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2007年3月17日 (土)

【イベント参加報告】「UNIQUEプロジェクト」成果発表会:未来の教室を創ろう!

Uchida23Uchida31これからの教室のICT環境の方向を考える-「UNIQUEプロジェクト」成果発表会-に参加しています。

UNIQUEプロジェクトとは、The Uchida & NIME Initiative for Qualificative Utilities in Educationの略で、独立行政法人メディア教育開発センター(NIME)株式会社内田洋行が、包括連携協定を結び、「IT活用による教育の高度化や、従来業務の改善、組織変更、学習環境の設計、シラバスや授業設計、教員資質向上などのトータルな問題解決を支援するための調査・研究・開発」を行っているプロジェクトです。

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「UNIQUEプロジェクト」成果発表会の概要

日 時:平成19年3月17日(土) 13:00~17:00 (受付開始12:00)
会 場:株式会社内田洋行 潮見オフィス
    9階会議室・2階カスタマーブリーフィングセンター
    東京都江東区潮見2-9-15
    http://www.uchida.co.jp/contents/shiomi.html
定 員:80名
主 催:UNIQUEプロジェクト

Uchida77第1部 『2006年度UNIQUE研究成果報告』 (13:00~)
挨拶 : NIME 理事長 清水康敬氏
(最前列には、NIMEの平野秋一郎教授と毎日新聞の岡礼子記者が陣取っておられました)

Uchida28総括 : NIME 助教授 堀田龍也氏
初年度となる2006年度は、教員に必要なWeb情報を配信する「Teacher's Desktop」を研究・開発し,たくさんの先生方に活用してきました。また,2007年度以降に向けて,国内の先進的な学校の視察調査を実施しました。
成果発表会では、これら本年度の成果報告に加え、英国の教室のICT環境,日本の最先端の学校建築などについて紹介し,これからの教室のICT環境の方向を考えたいというのが本日のテーマだそうです。

Uchida83Uchida86校務調査報告 : 静岡大学 助手/NIME 客員助教授 石塚丈晴氏
【堀田先生のまとめより】
・教員の校務処理にはPCが必要
 -40%未満では負担感が高い
 -配備率が低い場合、私物PCをしようせざるを得ない状況
・教員用PC配備(少なくとも80%)を含めた校務情報処理のためのインフラの早急な整備が望まれる
・校務処理にかかる時間が減れば、教材研究など教員本来の時間に使うことができる
⇒教育情報発信プロジェクトへのニーズがあることがわかった

Uchida90Teacher's Desktop開発報告 : 株式会社 内田洋行 青木部長
「関心分野・関心キーワード」を入力することで、RSSで自動更新。マイクロソフトのIntenetExplorerを対象としたシステム。
アンケートの結果
 -役に立った 59%
 -あまり役にたたなかった 10%
であった。
「授業で使えるいい教育用コンテンツがもっと増えて欲しい」「必要なものを必要なときに届ける仕組みを今から作ったのだ」と堀田先生からコメントがあった。

第2部 『これからのIT教室環境を考える』 (13:30~)
Uchida95Uchid101・対談「英国の教育環境に学ぶ」
 和歌山大学 助教授 野中陽一氏× NIME 堀田龍也氏
◇野中助教授:
英国では、どこの教室にもIWB(インタラクティブ・ホワイトボード)が入っていて、プロジェクターは天井から吊るされている。体育館でもプロジェクターが天吊り。英国を参考に日本では日本なりの教室環境を考えなければならない。日本では、先生がなんでもやり過ぎ。英国では教室にティーチングアシスタントやボランティなど先生らしき人が2人から5人いる。英国でIWBが普及した背景には、小さなホワイトボードがIWBに移行したことがあると思われる。日本では、大きな黒板がある。
◇堀田助教授:
日本では、IWBと黒板をいかにうまく融合させるかが課題である。今の一斉授業の形態を保ちつつ、個別指導のためにIWBを活用する’日本流’を追及することが必要である。

Uchid105Uchid109・講演「新しい学校建築の取り組み」
 千葉大学工学部助教授 柳澤要氏
外国の事例をIT環境の観点から見ると、英国、米国、そして北欧が進んでいる。

米国におけるITM(Information Technologies Model)スクール
概念:1)技術的育成、2)教育の選択性、3)教育の個別化、4)多角的な評価軸、5)自動翻訳反響、6)五感を使った教育、7)世界にアクセス可能な図書・情報センター、8)地域社会に溶け込む施設、)次号・生徒主体の教育、10)教師と児童・生徒の双方向コミュニケーション

施設計画:1)フレキシブルな教育環境(ハウス制、強化の相互関連性)、2)教室の解体と新たな学習環境の創出、3)科学技術の積極的な導入、4)図書、メディアセンターの充実、5)家具・備品計画の徹底、6)設備基盤の充実、7)照明の充実および高度技術の応用、8)地域社会との連携・施設計画、9)ゾーニング計画と安全計画、10新たな教育技術

