2011年2月 1日 (火)

赤堀侃司先生へのインタビュー:初台の教育テスト研究センターを訪ねました

11020125 11020128今日は午後に休暇を取って、赤堀侃司先生(白鴎大学教育学部長、財団法人コンピュータ教育開発センター理事長)にインタビューするために、初台の東京オペラタワーにある教育テスト研究センターを訪ねました。

11020131赤堀先生はいつもにこやかな優しい方です。
私がCEC(財団法人コンピュータ教育開発センター)に勤務していたときにいろいろな委員会の委員長をお願いし、たいへんお世話になりました。

11013020_2最近、「電子黒板・デジタル教材活用事例集」(赤堀侃司編集、教育開発研究所刊)を出版をされました。
先生は、この本の中で「現在の教師の指導力を、分かる授業づくりから、子どもたち自身が学び創る授業に変える必要がある。それは、デジタル教材や電子黒板やデジタル教科書を使えば、さらに効果的に実現することができる」と書かれています。目次と執筆者の一覧は⇒こちら

11020135残念ながら今日は上手く写真には写せませんでしたが、窓からは正面に富士山が見える絶好の場所です。インタビューの合間に、昔話や孫のお話で大いに楽しいひと時を過ごしました。

「この本の出版の背景と目的」やCECでまとめられた「21世紀にふさわしい学校教育の実現に向けて(提言書)」を、そして3月に開催される「CECの成果発表会(平成22年度「教育の情報化」推進フォーラム)の見どころ」についてお聞きしました。


このインタビューと本紹介は、私が編集長しているブログ「でじたる教室日記」に掲載される予定です。(インタビュー記事へのリンク本紹介記事へのリンク

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年2月23日 (金)

堀田龍也先生に聞く:「電子黒板+デジタル教科書」のメリットと活用のポイント

今日は、JAPET第4プロジェクトのメンバー4人で、メディア教育開発センターの堀田龍也先生を訪ねました。
高陵社の高田さん、光村図書の黒川さん、JAPETの増田さんと私です。
今年度のJAPET第4プロジェクトでは、電子黒板とデジタル教科書を活用したモデル授業のビデオCDと小冊子を作成し、教育へのICT活用の促進をする活動をしています。そこで、この分野の第一人者である堀田龍也先生に制作途中のビデオを見ていただき、アドバイスをいただこうというわけです。「電子黒板+デジタル教科書」を活用した授業は「どういうところがいいのか?」「どう使えばいいのか?」をお聞きしました。
さすが堀田先生です。みんなが関心する素晴らしいアドバイス&コメントをいただきましたので、関係者のみなさんにも参考にしてもらいたいと思い、メモをもとに思い出しながらまとめてみました。

◇授業の様子のビデオについてのアドバイス
・10分は長い。3分でいいのでは。
・授業の全体像を静止画で示し、その静止画をクリックすることでその場面が見られるようにしたらどうか。
・キャプションは必要。「先生の声」「児童の声」「活動の意味」を色を変えてテロップにすると分かりやすい。

◇「電子黒板+デジタル教科書」のメリット
感情移入ができるほどのコンテンツが実現できる
・電子黒板は、「情報」を書き付けることができる点がよい。普通の黒板では「先生の考え」と「子どもたちの考え」を書き出すだけで情報は出てこない
・プロジェクターでは「映せばわかる」という授業ができるが、「電子黒板+デジタル教科書」活用の授業ではさらにその次(その先)の授業ができる
・「大きく映したものを、触ったら変わる」ので、パソコンよりも操作が簡単
・「画面をタッチするだけで、次々にいろんなリソースを呼び出すことができる」ので、テンポのいい授業ができる
・「子どもたちは先生の先を見ている」 だから、電子黒板を使った「授業では流れを途切れさせないテンポのいい授業」ができる
・単位時間内で「密度の濃い授業」ができる
・目線を確保したまま、「子どもたちの集中力が持続する授業」ができる

