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2006年8月

2006年8月31日 (木)

【イベント参加報告】私立大学キャンパスシステム研究会

Csken536Csken538Csken541昨日から、信州八代ロイヤルホテルで開催されている「私立大学キャンパスシステム研究会(CS研)」に参加しています。長野駅から松代行きのバスに乗って、千曲川を越えてすぐの松代中学校前で降りたところにあります。

二日目の今日は第一分科会で講師をしました。

私の講演の概要について紹介します。
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大学の講義と学生の学びを改革する タブレットPC

0.自己紹介
1947年 兵庫県淡路島生まれ
1970年 関西学院大学理学部物理学科卒業、富士通ファコム入社
      (1971年より富士通)
1973年-75年 ブラジル勤務
1985年-93年 CALシステム部(課長/担当部長)
      FM-TOWNSの教育用ソフトウェアの品揃え
1994年 マルチメディアソフト推進部長
      TOWNS&Martyのソフト品揃え
1995年 パーソナル本部技術支援部長
      FMV技術支援、FMVバンドルソフト対外窓口
1999年-2005年 財団法人コンピュータ教育開発センターに出向
2005年7月 富士通に復職

今年の講演実績:
1月26日 東京都教育委員会主催「平成17年度情報教育担当指導主事連絡協議会で講演
2月10日 高知県教育委員会主催「高知県情報教育研究協議会」で講演
3月10日 パーソナルコンピュータユーザ利用技術協会パソコン利用技術研究集会で講演
6月 4日 長野県情報教育研究会で講演
7月12日 教育センター富士通ユーザ会で講演
8月28日 東海大学短期大学部セミナで講演 

1.大学のポスト2005年
1.1 国の施策
世界に通用する高度IT人材の育成  -産官学連携体制の構築ー
 「IT新改革戦略」(2006年1月19日公開)

◆目標
◇プロジェクトマネージャー、ITアーキテクト、ITコーディネーター、組み込みソフトの専門家等の高度IT人材の育成を促進し、産業界における高度IT人材の需給のミスマッチを解消する。

◇インターネット等を用いた遠隔教育を行う学部・研究科の割合を2倍以上にすることを目指し、大学におけるインターネットを用いた遠隔教育の推進により、国内外の大学や企業との連携、社会人の受け入れを促進する。

◆実現に向けた方策
◇産学官連携により、大学・大学院において次世代の我が国産業の国際競争力の源となる高度IT人材を育成するため、2007年度までに産学官連携による人材育成プログラムや教材の開発を進めるとともに、その成果を活用した高度IT人材育成機関の設置などにより、2010年度までに産業界における高度IT人材の需給のミスマッチを解消することを目指す。

◇インターネットを用いた遠隔教育等を活用した特色ある取組を支援し、各大学間の競争的環境を醸成するなど、2010年までにインターネット等を用いた遠隔教育を行う学部・研究科の割合を2倍以上にすることを目指す。

1.2 大学が抱える諸問題
◇2006年問題
 新学習指導要領:ゆとり教育・教科「情報」を学んだ学生の入学
◇2007年問題
 団塊の世代が定年退職を迎える
◇2008年問題
 「少子化の影響で大学全入とのバランスが問題となる」があり、次の教育・未来の教育・21世紀人材育成に取組んでいかなければならない。
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「SS研究会」(2005年9月2日)
『2007年問題に向けて、次世代大学の教育を考える』(大阪経済大学 家本修氏講演より)
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1.3 大学が抱える諸問題
これらの諸問題の解決にあたっては、いずれもIT活用が有効である。
◇2006年問題
 新学習指導要領:ゆとり教育・教科「情報」を学んだ学生の入学
 => 学習力 の向上  <=IT活用による解決
◇2007年問題
 団塊の世代が定年退職を迎える
 => 教授力 の強化  <=IT活用による解決
◇2008年問題
 少子化の影響で大学全入とのバランスが問題となる
 => 魅力ある大学 の創造  <=IT活用による解決

2.なぜタブレットPCなのか?
2.1 シンガポールの事例紹介(ビデオ)
2.2 タブレットPCの市場予測、Windowsの動向
2.3 EduCanvasで国家試験の合格率アップ

3.今、求められているITスキルとは?
3.1 富士通ラーニングメディア宮岸本部長に聞く(インタビュー)
◆受講トレンドのキーワード
◇ITスキル標準(ITSS:IT Skill Standard)
◇ヒューマンスキル
◇プロジェクトマネジメント
◇ITサービスマネジメント(ITIL)
◇要素技術のキーワード
  ・情報セキュリティ ・運用管理 ・サーバーOS ・ストレージシステム ・ネットワーク ・ユビキタス etc.

◆「今、SEに求められているスキルとは」
◇評判のいい研修コースのトレンド
 ・ヒューマンスキル
 ・プロジェクトマネージメント
 ・システム基盤(原理/原則)
 ・ITサービスマネージメント
◇原理/原則の重要性と課題
 ○原理・原則
 ・コンピュータアーキテクチャー
 ・ネットワークの仕組み
  =>「情報の科学的理解」の部分
 ○勉強してきても応用がきかないのはなぜか?
  実際にそういう技術がどう使われているかしらない
  なぜ、それらが使われているのかを知る必要がある
◇ヒューマンスキルと創造力
 ○ヒューマンスキルの必要性
 ・個人の人間性の評価が’会社’の評価につながる
 ○ヒューマンスキル
 ・プレゼンテーションスキル
 ・論理的思考力
 ・ネゴシエーション力
 ○ヒューマンスキルを身につけても、自分の仕事に生かせない
 ・創造力がない
 ・論理的思考力が必要
 論理思考力(ロジカルシンキング)は鍛えられるが、想像力は鍛えられない
 ○他の視点から見る能力
 ・現実を見て、課題を見つけ出し、解決方法を考えることができる能力
 が求められている

3.2 これからの学力・求められる人材とは(永野和男氏講演より)
◇基礎的な知識・技術(知見の伝承)
◇論理的な思考
◇グローバルな視点
◇コミュニケーション(人に伝える・人から学ぶ)
◇情報の活用(情報をクリエートできる・道具を使いこなす)
◇他人への配慮、自己への気づき
である。
【聖心女子大学教授 永野和男氏講演:「これからの学力・求められる人材とは」より】

3.3 ITスキル+人間力(関の意見)
◆ITスキル  
◇ITリテラシ
 ◎MS-Office:PowerPoint/Word/Excel
  特に’見える化’(可視化)の技術とセンス
◇ITスキル
  言語
  クライアント/サーバ構築技術
 ◎ネットワーク技術
 ◎セキュリティ技術
  ビジネスサーバ技術
  グローバルサーバ技術
  システム構築・技術
  プロジェクトマネジメント
  コンピュータ基礎技術
  グループウェア技術
 ◎インターネット/イントラネット技術
  パソコンサーバ技術
  UNIX/Linuxサーバ技術
 ◎データベース構築技術
  業種/業務パッケージ
 ◎情報処理関連資格