(柳澤要助教授の「教育の場としての学校から、交流の場としての学校へ」という言葉には驚かされました。教育はどこでも(家庭でも)できるようになるので、学校は交流の場になるというのです。実は、会社(オフィス)も同じことが言えると私は感じ始めています。「仕事はどこでも(家庭でも)できるので、会社は仕事仲間の一体感を感じるための交流の場としての意味が強くなる」ということです。)

Uchid112Uchid113・視察レポート「こんな学校のIT環境を見てきました」(14:50~)
玉川学園視察レポート報告 :富山市立寒江小学校教諭 笹原克彦氏
立命館小学校視察レポート報告 :小松島市立南小松小学校教諭 村井徹志氏
視察のまとめ :株式会社 内田洋行 笹田森氏

玉川学園と立命館小学校の視察レポートでした。

・パネルディスカッション
「子どもと教師のための新しいIT環境とは」(15:20~)
司会 :NIME 堀田龍也氏
【堀田先生のまとめより】
パネリスト :
Uchid127Uchid138◇教師のためのIT環境
柏市立土南部小学校教諭 西田光昭氏
 -学校の活動の情報も多様、両極を併せ持つ
 -だから多様でワンタッチな環境が必要
(デジカメを使って、即’実物投影機’になります。柏市の中学校では、教室に1台のタブレットPCが導入されているそうです。若い先生は画面が12インチのタブレットPCを活用されているそうです。ベテランの先生は大きめの14インチだそうですが、活用はまだまだのようです。)

Uchid145Uchid148◇こんな学校にしていきたい
三木市立教育センター副所長 梶本佳照氏
 -改良型と新型の区別
 -固定の教室の”新型モデル”
(梶本先生が描く未来の教室では、超しなやか型タブレットPCが大活躍するそうです。)

Uchid139Uchid142◇新しい情報教育と教室
岐阜聖徳学園大学助教授 石原一彦氏
 -教育のコンセプトに合わせて環境を創る
 ”動きのある”学習環境
(大学に移られても、岐阜県で唯一の私立の大学附属小学校で授業をされているそうです)

梶本先生と西田先生が、こからのICT教育環境として、タブレットPCに注目されていることは、嬉しいことでした。

・内田洋行2階カスタマーブリーフィングセンター見学 (16:20~)
デモ授業 :
(1)小牧市立光ヶ丘中学校校長 玉置崇氏
「校務の情報化の効果」というテーマで、3面マルチ&「1分の1(実物大)スクリーン」を使って、プレゼンテーションをされました。パワーポイント画面と校務システムのパソコン画面とDVDのビデオ画像を同時に映して説明です。

(2)奥州市立水沢小学校教諭 佐藤正寿氏
光村図書の小学4年のデジタル教科書「アップとルーズ」を使っての模擬授業です。見学者を児童にみたてての授業はさすがプロです。道具(電子黒板とデジタル教科書)がそれをさらに引き立てます。

(2階では撮影禁止だったので、残念ながら写真はありません。)

終了(17:00)
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久しぶりに、「未来の教室」というフレーズを思い出しました。
私にとっては心に深く刻まれた言葉です。その始まりは中山和彦先生と東原義訓先生の「未来の教室」という著書です。
私は、その「未来の教室」をみんなで創ることが夢なんです。
みなさん、いっしょに「未来の教室」を創りませんか?

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◆番外:発表者の先生方とマイタウンマップ・コンクール

途中、堀田先生から、「マイタウンマップ・コンクールで寒江小学校の笹原克彦先生は、昨年の内閣総理大臣賞を受賞、南小松小学校の村井徹志先生は、一昨年の内閣総理大臣賞を受賞された」とご紹介がありましたが、ほかにも受賞者やマイタウン・マイスターが大勢発表者として参加されていました。
岐阜聖徳学園大学の石原一彦助教授は、第1回のマイタウン・マイスター、小牧市立光ヶ丘中学校の玉置崇校長は、今年度のマイタウン・マイスターです。
そして、三木市立教育センターの梶本佳照副所長は、今年度も奨励賞を受賞されています。

みなさん、いろいろと大活躍ですね。
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なお、この「UNIQUEプロジェクト」成果発表会の様子については、堀田先生のブログ佐藤先生のブログ玉置先生のブログ斉藤先生のブログでも紹介されています。NIMEの平野秋一郎さんの記事は、→こちら。

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コメント

関さん、いつもありがとうございます。「未来の教室づくり」への確かな夢は持ち続けたいですね。夢は夢自身から去っていきませんからね。夢をなくすのは己自身ですから。

投稿: 玉置 | 2007年3月18日 (日) 09時08分

玉置先生:
さっそくのブログへの書き込み、たいへんありがとうございます。

> しっかりと夢を持ち続けて頑張りたいと思います。
> 夢は夢自身から去っていきませんからね。
> 夢をなくすのは己自身ですから。

そうですね。
「思えば叶う」
ですが、自分から諦めてしまっては夢は去ってしまいます。
ことし5月で還暦、そして退職(?)。
夢はちょっと遠ざかりそうでしたが、先生のメールで
少し勇気が湧いてきました。

今後とも、よろしくお願いします。

投稿: 関 幸一 | 2007年3月18日 (日) 09時54分

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