◇「電子黒板+デジタル教科書」活用のポイントと課題
・「板書の文化」とデジタル教科書の融合が大切
ワークシートとの併用は大事
・英国では、電子黒板の機能の中で一番使われているのは「隠す機能」。 隠した状態から見せていくことで、「集中力」「興味・関心」を引き出すことができる
・ICT活用の授業ではコンテンツが重要であり、コンテンツの中でも特に「デジタル教科書」と「教科書準拠のコンテンツ」「単元全体がコンテンツ化されていること」が重要である
「書かせる」&「読ませる」ことで学習が深まる
・展開図を「展開する機能(アニメーション)」を使って示すことは有効
・一斉授業がちゃんとできることが大事。すなわち、どこでどのリソースを見せれば「もっと考えられる」「もっとわかる」ようになるかの技能やノウハウが必要
・豊かなリソースを活用する授業マネージメントの能力。「ICT活用能力」ではなく、「一斉授業の力」が問われる。
・「授業の芸」を後進に残していくことが大事。「授業が豊かになる方法」
・「いい授業を見せる」ことで、先生方が「こういう授業をしたい」と思わせ、いい授業をするために「電子黒板+デジタル教科書」を使うようになることがよい
・「授業力を上げていく方向」が大事

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006年1月11日 (水)

世界に1つだけの英語教科書

今日は、NAVI経営研究所代表取締役の長田實さんが訪ねて来られました。
Nagata82長田さんは、あの英会話・駅前留学で有名なNOVAをNo.2として立ち上げた方で、現在は、「日本人はなぜ英語ができないか?」という問題の原因究明をし、その解決方法を研究して、見つけ出したそうです。

Nagata83日本実業出版社から出版されている、現在のベストセラー 西巻尚樹著の「世界に1つだけの英語教科書」もいただいたのですが、この本のあとがきに謝辞として長田さんの名前が出ていました。
既に30万部も売れているそうです。

長田さんによると、日本人が英語を話せない原因の第一は、「英分法が間違えていた」ことであり、アジアの東端にある日本語は欧米の言語とはまったく異なるもので、異質の言語体系をもっているので、英語は日本人にとって限りなくわかりにくいものなのだそうです。

Nagata85日本人の英語学習には、英語のロジックが理解できる英文法がなければならないし、日本語のロジックで、英語のロジックへの橋渡しができる「英文法」が必要あり、日本人が、日本人用の英文法を作らなければいけなかった。それが、VSOP英文法だそうです。
その開発者がこの本の著社である西巻尚樹氏であり、そして、長田さんは西巻氏に物心面から協力しているということが分かりました。

いずれにしても、英語を大の苦手にしており、なかなか国際人として発言することの難しい日本人が英語を理解し、使いこなせるようになれるとしたら、それは素晴らしいことです。

長田さんのお話を約1時間半、お聞きし、昼食もご一緒させていただきました。
CECの時に、教育へのIT活用の研究会に参加されたのがきっかけで、その後は主に、メールでのやりとりが続いていました。

お忙しい中、わざわざ訪ねて来ていただき、ありがとうございました。
「このままでは、日本はだめになる」「英語学習方法の研究を通じて、日本人を世界に通用するようにしたい」との長田さんの強い思いは、きっと成果として実を結ぶことだと思います。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2005年9月16日 (金)

「ぼくは、蹴上がりの名人だった!」小泉力一教授

koizumi文科省の中央教育審議会初等中等教育分科会・家庭、技術・家庭、情報専門部会の委員でもある尚美学園大学教授の小泉力一氏にお会いすることができました。


joho技術評論社の図解チャート よくわかる実習「情報」などの著書も多く、情報教育の第一人者です。
小泉教授は、今年の4月に都立墨田川高等学校教諭から大学教授に転身されました。
そのあたりの経緯や思い、そして、情報教育の課題、大学の抱える問題などをお聞きしようとインタビューを申し込んだところこころよく了解いただきました。

「ぼくは、蹴上がりの名人だった!」
情報教育にロボットを活用したいという話に、私が某研究所で昔「逆上がりを学習して、ある日突然できるようになったロボットを見た」というお話をしたら、「ぼくは、蹴上がりの名人だった!」とおっしゃったのが印象的でした。
体育の先生からお手本の演技を指名される程、身軽な少年だったそうです。


Q1.高校の教諭から大学教授に転身された動機はなんですか?
A1.やりたいことをやりたいと考えたからでしょうか。墨田川高校は生徒も素直でとても住みやすかったのですが、残念なことに東京都が「打てば響く」という状態ではなかったのでいつも無力感を感じていました。

Q2.大学生と情報教育について、どのように感じておられますか?
A2.新学習指導要領で教育を受けた子どもたちが入学してくる『2006年問題』はうちの大学でも大きな問題です。大学は「情報」 を履修した子どもたちにどこまで期待を持てばよいのか疑心暗鬼の状態です。