◆人間力
◇知育・徳育・体育
◇日本昔話「ももたろう」の さる・いぬ・きじ
◇スキル
  + 論理的思考力(こうすれば、こうなるはずだ)
  + 社会常識的判断力(モラル)
  + コミュニケーション力

4.まとめ
◆「目的」と「目標」:
◇教育
教育の目的は、「すべての子どもたちの幸せ」「考える力、学ぶ力、生きる力」「社会に役に立つ人間に育てる」等であり、教育の目標としては、「希望の就職」「上位学校への進学」「テストでよい点数を取る」などがある。
目標はあるが、目的を意識しない子どもは、勉強が嫌いになる。
◇仕事(働くこと)
仕事の目的は、「仕事を通じて自分を成長させる」「周囲から認められ信頼される」「社会や人の役に立つ」等であり、仕事の目標としては、「営業成績」「高収入」「昇進」などがある。
仕事の目的は、「心の糧」であり、仕事の目標は、「生活の糧」である。「生活の糧」のためにだけに仕事をしている人は、仕事が決して楽しくない。
【2005年12月21日 横田英毅氏講演:「一番大切なことを、一番大切にする」 より】
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2006年8月30日 (水)

【イベント参加報告】鐘淵中学校:校内研修会

Kanec507今日は、市倉先生にご案内をいただき、墨田区立鐘淵中学校で開催されている校内研修会に参加しています。
そうです、昨年12月にNHK「おはよう日本」で生中継された学校です。
今年も、夏休み終盤に実施されました。

Kanec509先生方の「和気藹々」とした雰囲気の中での研修会に参加できてとてもうれしいです。
渡部校長の後任の長谷川校長もとても熱心な方で、情熱をもって先生方を指導されていたのが印象的でした。
校内研修は、長谷川校長のご挨拶から始まりました。

そして、昨日の「タブレットPC教育利用研究会」シンポジウムで全体コーディネータをしていただいた榎本竜二先生の講演もありました。

◆川嵜先生による国語の模擬授業
Kanec512Kanec522川嵜先生から、「下を向いた○○先生、お願いします。」と指名がありました。すると、ワッと歓声が上がります。そんな暖かい雰囲気で校内研修が進んでいきます。

◆中島先生による社会の模擬授業
Kanec514鐘淵中学校では、まだ校内LANが整備されていません。そこで、教室のパソコンをインターネットにつながなくても、あらかじめ準備しておくことで授業でそのWebの内容を表示できるやり方を説明されました。
実際にはうまくいかなかったのですが、講師の榎本先生のアドバイスでその難関をクリアーすることができ、また中島先生が伝えようとした方法が確実に習得できたので、本当の意味で「研修」になりました。

◆番場先生と筒井先生による体育の模擬授業
Kanec519昨年のNHK-TV「おはよう日本」でも登場した番場先生と筒井先生による、ビデオ撮影の実演をしながらの「体育で電子黒板を活用する方法」の研修です。
「水中カメラが使えると、’平泳ぎの足’など子どもたちが実際には自分自身で見えないものを見せながら指導できる」などのアイデアも出てきました。

◆東京都立江東商業高等学校の榎本竜二先生による講演
Kanec529テーマ:デジタル教材利用のポイント
【コンピュータをうまく使える人が「よい授業」をできるのではなく、「よい授業」ができる人がコンピュータを使うと、さらに「よりよい授業」になる】という言葉が印象的でした。

榎本先生が紹介された、デジタルコンテンツ関連のページ(榎本先生の了解を得て、掲載させていただきます。)
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◆有名なフリーデータ
青空文庫
http://www.aozora.gr.jp/

私立PDD図書館
http://www.cnet-ta.ne.jp/p/pddlib/

◆作り込まれた教材
NHKデジタル教材(小学校向きだが)
http://www.nhk.or.jp/school/

JAVAアプレット物理教材
http://www.nep.chubu.ac.jp/~nepjava/applet.htm

理科ねっとわーく(科学技術振興機構)
http://www.rikanet.jst.go.jp/G012TitleList.html

◆教科書会社 等
大日本図書
http://www.dainippon-tosho.co.jp/

教育出版
http://www.kyoiku-shuppan.co.jp/

教育出版 中学数学のページ
http://www.kyoiku-shuppan.co.jp/math/top-c.html
http://www.kyoiku-shuppan.co.jp/shokns/dbook/

学校図書
http://www.gakuto.co.jp/

光村図書
http://www.mitsumura-tosho.co.jp/digital/c_digital/opening.asp

◆その他
Google Map
http://www.google.co.jp/maphp?hl=ja&tab=wl&q=

NASA World Wind
http://worldwind.arc.nasa.gov/

星図作成
http://star.gs/cgi-bin/scripts/seizu_s.cgi
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2006年8月29日 (火)

【イベント報告】「タブレットPC教育利用研究会」シンポジウム

今日は2ヶ月かけて準備した第1回「タブレットPC教育利用研究会」シンポジウムの当日です。

◇日時:8月29日(火)13:00~17:30
◇場所:富士通汐留本社 6階プレゼンテーションルーム1&2
◇主催:タブレットPC教育利用研究会
◇テーマ:「タブレットPCで、授業が変わる! 学習が変わる!」
◇参加者:96名(たいへん好評で、ほぼ1ヶ月前に参加申込者数が定員の80名になりました。それ以降も参加希望者が多く、直前のキャンセルもありましたが最終的にこんなに多くの方に参加していただきました。)

◇プログラム概要:
第1部 「手書きインタフェースの成果と今後の展望」
○公開対談(基調講演に代えて)
Tpc90016_1Tpc90021_1テーマ:「ヒューマンインタフェースとしての‘手書き’の成果と今後の展望」
・東京農工大学教授 中川正樹氏
・富士通研究所研究員 岩山尚美氏

第2部 事例&ソフト/コンテンツのご紹介
2.1 デジタル教科書のご紹介
Tpc90024_1Tpc90029_1国語のデジタル教科書の活用事例 (光村図書出版取締役・開発部長:黒川弘一氏)
○デジタル教材開発ツール「dbook」ご紹介 (NPOゆ~らっぷ代表幹事:原久太郎氏)
2.2 授業&講義支援ソフト
Tpc90033Tpc90036_1○デジタル教材活用支援ソフトウェア「DeTeMO」ご紹介 (NTTコミュニケーションズ:小池一成氏)
○手書き入力方式によるコンテンツ作成、Total e-Learningソリューション「EduCanvas」(メディク・クエスト株式会社:梶原健志氏)
2.3 学習コンテンツ
○手書き学習コンテンツ (学研:栗山健氏)
○電脳陰山メソッド (小学館:伊藤護氏)

