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2008年8月

2008年8月30日 (土)

【イベント参加報告】とうきょうED 夏の研究会2008

本日は、千代田区立九段中等教育学校で「とうきょうED 夏の研究会2008」が実施されました。73名の参加があったそうです。
私は榎本竜二先生から「タブレットPC」の紹介を依頼されたので参加しました。

テーマは「情報化される学校」です。

【挨拶・基調講演】日本教育工学振興会会長 坂元 昂 12:50-13:10
Ted15Ted27「情報教育の最新世界事情」
~日本との比較~ 
というテーマでアメリカとイギリスの最新事情のご紹介&解説がありました。
◇学習環境を変える
 伝統的な学習の姿→これからの学習の姿
 教師指導・記憶中心教育……生徒中心・成果中心学習
 堅い決まった道筋の進行……多様な道筋の柔軟な進行
 限定メディア・単一感覚刺激……豊かなメディア・多感覚刺激
 限られた権威づけ教材からの知識……多様な情報源・経験からの学習者構成知識
 既存練習個別作業……本物・現実世界計画での協働作業
 教師指導・記憶中心教育……固定内容・特定過程の習熟
◇全米教育技術能力基準・教師版(NETS・T 2008改訂)
1.生徒の学習と創造性を促進し鼓舞する
2.ディジタル時代の学習経験と試験を設計し、開発する
3.ディジタル時代の作業や学習を形作る
4.ディジタル市民性や責任感を推進し形作る
◇21世紀能力技能項目
コア教科:・英語、読み、語術 ・外国語 ・芸術 ・数学 ・経済 ・理科 ・地理 ・歴史 ・行政公民
21世紀学際内容 ・世界への気配り(3) ・財務、経済、産業と企業リテラシー(3) ・市民リテラシー(3) ・健康リテラシー
◇米国から学ぶ
1.21世紀ICT人間像
2.オンラインコンテンツの制作・蓄積・配信
3.e-Learning研修、検定
4.学校CIO、コーディネータの確立

【1部 直撃! これからの東京】 13:25-14:10
Ted28●テーマ「ついに成るか! 東京都の学校の情報化」
コーディネーター・インタビュアー:毎日新聞社・記者 岡 礼子
スピーカー:都立桐ヶ丘高等学校・副校長 永浜 裕之
会場の期待も知り、すべてを知った上での岡礼子記者のインタビューで、東京都の教育の情報化計画の立案者であり昨年度までの推進者でもある永浜裕之先生に迫ります。
答える永浜先生も、「そこまでしゃべっていいのか」とヒヤヒヤしながら聴いてしまうほどスリリングで興味深いやりとりでした。70億円予算の背景と全貌、そして決定に至る経緯についてが明らかになりました。「東京都を(教育の情報化で)日本一にしなさい」という石原都知事の強い意志があったことが分かりました。
会場からの「なぜ、タブレットPCなのか?」という質問に対して永浜先生は「タブレットPCに電子黒板の役割を果たさせられないかと考えた」と答えられました。また、「関幸一さんの影響もありました」と答えてくださいました。それは私の存在を肯定された思いでとてもうれしい言葉でした。

【2部 元気なとうきょう】 14:15-16:45
Ted30●情報化される東京の教育に必須の機器・システムn紹介
トップバッターとして私が「タブレットPC」の紹介をしました。「DeTeMO」「シンガポールの事例」「富士通研究所の漢字の学習」のビデオを見てもらいました。
そして、「書を読むものは其の精力の半ばを筆記に費やすべし」という吉田松陰の言葉を紹介しました。
他に、プロジェクター無線化(内田洋行)、教育支援ソフト(Sky)、ペンタブレット(ワコム)、小型プロジェクター(カシオ計算機)、書画型プロジェクター(日本アビオニクス)、 ループウェア(FCマネジメント)、評価分析システム(ジャストシステム)、新連絡網システム(NTTデータ)、教務処理システム(ウェルダンシステム)の紹介がありました。

そのあと、【3部 とうきょうED活動報告】 17:05-17:25
●研究プロジェクト紹介
授業シミュレーション:松田 稔樹(東京工業大学)
松下教育財団助成プロジェクト
そして、恒例!「懇親会」へと続きました。

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2008年8月21日 (木)

【イベント参加報告】ペン入力コミュニティ第3回セミナー:「陰山英男先生特別講演会」

Pen30001Pen30002本日、東京大学の赤門を入って左側すぐの‘情報学環・福武ホール 福武ラーニングシアター’において、ペン入力コミュニティ第3回セミナー:「陰山英男先生特別講演会」があり、参加しましたので、感想などを報告をします。