教科「情報」を受けてきているからといって、滑走路から「情報社会」という空に離陸できるだけの「浮力」を得るまでには至っていないように感じます。スキルはそこそこ身に付けているものの、リテラシーとして身に付けていないので、情報活用を実践できるまでに至っていないような気がします。

高校で教える数学の内容がオソマツになったせいか、基礎学力の低下に頭を抱えています。前期に担当した「情報処理基礎論」の授業でも、高校数学の「補習」をたびたび行いました(笑)。
数学に限りませんが、科学する心を育むには、最低限の『詰め込み』は必要だと思っています。特に、「数学的な考え方」の意味がわかるようになるには、知識の習得だけでなく、ある程度のトレーニングが必要です。
このことをある方にお話ししたら、「なんだ、小泉さんは結局自分で自分の首を絞めているんだね」と笑われてしまいました。

Q3.これからの情報教育はどうあるべきだと考えておられますか?
A3.小中高という12年間の学習の中で、学んだものが効率よく「栄養」になる方法を考える必要があると思います。
小学生でも、高学年になればWord/EXCEL/パワーポイント等を理解できると思うので、それを自分の道具にまで高めるための教科があったらよいと思います。
中学校では、技術・家庭の「技術分野」に情報教育のコアな部分が置かれています。小学校で習得したスキルに応用力をつけるには、技術分野とは別の教科でトレーニングできたらよいと思っています。
それを受けて、高校の「情報」では、科学的な考え方に基づく情報活用能力を育てられるとよいと思います。
そして、それを教える教員のレベルももっと高める必要があるでしょう。

Q4.日本の教育界では、「情報=バーチャル=影の部分」という図式があるように思いますが?
A4.バーチャルな世界は、学校では一般的に訝しく思われていますが、シミュレーションや検索など「バーチャルだけど役に立つ」という社会が身の回りにはたくさんあります。特に、スピードで評価される社会ではIT活用は避けて通れません。バーチャルを「仕組み」ととらえて、それを正しく活用すれば、住みやすいリアルな世界が見えてくるのではないかと思っています。


某MS社がスポンサーのセブ島(フィリピン)でのインターナショナルな研修体験のお話も楽しかったです。

akiba01私の準備不足とある打ち上げ(飲み会)の場でもあったため、充分に聞き出すことができませんでした。またいつか小泉先生の「真髄」に迫るインタビューに再チャレンジしたいと思っています。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2005年9月 8日 (木)

冨永敦子さんに聞く:「いまどきの大学生」

今日は、あの「きみの話は わかりにくい」 なんてもう 言わせない! という『わかりやすく説明する技術』の本の著者でテクニカルライターの冨永敦子さんをお呼びしました。
私が某大学の非常勤講師として、「ビジネス文書の書き方」の講座を受け持つかもしれないというお話があったので、急遽来ていただいて、冨永さんの経験とノウハウ、そしていまどきの大学生の様子をお聞きしました。

tomi90Q1.『わかりやすく説明する技術』という本の韓国語版が出るそうですが、おめでとうございます。この本(日本語版)が出版されるきっかけはどのようなものだったのですか?
A1.ある大学向けの教材をWebにアップしていた(※)のですが、それがフリーの編集者の目にとまり、学生向けからビジネスマン向けにアレンジして本にしたというわけです。Webにアップしていたのは、講義に出られなかった学生や出ていてももう一度勉強したいという学生のためだったんです。

Q2.冨永さんは、某コンピュータメーカー系ソフトウェア会社にいらっしゃったそうですが、テクニカルライターに転身されたのはなぜですか?
A2.先輩に誘われたからでしょうか。単にその人のお手伝いをするという気持ちだったと思います。
コンピュータ研修のテキストなどを書くのは好きでしたし、「外の世界に出てみたい!」という気持ちもありました。

tomi89Q3.子どもの時から、書くのが好きだったのですか?
A3.わりと好きなほうだったような気がします。それはきっと良い先生にめぐりあえたせいだと思います。小学校一年生の時の先生は「朝礼のときの校長先生のお話」を聞いて、あとで書かせるということをやっていました。子どもの時って、記憶力がいいから、いっしょうけんめい聞いてそれを書くってことが苦痛ではなく、できるんでしょうね。
三~四年生の時の担任の先生は、毎日「詩」を書かせました。必ず「赤」を入れて返してくれるのです。そして、たまると文集にしてくれました。私の文章は「歯切れがいい」と言われるのですが、そういうリズムはそのころ身についたのかもしれません。