第3部 パネルディスカッション
テーマ:「タブレットPCは、本当に教育に役立つか?」
Tpc90045_1Tpc90044_1・コーディネータ:尚美学園大学教授 小泉力一氏
・パネリスト:
マイクロソフト インダストリーマネージャ 相原健一氏:
NTTコミュニケーションズ部長 上草憲昭氏:
小野上小学校教諭 上原永護氏:

詳細報告は、ブログ「タブレットPC教育利用研究会」【実施報告】第1回「タブレットPC教育利用研究会」シンポジウムをご覧下さい。

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2006年8月28日 (月)

【イベント参加報告】東海大学短期大学部「情報シンポジウム」

Tkd001今日は、東海大学短期大学部で開催されている「情報シンポジウム」に講師&パネリストとして参加しています。

私の講演の概要について紹介します。
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テーマ:ビジネスパーソンとして必要とされるための情報教育とは
     ~21世紀における情報教育の意義と役割~

1.教育への情報活用(先生にとっての情報活用能力)
1.1 人類の危機・・・、そして情報教育の意義と役割
人類の危機を救うためには、「情報活用」しかない! と言われている。
・スーパークリエーター <= 滅び行く地球を救ったり、快適な環境を創りだしていける人
・エキスパート <= 専門家(例:国際紛争を解決できる人)
・一般市民 <= 善良な市民として他と協調して生活できる人
すべての立場において「情報活用」が必要とされる 【2006.7.26 坂元昂氏講演より】

1.2 IT新改革戦略(u-Japan計画)における「教育の情報化」
◇次世代を見据えた人的基盤つくり
 -全ての教員へのIT機器の整備、IT活用による学力向上ー
 「IT新改革戦略」(2006年1月19日公開)
○目標
1.教員一人に一台のコンピュータ及びネットワーク環境の整備並びにIT基盤のサポート体制の整備等を通じ、学校のIT化を行う。
2.教員のIT指導力の評価等により教員のIT活用能力を向上させる。
3.自ら学ぶ意欲に応えるような、ITを活用した学習機会を提供する。
4.教科指導におけるITの活用、小学校における情報モラル教育等を通じ、児童生徒の情報モラルを含む情報活用能力を向上させる。
○実現に向けた方策
1.2010年度までに全ての公立小中高等学校の教員に一人一台のコンピュータを配備し、・・・校務のIT化を積極的に推進する。・・・(以下、省略)
2.省略(小中高等学校において情報システム担当外部専門家の設置を推進)
3.省略(教員のIT活用能力に関する評価をその処遇へ反映すること等を促進することにより、全ての教員のIT活用能力を向上させる)
4.2006年度までにITを活用した分かりやすい授業方法や、児童生徒の習熟度に応じた効果的な自習用コンテンツの開発・活用の推進等により、教科指導における学力の向上等のためのITを活用した教育を充実させる。
5.省略(小学校段階からの情報モラル教育のあり方を見直す。)

2.教科「情報」について
2.1 情報教育の一貫性について(文部科学省永井調査官の説明)【省略】
2.2 情報A/B/Cについて(尚美学園大学小泉教授の説明)【省略】

3.今、求められているITスキルとは?
3.1 尚美学園大学小泉教授に聞く(インタビュー)
□問題解決能力
 ・情報の収集・処理・加工・発信等のスキル
 ・KJ法やブレーンストーミングなどの発想法
 ・論理的思考力・統計学
□メディアリテラシー
 ・メディアの特性を理解
 ・メディアを批判的にとらえる態度
□情報モラル
 ・情報社会の特質を理解して新たな社会規範を学ぶ
 ・科学的な理解に裏付けされた本来のモラルの育成
□コミュニケーション能力
 ・国語力、会話力、表現力などの育成
 ・伝える技術の育成

3.2 富士通ラーニングメディア宮岸本部長に聞く(インタビュー)
□講習会の受講者動向を見ると
 ・原理原則(基礎技術)
 ・すぐ使える実践的スキル
 ・プロジェクトマネジメント
 ・ヒューマンスキル
□企業が求めるITプロの人材像とは?
 「知識・技術+実践力」と「ヒューマンスキル」を「行動力」に繋げることができる「バランスのとれた人材」

3.3 ITスキル+人間力(関の意見)
□ITスキル
ITリテラシ
 ◎MS-Office:PowerPoint/Word/Excel
  特に’見える化’(可視化)の技術とセンス
ITスキル
  言語
  クライアント/サーバ構築技術
 ◎ネットワーク技術
 ◎セキュリティ技術
  ビジネスサーバ技術
  グローバルサーバ技術
  システム構築・技術
  プロジェクトマネジメント
  コンピュータ基礎技術
  グループウェア技術
 ◎インターネット/イントラネット技術
  パソコンサーバ技術
  UNIX/Linuxサーバ技術
 ◎データベース構築技術
  業種/業務パッケージ
 ◎情報処理関連資格
□人間力
 ・論理的思考力(こうすれば、こうなるはずだ)
 ・社会常識的判断力(モラル)
 ・コミュニケーション力
 ○他の人の気持ちや周りの状況を的確に判断でき、行動できる力

4.もし私が、情報教育短大を創るとしたら
4.1 「目的」と「目標」:
◇教育
教育の目的は、「すべての子どもたちの幸せ」「考える力、学ぶ力、生きる力」「社会に役に立つ人間に育てる」等であり、教育の目標としては、「希望の就職」「上位学校への進学」「テストでよい点数を取る」などがある。
目標はあるが、目的を意識しない子どもは、勉強が嫌いになる。

◇仕事(働くこと)
仕事の目的は、「仕事を通じて自分を成長させる」「周囲から認められ信頼される」「社会や人の役に立つ」等であり、仕事の目標としては、「営業成績」「高収入」「昇進」などがある。
仕事の目的は、「心の糧」であり、仕事の目標は、「生活の糧」である。「生活の糧」のためにだけに仕事をしている人は、仕事が決して楽しくない。
【2005年12月21日 横田英毅氏講演:「一番大切なことを、一番大切にする」 より】

4.2 どんな短大を創りたいか
○学ぶべきこと
 ・学ぶ目的:「進学や学歴や就職のためではない!
  人生を生きるため 自己実現のためである」ということ
 ・「社会に出て活躍することは素晴らしい」という実感
 ・どこでも通用する資格取得
○学びの場の提供
 ・企業等との連携による実体験(実施研修)の機会の創出
 ・教え込むのではなく、自ら考える力を協働作業の中で身に付ける
○目的意識と協働する力
 ・目的意識をもたせるための体験をさせる
 ・他と協働するスキルと人間力を磨く

                以上

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東海大学短期大学部の1階ホールに掲げられた、建学の精神

Tkd002 若き日に 汝の思想を培え
 若き日に 汝の体躯を養え
 若き日に 汝の智能を磨け
 若き日に 汝の希望を星につなげ
         松前 重義

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2006年8月26日 (土)