冒頭に五十嵐健夫氏(東京大学准教授)の開会挨拶がありました。

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「陰山英男先生特別講演会」:テーマ『ペン入力でパソコンが文具になった』
Pen30017聴写(ききうつし)は脳を活性化させる
 授業で先生の話を聞いているだけでは脳は意外と働かない。聴写することによって脳の活性化が促される。書くという作業が非常に重要である。
◇パソコン、そしてタブレットPC
 パソコン通信が始まったころ、「やっと使えるかな」と思える程度だった。個人の知的ツールとしては画期的であったが、当時は子どもたちには難しかった。
数年前、富士通の人が「ペン入力があります」と漢字学習ができるタブレットPCを持ってきた。その夜、「これは凄い!俺はこれを待っていたのでは?」と思った。
Pen30016◇DSによって開かれた可能性
・なぜ任天堂だったのか。
 →百ます計算が全世界にDSで広まった。
・なぜ川島博士だったのか。
 →脳トレは今や世界のトレンド
・立命館小学校の驚き
・教育とは何か、ICTは何ができるか。
・そして、それが日本の学校に求められる意味とは。
◇日本の教育を改革する3つの施策
・生活習慣を正して、脳をきちっと働かす
・「読み、書き、計算」で、脳を働かせる
・ICTの活用
◇徹底反復はICTと相性がいい
・限られた内容を、単純方法で、徹底的に反復
 →陰山メソッド(徹底反復学習)
・単純な方法の反復→パソコンが得意
・パソコンの可能性
 →学習履歴が記録可能
 →タブレットとIQの相性→デジタル学習の本命
・効率的な学習計画的な学習
 漢字前倒し学習への応用(協力 富士通)
◇デジタル学習の可能性
 想定されるデバイス
・授業用電子黒板
 →1時間に理解させる学習をシステム化する
 →教科が共有化され、カスタマイズされ進化
・タブレットPC
 →究極の個別指導が可能
 →教科書、ノートを補完する。
 →コーチング機能
・テレビ会議
 →英語学習や社会科、理科などの授業作り
 →遠隔授業や学校間の授業研究
◇デジタルによる徹底反復と国家戦略的ICT活用
デジタルによる徹底反復で、全体のカリキュラムを効率化させるということは、実はデジタルの効果を最大限活用することによって、読み書き計算にかける指導時間を極限まで減らし、アナログの教育の重要性を最大限に引き出したいということ
 カリキュラムの作成から国家戦略的にやらないと、日本が国際競争力で負ける
 日本全体の教育が今どうあるべきなのか?という文脈の中で、コンピュータはどう活かせるのか?という視点を絶対に忘れてはいけない
◇国が学習用コンピュータを入学時に配るという時代がくる
 ⇒多面的な自己表現にもつながっていくのではないか
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定員の100名を超える参加者があり、予定時間を超える陰山先生の熱弁と尽きない質疑応答が続きました。

そのあと懇親会があり、参加者の半数以上が参加して友好を深めました。
事務局の冨樫さんを中心とした手作りのイベントで、コミュニティらしい雰囲気の楽しいイベントでした。

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2008年8月 4日 (月)

【イベントのお知らせ】ペン入力コミュニティ第3回セミナー:「陰山英男先生特別講演会」<参加費が無料になりました!>

◆ペン入力コミュニティ第3回セミナー:「陰山英男先生特別講演会」
参加費が無料になりました!!
講演題目:『ペン入力でパソコンが文具になった』

■日時:2008年8月21日(木) 17時00分~18時30分+懇親会(~20時)
■場所:東京大学 情報学環・福武ホール 福武ラーニングシアター(地図
■共催:MEET
◆協力:タブレットPC教育利用研究会
■参加費:無料
※懇親会は実費2,000円
■定員:100名
ペン入力の使い方・マーケット・テクノロジなどに興味のあるユーザ・教育関係者・企業・研究者・学生の皆様なら、どなたでもご参加になれます。
■プログラム:
17:00-17:05 開会挨拶 五十嵐健夫(東京大学准教授)
17:05-18:00 陰山英男先生特別講演
       『ペン入力でパソコンが文具になった』
18:00-18:30 質疑応答
       陰山英男先生と参加者の皆様との対話の時間
18:40-20:00 懇親会(希望者のみ)

◆プログラム詳細および参加申込⇒こちら happy01

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下記に、陰山英男先生からいただいた「講演によせて」を添付します。
http://pen-community.org/2008/07/3.html

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教育へのICT機器活用への本格的な動きが、ここに来てようやく広がってきたように思われる。私のかかわっているところでも、和歌山市や京都府八幡市、山陽小野田市など、導入が進んでいる。

なぜ、今なのか。私は、それがパソコンの能力がようやく学力を高めることのできるレベルに達したことが一番の理由だと考える。具体的に言うと、ペン入力の実用化である。

学習用パソコンは優れたパソコン技術と優れた教育技術が、きれいに融合されてこそ、真価を発揮する。だから、その日のために教育技術を磨くのである。ただ、学力作りにこだわった実践から出てきた結論は意外なものであった。

その結論とは、子どもを伸ばすのにもっとも有効な方法は、「限られた内容を、単純な方法で、徹底的に反復すること。」だったのだ。これは、まさしくパソコンのもっとも得意とすることである。だが、ドッグイヤ-と言われるパソコンの進化にあっても、なかなかその段階は来ない。その間に、学力低下問題が提起され、私は忙殺される。いつしか、パソコンのことは、頭の中から消えていた。

やがて、運命のイタズラもあり、その後私は尾道市立土堂小学校の校長となる。その実践に悪戦苦闘する中、あるICTメ-カ-がペン入力の新しいエンジンをたずさえて私を訪ねる。これによって、しばらく眠っていたパソコン熱がよみがえることになる。

私は説明を一通り聞いたが、当時はそれどころではなかった。しっかり聞いていなかった。だがその翌日、朝目覚めたとき、その説明を思い出しながら、いきなりひらめいた。ペン入力ができ、通信ができ、しかも小さいという学習用パソコンをイメ-ジしたとき、それを中核とした教育全体のシステムが一気に思い浮かんだ。

教育機器としてICTを導入しても、私は費用を上回る成果を上げるのは難しいと考えている。教育技術と融合し、さらにシステムとして機能してこそ、意味がある。

このサイバ-エデュケ-ションシステムなるものの可能性についてお話ししたい。

いろいろあったが、私にとってこのシステムの構築は、自分にとって最後にして最大の挑戦だと思っている。

Copyright(c) 2008 陰山英男 All rights reserved.

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関連Webページ:
ペン入力コミュニティ第2回セミナー:「タブレットPCを授業で活かす!!」
【イベント参加報告】「ペン入力コミュニティ」キックオフ・セミナー2007

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