがとうございました。
参加されていた皆さんの真剣なまなざしに、
こちらも思わず熱が入りました。博物館の情報化、学校との連携には、IT関連企業との連携が欠かせません。どうぞこれからもご支援ください。先日もお話しましたが、誰もやらなかったところにビジネスチャンスがあります。
アイデアと実行力でがんがんと行きましょう。必ず結果はついてくると信じています。

投稿: 高田浩二 | 2005年10月 6日 (木) 22時41分

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