「おとうさんの笑顔が見たいから」

神戸に帰ってきています。母からちょっと素敵なお話を聞きました。

ゆかちゃんは高校三年生。ちょっと小柄ですが剣道をやっています。
おとうさんはお仕事がいそがしくて普段はなかなか会えません。10日ぶりに会ったときのことです。
「三段になれたよ!」とゆかちゃん。
「なんで、ケイタイで知らせてくれへんかったん?」とおとうさん。
「ケイタイやったら、おとうさんの笑顔がみられへんやん。私、おとうさんの笑顔が大好きなんや。」とゆかちゃん。
きっと、ゆかちゃんのあかあさんも普段こんな会話をしているのでしょう。

ゆかちゃんは、笑顔のやさしい元気な私の姪っ子です。

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2006年8月25日 (金)

教育システム情報学会全国大会の最終日です

Daikei73
今日も大阪経済大学に来ています。教育システム情報学会第31回全国大会の最終日です。
大阪経済大学の家本教授とともに、教育システム情報学会の伊藤紘二会長(東京理科大学)が、企業展示の部屋にご挨拶に来てくれました。うれしいことです。

当初から楽しみにしていた、パネル討論2に参加しました。
Daikei13Daikei16_1コーディネータは家本修氏(大阪経済大学)、パネラーは西之園晴夫氏(仏教大学)、前迫孝憲氏(大阪大学)、役誠雄氏(富士通)、阪井和男氏(明治大学)の4名です。
テーマは、「知の創成と人材育成」について。昨日の「教育システム情報学会のアイデンティティ」よりも、たいへん興味のあるテーマでした。

西之園晴夫氏は、「教育実践の指導における知の創成」「教えるな!学ばせろ!」「教えることのコスト」「学ばせるための仕組み=多人数のオンライン<=経済的に恵まれない学生の救済が必要」と語られました。
前迫孝憲氏は、米国の教育政策を歴史的に追跡しながら日本と比較することで、日本の教育の課題を浮き彫りにされました。
役誠雄氏は関連会社の従業員を含む16万人のための人材育成システムとそのコンセプト(The FUJITSU Way)の紹介、環境変化により従来のOJTが機能しなくなってきているという課題、そして、知識を活用・創造するワークスタイルによりノウハウを「型化」し、「見える化」し、それを回していく手法について解説されました。
阪井和男氏は、「イノベーションは’知の創造’と’知の具現化’から生まれる。そのためには暗黙知が共鳴する’共鳴場’が必要であり、それは共鳴させながら協調することである。共鳴場とはすなわち、全人格的な「心」そのものである。」「創造性は、人間的な’喜び’の経験が必要である。TVを見て面白いというのは’喜び’ではない。」と解説されました。

私は、「個人の(一人ひとりの)教育や人材育成をどうするか」ということよりも、グループや組織、大袈裟に言えば人類の「知の創成」の仕組みについて、具体的な方法論やその実現のためのヒントが欲しかったのです。
残念ながら、5人の討議の中にはそのような論点はありませんでした。

最後に、JAPET会長の坂元昂氏が総括的な質問で討議を総括し、全体をまとめられました。
「知の形成のための人材育成をどうするか」「形成された知を使って人材育成をどうするか」「共存のための人材育成をどうするか」の3つの観点がある。
スキルには「個のスキル」と「組織のスキル」があり、その育成のための研修をどう進めていったらいいのかが課題である。
また、「富士通の役(エキ)さんが発表された、社内の16万人を対象とした’人材育成の知’(トレーニングコースや情報共有のためのシステム)を、大学に輸出(販売)する考えはないのか?」と質問されました。4人のパネリストはだれも触れられませんでしたが、私の関心事も実にそこにあったのです。
「こういう風にすれば、組織(大袈裟に言えば’人類’)の知の創造ができるという方法論が知りたい。または、それに到るヒントが欲しい」ということだったのです。

帰り際に、坂元先生から声をかけていただきました。「タクシーを呼んだけど、いっしょに新大阪までどうですか?」
私は喜んでお供をしました。新大阪までのタクシーの中、ず~っと坂元先生とお話ができたことは、「今回、このイベントに参加して本当によかったな~!」と思うほど嬉しいことでした。
坂元先生、ありがとうございました!

私は、在来線で神戸方面の電車にのりました。もう一日、神戸の実家に泊まります。

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2006年8月24日 (木)

【イベント参加報告】教育システム情報学会第31回全国大会

Daikei18Daikei17大阪経済大学で開催されている教育システム情報学会第31回全国大会に企業展示のデモ要員として参加しています。


Daikei15Daikei16タブレットPCのデモです。
シンガポールの事例ビデオ、三木市の手書き学習教材や、フリーウエアの手書きソフトをデモしています。
企業展示は、発表や全体会が開かれている建物とは離れているので、お昼休み以外の時間は見学者は少ないです。

Daikei36Daikei49全体会のパネルディスカッションに参加しました。
コーディネータは前会長の岡本敏雄氏(電気通信大学)、コメンテーターは現会長の伊藤紘二氏(東京理科大学)、パネラーは対馬勝英氏(大阪電機大学)、伊東幸宏氏(静岡大学)、竹内章氏(九州工業大学)、中村八束氏(信州大学)、松居辰則氏(早稲田大学)の5名です。
テーマは、「教育システム情報学会のアイデンティティ」について。いろいろな角度から意見が述べられましたが、私はついていけませんでした。

Daikei70Daikei7219時からの新阪急ホテルに場所を移しての懇親会にも参加しました。
こちらも、大勢の人が参加していました。
CAI学会から発展したという教育システム情報学会は、他の学会と比較して会員も多く論文も多いそうです。
15年から20年前は私もCALやCAIを専門にしていましたので、関心がないわけではありませんが、社会への貢献度やビジネスとの関わりにおいて充分に役割を果たせていない気がするのです。学会とはそんなものかも知れません。
きっと個人である学者や研究者が集まって議論をする場を提供するということに意味があるのかもしれませんね。そしてそれが、知の共有知の創造につながっていくに違いありません。

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2006年8月23日 (水)

【イベント参加報告】e-黒板を活用した数学と理科の模擬授業

Itabas85Itabas86今日は、板橋区グリーンホールで開催されている、板橋区中学校教育研究会数学部&理科部の合同夏季研修会に参加しています。板橋区立西台中学校の俵山副校長からご案内をいただきました。
「e-黒板を活用した数学と理科の模擬授業」というタイトルです。

◆電子黒板を使った数学の模擬授業
Itabas92講師:墨田区立鐘淵中学校 市倉茂雄教諭
◇きっかけは校長先生
 2年前の夏休みに、「校長先生から電子黒板を使ってみないか」と声をかけられたのがきっかけで、使い始めた
◇「グラフ」を書くツールソフトと「電子黒板」
 当時、「グラフ」を書くツールソフト(関数グラフソフト:GRAPES)に興味を持っていたので、それと電子黒板を組み合わせると面白いのではないかと思った。
実際に使ってみると、電子黒板だと黒板に書く手間が省けるなどのメリットもあった。
個人差(生徒の学力差)に応じた指導にも適していることが分かった。
◇効果
 他の単元とちがって、電子黒板で授業をやった「グラフ」のところは、生徒たちの成績が際立ってよかったのは、電子黒板の効果と言えるかもしれない。
◇50分間の授業のやりかた
 最初の5分は復習問題などのプリント(小テスト)をやらせる。この時間を使って、機器のセッティングや調整を行う。
終わりの5分は自己評価カードを書かせたり、宿題をしてしまう生徒もいる。この時間で’片付け’をしてしまう。授業は残りの40分を使ってやるというパターンでやっている。


◆電子黒板を使った理科授業
Itabas98講師:杉並区立東原中学校 横山 弘主幹
◇理科の授業
 自然に対する関心を高め、目的意識をもって観察、実験などを行い、科学的に調べる能力と態度を育てるとともに自然の事物・現象についての理解を深め、科学的な見方や考え方を養う。

◇電子黒板等(ICT)の役割

◇3年 理科 1分野「運動とエネルギー」、2分野「細胞と生物のふえ方」
◇観察結果をそのまま資料に
 細胞(植物の細胞と動物の細胞):顕微鏡を使って観察
◇映像を利用
 デジタルカメラの動画機能を利用して
 等速直線運動と等加速度直線運動
◇資料提示
 Webカメラ(TVカメラ)、映像コンテンツ(NHK学校放送)、その他
 何度も同じことを書く必要がない(授業用板書内容の保存)、欠席者にも渡せる、クラスの進度・教育内容の確認)
◇生徒評価
 EduClick(レスポンスアナライザー)
◇教員の努力も必要
 見せる努力、観察・実験の大切さ、理解させるためには、ノートのとらせ方

Itabas96_1Itabas06◇レスポンスアナライザーを使ったアンケート結果
(1)電子黒板に興味を持った(とても=11、はい=5、まあまあ=7、いいえ=4)
(2)レスポンスアナライザーに興味を持った(はい=21、いいえ=3、無回答=4)
となった。レスポンスアナライザーの評価はとても高かった。

その後、質疑の時間があり、私にも説明の時間が与えられた。参加されている理科部会の先生・数学部会の先生から、「電子黒板ってなんですか?」という基本的な質問があったので、私からは昨年のNHK-TVで放映された、今日の講師の市倉先生も登場する「おはよう日本」の電子黒板特集のビデオを紹介した。

夏休みに、このような熱心な先生方による研修会が行われて、よりよい授業の実現のために熱心に発表し、議論し、高めあうということは素晴らしいことだと思います。
このような場に企業人としてただ一人招かれて、質問に答えたり、議論に加わることができたということは、とても嬉しいことです。俵山先生、ありがとうございました。

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2006年8月20日 (日)

【本紹介】ICT活用教育 先端教育への挑戦

海の中道海洋生態科学館館長の高田浩二博士から、ご連絡をいただきました。

「2005年に、教育システム情報学会が公募した「ICTを利用した優秀教育実践コンテスト」に、PDAを活用した授業実践でエントリーしていたところ、「優秀賞(社会連携部門)」の栄誉をいただいていました。そこで、このコンテストの受賞実践をまとめた本が以下のように出版されました。数多くのすばらしいICT活用実践がまとめられています。」

Ict224_5書籍名:「ICT活用教育 先端教育への挑戦」

出版社:海青社
編者:岡本敏雄(電気通信大学)、伊東幸宏(静岡大学)、家本 修(大阪経済大学)、坂元 昂(日本教育工学振興会)
A4版  175ページ
価格:2381円+税 (計 2500円)

2006年8月29日発売 ISBN4-86099-224-5

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本書は、教育システム情報学会30周年記念事業の一環として行われた「ICTを利用した優秀教育実践コンテスト」の受賞取組を中心に、初等中等教育から高等教育まで幅広い教育シーンで実際に運用されている教育システムのあり方を紹介する。単に技術的な解説だけではなく、教師・メンターなどの人間を含めた教育のマネージメントやシステム運用の妙なども含めて紹介する。

第1編 ICTの教育への活用の現状と将来展望
  1章 未来志向のICT活用の教授学
  2章 世界の学校教育におけるICT活用政策

第2編 ICT活用事例1 通信教育
  3章 「そのだインターネットキャンパス」の取り組み
  4章 早稲田大学eスクールの実践
  5章 インターネットを活用した学生参加型双方向授業の試み
  6章 リアルタイム双方向遠隔講義の実践

第3編 ICT活用事例2 学習管理
  7章 ILMS“SAMURAI”の開発とeラーニング実践
  8章 携帯電話を利用した授業運営支援システムの開発と運用
  9章 教科研修における授業運営支援システムの活用
 10章 学習管理システムの利用と評価
 11章 ICTを利用した研修支援システムの構築・運用
 12章 Web技術を活用した実験レポート添削・採点システム

第4編 ICT活用事例3 教育指導
 13章 情報携帯端末を活用した水族館学習
 14章 マルチメディア教材による音響工学教育の実践
 15章 院内学級と大学生による連携教育の実践
 16章 小学生向けキーボード入力検定サイトの開発と運用
 17章 教授活動ゲームを活用した授業設計指導の改善
 18章 中学数学でのデジタルコンテンツの活用
 19章 eラーニング型ビジネスゲームの実践
 20章 マルチメディアコンテンツを用いた機械工学実習教育の実践
 21章 ビデオカメラとパソコンを使った瞬間現象の観察
 22章 学習者問題作成型e-learning教材の開発
 23章 知識構築を目指したICT活用学習支援カリキュラム

第5編 ICT活用事例4 情報共有
 24章 ICT活用による遠隔支援の試み
 25章 保育者と保護者をつなぐ「i-アルバム」の開発と実践
 26章 「eまなビィ」を活用した教員間の教育共有・創造

付/索引と資料
 索引・ICT活用教育用語集
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関連情報:
「博物館は教育産業である」:高田浩二氏の講演
http://seki-kouichi.cocolog-nifty.com/soyokaze/2005/10/post_ce22.html

『2007年問題に向けて、次世代大学の教育を考える』(大阪経済大学 家本修氏)
http://seki-kouichi.cocolog-nifty.com/soyokaze/2005/09/post_d1d9.html

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2006年8月19日 (土)

【イベント参加報告】第1回学校教育再興フォーラム群馬大会

Gunma85Gunma200今日は、昨年の2005両毛教育祭「第7回でき学セミナーinぐんま」に続いて、塚田先生からお知らせいただいた、第1回学校教育再興フォーラム群馬大会に参加しました。高崎市文化会館で開催されました。

9:50~10:40
■第1講座「教師上達論」・・・杉渕鉄良氏
Gunma94「教育は人にあり!」「教師の質が上がれば、教育はよくなる」
・教育をよくするには、教師の力量が問題になる。
・力量をつけるには、(目指すところに応じた)修行が必要。
・3つの力量:人間力(情)、専門力(知)、指導力(意)
・力量を見につけるには、まず「先人のまね」「先人の実践の背後にあるものを学ぶ」
そして、「自分の生き方、志、考え方」と「自分のタイプ、キャラクター、長所」をふまえて、「自分流の実践、じぶんなりの原理・原則」を見つけ出すこと。


10:50~11:40
■第2講座「家庭教育・学校教育に望むこと」・・・長田百合子氏
Gunma96私は「ただのおばちゃん」だが、29年間の現場(家庭)の知恵がある。
中学校のとき’いじめ’にあった。その対応策として、「弱い自分を、悪い自分に見せかけること」を思いつき、タバコ・酒・シンナーもやったが、遅刻・早退・欠席はしなかった。

・心がみだれると、体がみだれる、そしてまた心が乱れる。その繰り返しでどんどん悪くなる。
・「子どもの問題は、すべて親の問題」
・むかしは、「ひと様、ダンナ様、先生様」と言ったが、今は「お子様」と言う。
・今の世の中は、何かおかしい。TVでコメンテータの医者や精神科医が、「待ってあげましょう」と言うが、3年も、5年も、10年も待てない。
・不登校などの子どもの問題は、家庭で起きている!
・引きこもりを助けるのが一番うまいのは、引きこもりから立ち直った人。私はそれをやっているだけ。

「学校の先生が元気になれば、子どもたちも元気になる」「先生、頑張って!」と長田先生からの応援メッセージが寄せられた。


11:40~12:50(昼食・休憩)
12:50~13:40
■第3講座 「国民に求められる教師像」・・・野口芳宏氏
Gunma207Gunma211野口先生から最初に質問が出された。
「今のように日本の教育が大きな問題をかかえるようになった責任は、あえていうと次のA,B,Cのうちのどれだと思うか?」

A:家庭教育
B:学校教育
C:社会教育

会場の参加者に手を挙げさせたところ、「A:家庭教育」とした人が一番多かった。
それに対して野口先生は、「今日は先生方の研修がテーマであり学校の先生が多く参加しているはずなのに、自分のことを棚にあげて、家庭教育に原因があると言っていいのか?!」「家庭教育は、教育の素人がやる。計画もなく、経験と勘で行われ、学校のように教育委員会に視察もない。しかし、学校は、すべて教育の専門家がやっている。」
「学校教育は、よき社会人・よき国家の形成者をつくることが目的である。学校の教育がどこかおかしいから、ああいう家庭ができたのではないか」
「いい学校教育が行われるようになったら、20年後の国家はまともになるはずだ。家庭も、社会も、学校教育がよくなることでよくなっていくと言える。」
「我々教職に携わっているものは、謙虚な反省と分析が必要である。」

日本教育再興連盟はNPO申請中であるが、「教育の成立する条件」を考えてそういう教育をする必要がある。
教育で一番大切なものは何でしょう?それは、
(1)「信」
 「信」の反対語は「不信」。教師は「信」じられる存在でないといけない。
 「信用」:信じて用いられる。その上をいくのが、
 「信頼」:信じて頼られる。さらにその上は、
 「信仰」:信じて仰ぎみられる。
 今、夏休みだが、先生は子どもたちに「夏休みは、本を読もう」と言ったときに、子どもたちはどういう反応をするだろうか?
読書をしない先生が読書を勧めることもある。こんな場合は、先生はこどもたちに信用されていないということである。
今、日本の子どもたちがどれだけ頷きながら先生の言葉に耳を傾けているだろうか?

(2)「敬」
 敬われるに足る教師であろうか? 「三尺下がって師の影を踏まず」という言葉があったが、今は「先生と生徒は対等」という時代である。
 「敬」にも3つある。
 「表敬」:敬意を表す。その上は、
 「尊敬」:尊び敬う。さらにその上は、
 「畏敬」:畏れ敬う。
 「敬」よりも上なのが、「慕」(慕う)である。

(3)「慕」
 「慕う」の逆は、「あの先生の、声も聞きたくない、顔も見たくない」ということになっていないか。
 「思慕」:思い慕う
 「敬慕」:敬い慕う
 「永慕」:ずっと永く慕う
 「追慕」:死んでも、なお慕う
 というのもある。

◆「研修」という言葉
 研修という漢字はない。研究と修養という二つの言葉が合わさってできた言葉である。
 しかし、今は、研究はするが修養はどうやらやっていないのではないか。
 研究は子どもをどうするか、すなわち「他者改善」である。修養は「自己改善」、すなわち自己を高めること。
 教師自身が自らを磨くということが大事。
 「教育は人なり!」 すなわち、教師次第ということである。

◆「源流浄化」
 川上が濁っていたら、川下も濁る。川上から浄化する必要がある。
 「孝」:子どもの方から教えてもらうという意味の字。
 「親は子どもにとって大恩人であり、親に勝る恩人はない」「親を大切にしなさい」「親に言われたことは、ハイと言って従うものだ」
 ふだんそういうことを教えているか?それを教えることが大切だ。そのことにより、親も「先生のことをよく聞きなさい」と言うようになる。
 おかしな教育をしているから、おかしな社会や家庭になった。

◆「人間は教育されなければならない存在である」
 80年前にインドで「オオカミに育てられた少女」が発見された。オランダの学者・ランデフェルドは、「人間は教育されなければならない存在である」と言った。
 教育されなければ、人間は人間たりえないのである。


13:50~14:40
■第4講座 「これからの日本の教育」・・・陰山英男氏
 学力の新しいルール:「学力をつけるとは 脳を健やかに育てること」
Gunma221◆議論の中核は学力問題
来年から「全国一斉学力テスト」が実施される。学力問題は影響が大きい。
学力問題は、学校の固有の問題であり、家庭や社会に転嫁できる問題ではない。
学力をきちっとつけることが課題。
コンピュータで例えると、学力はハードディスク(HDD)の容量の問題ではなく、中央処理装置(CPU)の性能の問題であることがわかってきた。
すなわち、学力は’脳’の能力の問題であるということである。

◆教育低迷の最大の理由は、事実が正しく分析されていないこと
・「お金がなければ東大に入れない」はウソ
・最初から間違っていた「学力低下の理由」
 「勉強しなくなってではなく、勉強をして学力低下してしまった」「競争させれば子どもの学力は低下する」
 15歳(中3)と18歳の体力の落ち込みー>受験が問題
・子どもたちは勉強に追いまくられているのか?そうではない。
 「家庭学習の時間が、世界で一番短い!」「TVを見ている時間が、世界で一番長い!」
 それでも学力は「中の上」。日本の学校教育は頑張って成果をあげているのだ。

◆日本の教育は一度壊れた!
Gunma218調査結果の分析で、「不登校」(心の問題)と「ソフトボール投げ」(体の問題)が相互に関連していることが分かった。
どちらも、昭和56年と平成5年~7年のところで問題が起こっていることがわかった。不登校が急増し、体力低下が起こっている。
校内暴力が問題化したのもこの時期に一致する。
この時代背景は、「TVの個別化」「番組の深夜化」「ファミコンの普及」「レンタルビデオ・コンビニの普及」であり、「オイルショック」とその時期に同期している「小子化」で、「いい高校・いい大学・倒産しにくい会社への就職」という思いが大きなプレッシャーになったとも言える。

◆睡眠時間の急激な減少
 核家族化、子どもたちは「ゲームセンター」に。
 受験競争批判を生む土壌。嫌われる基礎学習。学級崩壊。
 これは、子どもたちの生活習慣が問題なのだ。指示待ち症候群から生まれた新しい学力観。
 1日2時間のTV視聴で、
 全学習時間(708時間) < TV視聴時間(730時間)
 となる。実際は、もっとTV視聴時間は多い。学校で勉強している時間よりもTVに勉強させられている時間の方が多いのだ。

◆土堂小学校の実践と成果
広島県の調査結果によると、食事(摂取食品数)と学力、睡眠時間と学力の相関関係があることが分かった。
土堂小学校の実践とその成果を紹介する。
漢字検定の合格率は97%と受験校でもないのに全国トップクラスという結果が出た。
国語の点数は87点(平均は74点)、算数は95点(平均は80点)。
知能指数も伸びることが分かった。
・IQ(平均は100) 土堂小では: 113(翌年は115)、120以上が28%(翌年は42%)

・ポイント1:「早寝早起き朝御飯」
・ポイント2:「読み書き計算の徹底反復」
 
◆脳を鍛えるモジュール授業
Gunma232Gunma236本に書いた。ビデオも先生方が見るだけでなく、直接子どもたちに見せてあげて欲しい。
同年代の子どもたちが実践しているのを見て、勇気と意欲が湧いてくるはずだ。
(と、自らの著書の紹介をされたので、講演の直後には本の販売コーナーは黒山の人だかりとなった。)

夏休みに、自主的にこのような「研修」の場に参加された先生方は本当に偉いと思う。
このような熱意溢れる先生方がいるかぎり、日本の教育もきっとよくなっていくと感じた一日でした。Gunma231
そうそう、陰山先生がプレゼンテーションに使っていたパソコンは、小型のノートパソコンで、「FMV」と書いてありました。陰山先生ありがとうございました!

そのあと、
14:40~15:00 休憩(宣伝タイム)
15:00~16:50
■「教育オーディション」・・・・・コーディネーター:深澤 久 氏
がありましたが、夕方から私用があり、新幹線で飛んで帰りました。

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2006年8月18日 (金)

三菱総研に吉村さんを訪ねました

Mri3176_1Mri3178JAPETの第4プロジェクトで、IT活用の事例を集めたビデオ集を作ろうということになり、英国の教育技術省が制作し、先生方に配布している「学校におけるICTテクニカルサポート」(各教科ごとのマニュアル&CD-ROM集)をたくさんお持ちの三菱総研の吉村さんを訪ねました。

吉村さんと私は、昨年の1月に英国ロンドンで開催されたBettShowに行って、この貴重な資料を入手したのです。
このときお世話になったのが、BESAのBarker氏です。(Barker氏には先日のe-Leraning World Expoで再会しました。
9月5日に予定されている、JAPETの第4プロジェクトの会議で、吉村さんからこれらの資料について直接解説していただく予定です。

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2006年8月17日 (木)

「使い込むとタブレットPCほどいいものはない!」と学研の中島さん

Gakken66今日は、五反田の光和ビルに学研の栗山さんと中島さんを訪ねました。
お二人には、8月29日のシンポジウムで手書き学習コンテンツのご紹介をお願いしているので、その事前打合せです。

Gakken69学研では3年以上も前からタブレットPCに着目し、「書いて覚える!学研電子辞書シリーズ」などを商品化されています。
当日は、「小技紹介」や「学研のデジタル教科書」もご紹介いてだけそうです。

中島さんは、タブレットPCが商品化される前からそのユーザだったということです。
筋金入りの’魁’です。 「使い込むとこれほどいいものはない!」とおっしゃっていました。

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2006年8月13日 (日)

薬師池公園の大賀ハス

Ooga0033Ooga0014Ooga0007Ooga0002今日は、お昼に「薬師池公園」に行きました。
Ooga0020Ooga0022Ooga0030Ooga0031車で約30分のところにあります。
丁度、大賀ハスが見ごろでした。

看板に次のような説明がありました。
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Ooga0025大賀ハス
「大賀ハス」は、故大賀一郎博士が1951年千葉県検見川遺跡で2000余年前のハスの実3個を発掘し、そのうちの1個だけ発芽に成功したものです。
その大賀ハスを株分けしたものが市内相原町の円林寺と大蔵町の柏木常吉氏のところにあります。
このハスは、それをさらに株わけしていただいたものです。
町田市は、縄文遺跡の宝庫 その縄文時代の名花をぜひ ご観賞ください。
開花時期は 7月下旬から8月下旬です。
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2006年8月11日 (金)

マイクロソフト訪問&赤門近くの学士会分館訪問

Ms0010Ms0009午前は、新宿のマイクロソフトに相原さんと後藤さんを訪ねました。少し早く着いたので、小田急サザンタワー前のスターバックスでカフェラテを飲みました。

相原さんには、8月29日のシンポジウムでパネリストをお願いしているので、その事前打合せです。
文教インダストリーマネージャーの相原さんからは、「海外(シンガポール・米国など)における学校でのタブレットPCの活用状況」についてお話をしていただく予定です。
さらに、今話題の新OS・Vistaのご紹介ということで、「Vistaとは」「学校でVistaを使うメリット」についても解説していただけそうです。相原さんはJAPETのICTコーディネータの資格もお持ちですので、学校におけるICT活用についても詳しい方です。

Todai015Todai016午後は、東大の赤門近くの学士会分館に行きました。IT教材標準化委員会代表の原さんのお声掛けで、「教育におけるICT利活用研究会」の準備会が開催されました。

Todai020Todai018JAET会長の富山大学教授山西潤一先生、お茶の水女子大学教授の坂元章先生をはじめ、教科書会社や教育ソフトメーカーを中心に、16名が集まりました。
開催趣旨説明、自己紹介、ICT活用の現状(日本&海外)、シンガポール・ドイツ視察報告、討議、そしてまとめ。という内容でした。

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2006年8月 9日 (水)

メディク・クエスト社を訪問しました

Medic005Medic003今日は、岩本町の神田北爪ビルにあるメディク・クエスト社の鄭社長と梶原さんを訪ねました。(左の写真は、近くにあった「大安楽寺」です。)

梶原さんには、8月29日(火)のシンポジウムで、手書き入力方式によるコンテンツ作成、Total e-Learningソリューション「EduCanvas Infinity」のご紹介をお願いしているので、その下打合せをしました。

このシステムは、大学の講義や授業をわかりやすくするとともにe-ラーニング用コンテンツも簡単につくれるという特徴があります。導入校である明治薬科大学では、薬剤師の国家試験の合格率が大幅にアップして、全国第1位になったという実績を上げています。

またシンポジウムでは、「学生と教員のコミュニケーションを変革する、タブレットPCを活用したキャンパス情報システム」もご紹介いただけるようです。次世代の教育のあり方を追求する教育システムです。青山学院大学相模原キャンパスで導入されています。
この事例については、マイクロソフト社の導入事例のページに掲載されています。

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2006年8月 8日 (火)

JAPETは引っ越します

Japet201Japet202本日は、虎ノ門の視聴覚ビルでJAPET(日本教育工学振興会)の「ICT教育利用研究開発委員会」第4プロジェクト会議があり、委員として出席しました。
JAPETは、8月14日に今の虎ノ門から溜池山王(赤坂10-9-13)の三会堂ビル2階に引っ越すそうです。
今のビルは、すでにほとんどの入居者が引っ越しています。

会議では第4プロジェクトのサブリーダー:内田洋行・畠田さんと光村図書・黒川さん、そして委員の東京書籍・川瀬さんなど多くの8月29日のシンポジウム参加予定者にお会いしました。
畠田さんはシンガポール視察から戻られたばかりだそうです。最近、シンガポールでタブレットPCの導入校を視察された方が多いようです。清水先生、畠田さん、伊藤さん、箱守先生、そして原さんです。みなさん強い刺激を受けられたようですね。
日本でもタブレットPCの導入校が増えることを願っています。

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2006年8月 7日 (月)

明石の富士通研究所を訪問しました

Fjken009Fjken010今日は私用のため休暇を取って神戸にいましたが、明石(最寄り駅は大久保)にある富士通研究所を訪問しました。夕方、8月28日のタブレットPC教育利用研究会シンポジウムで中川正樹教授との公開対談をお願いしている岩山さんを訪ねました。シンポジウムの趣旨説明と段取りの打合せのためです。

岩山さんがヒューマンインターフェース学会向けに最近執筆された論文「教育用ペンインタフェイスの開発に関する一考察」を軸に、手書き文字認識技術を活用した「漢字学習システム」が、尾道市立土堂小学校での実践の結果、検証されたこと等を報告していただくことになると思います。
サンプル手書き教材については、http://jp.fujitsu.com/group/labs/techinfo/freeware/hlm/を参照ください。論文「教育用ペンインタフェイスの開発に関する一考察」は、岩山さんと関の共同執筆です。)

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2006年8月 4日 (金)

川崎工場のカモ、カメ、セミ


今日は、川崎工場の池に来ています。
Kawako34Kawako47Kawako53カモは行列をつくって泳いでいました。
カメは足音を聞いて近づいてきました。
セミは物音を聞いて逃げていきました。

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2006年8月 2日 (水)

お台場、蒲田、そして麹町

Mirai017Mirai021今日は、午前中はお台場にある科学未来館にいきました。
学情研セミナと世界最大の国際教育ネットワーク、iEARN(日本センターはJEARNグローバルプロジェクト推進機構)のイベントがありました。

Mirai031Mirai024学情研セミナでは、「デジタルアーキビスト講習会」と「展示会」を覗いてきました。CECやJAPET、そして教育関連企業の展示もありました。
iEARNのイベントでは、代表の高木さん、事務局の大輪さん、そして渡部校長にお会いすることができました。

Flm055Flm056午後は、蒲田(蓮沼駅近く)のグリーンビルにある富士通ラーニングメディアを訪ねました。
宮岸本部長と芳賀事業部長にインタビューをさせていただきました。「今、SEに求められるスキルとは」というテーマで、お二人のご意見をお聞きしました。8月28日に東海大学短期大学部から依頼されている講演のネタを仕入れるためです。
「人材育成の課題とトレンド」「SEに求められるスキル」そして「経験を積ませる育成方法とは」など、長時間にわたり貴重なノウハウとお二人のご意見を伺うことができました。講演のための情報収集だけでなく、私の今の本来業務である「人材育成」にも直接的に役立つ重要な情報と示唆にとんだ素晴らしいお話でした。
宮岸さん、芳賀さん、たいへんありがとうございました。

Jst016Jst019夕方は、麹町にあるサイエンス・プラザに行きました。
JSTの今年度の事業(教育用コンテンツ開発)に関する第1回中間報告会で、月曜日に続く第2弾です。
今日のタイトルは、「身近な科学」です。自動車やケイタイ・デジカメといった身近なものから最先端の科学技術を3DCGなどを駆使した教材で学ぶことができます。
小・中・高等学校における理科教育のお役に立てればうれしいです。

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2006年8月 1日 (火)

農工大を訪ねる

Kawako28Jam0033今日は、午前中は川崎工場でタブレットPCの定例会議。
主に8月28日のシンポジウムの準備作業の確認をした。
13:00からは、神宮前3丁目のJamさんの事務所で、JSTの今年度のデジタルコンテンツ開発プロジェクトの第1回中間報告会の事前準備打ち合わせ。

Inoka04216:00からの農工大中川教授との打合せまでに、少し時間があったので、吉祥寺で途中下車して、井の頭公園で一休み。
池の噴水が涼しげだった。
仲良しのハトのカップルを記念撮影。

Nokodai6Nokodai8農工大では、8月28日のシンポジウムの公開対談をお願いしている中川教授への趣旨説明と段取りの打合せ。
中川先生は今や実質副学長といった重要な立場で超多忙。よく、お時間をいただけました。
当日は、「ヒューマンインターフェースの歴史。理想と課題」「手書きインタフェースのメリット」「小金井市立某小学校での実践授業の経緯」そして「ヒューマンインタフェースの最近の話題」についてお話してくださるとのこと。
親交のあるアラン・ケイのお話も伺えるかもしれない。
これは、大いに期待できそうである。(対談相手の岩山さんは、8月7日に明石の研究所を訪ねる予定。)

農工大学の中川研究室で、懐かしい人たちにお会いした。
一人は元F社の廣澤さん。そして、もう一人は元F研究所の藤田さん。
藤田さんとは、藤田さんの研究室で1時間以上話しこんでしまった。一つの共通意見は「経験重視の教育」。
8月28日の東海大短大での講演のためにも、とてもいい意見交換ができた。藤田さんありがとうございました。

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