Q4.学生さんが苦手なことは何ですか?
A4.「因果関係がわからない」「もう少し踏み込んだところまで考えられない」「語彙力・表現力が欠如している」ということでしょうか。原因と結果を整理できないとか、自分で考えることができない、そして面倒なことが嫌いのようです。

tomi86Q5.どのような授業をやられているのですか?
A5.ある大学では、情報学部1年~4年対象の授業を担当しています。文章を書くのが苦手な学生が多いです。文法も苦手です。「e-ラーニング」と通常の対面授業を組み合わせて実施しています。レポートがきちんとかけるようになることが目標です。「e-ラーニング」をきちっとこなすと、かなり上まで上達しますが、課題の多さにメゲル学生もいて、そういう人はこぼれていきます。
別の専門学校では、2年間のコースです。この学校では「大学に編入する」学生も多く、小論文がかけるようになることが目標です。

Q6.学生と接していて、びっくりするような体験とか、ありますか?
A6.とんでもない人がたまにいます。コミュニケーションがうまくとれないのです。
画面を指差して「これ!」と、すがるような目で私を見るだけ。「これがどうしたの?」といいたくなります。また、名乗らないで突然「単位、あぶないんですけど」という学生もいます。「あなたは、どこのだれなの?」といいたくなります。

Q7.講師としてたいへんなことは?また、どんなときに喜びを感じますか?
A7.評価がたいへんです。学生は自分の評価がなぜ他の人と比べて低いのか、納得させる必要があります。そのためには、きちっとした評価基準が必要になります。
嬉しく思うときは、授業が終わって学生さんが「文章を書くときに、相手のことを強く意識するようになった」というように成長したのを見るときです。また、いろいろ工夫して、問題の出し方を変えたりして、それによっていい答えが返ってくるようになったりしたときも嬉しいです。

私の非常勤講師の話は、どうやら可能性が低いような状況になっているのですが、冨永さんから、いろんなことを教わりました。今日は、そのごく一部を紹介しました。

いつも、インタビューをする立場の冨永さんを逆にインタビューしちゃいました。

ご活躍を期待しています。また、いろいろ教えてくださいね。

注(※):富永敦子さんのホームページ講師実績のページから、「教員向けパソコン研修」や「わかりやすい文章の書き方」のテキスト等がダウンロードできます。活用された方は、ご意見やご感想などのフィードバックをしてください。また、講師の依頼等もぜひご本人へ!(関)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年8月31日 (水)

渡部昭校長に聞く:「教育改革とIT活用」

watabe37東京都墨田区立鐘淵中学校の渡部校長は、東京都視聴覚教育研究会の副会長をされたり、国際交流活動にも生徒と一緒に参加されるなど、精力的に対外活動もされています。
写真の腕もプロ級で、廊下の壁や校長室には、校長先生が写した写真がたくさん掲示されています。今回は夏休み期間中でしたが、普段の日は生徒たちに「あれはどうなった?」などと、気楽に話し掛けられている姿をよく目にします。

今年度は、墨田区の「IT活用」と「情報モラル教育」のモデル校にも選定され、10月16日(日)の発表会に向けて、準備をされているところです。e-黒板活用研修会と実践授業でお忙しい時間の合間にお時間をいただき、校長先生の「学校改革」にかける熱き思いをお伺いしました。

Q1.渡部校長とe-黒板との出会いは?
A1.平成15年度のCEC(財団法人コンピュータ教育開発センター)の成果発表会で、米国カリフォルニア州のホイットニー高等学校から招聘されたゼウカウスキー先生の模擬授業を見たのがきっかけです。「圧倒された!」「これは、入れるしかない!」と思い、その年の5月には1台導入しました。

Q2.予算等お金の面で問題点はありませんか?
A2.予算は、思いのほかいろいろなところから集められるものです。「だめなか?」と思っても提案してみると予算がついたりします。

Q3.教員研修の進め方、考え方について教えてください。
A3.動き出した(使い始めた)のは昨年9月。今年度は墨田区の研究指定校にもなったので、研究発表会までに全教科で研究授業を実施することを決めました。
 そして、夏季休業中には、5人の先生にインストラクターになってもらい、マンツーマン研修或いはグループ研修を行いました。今まで使ったことの無い先生も教わりながらインストラクターになって3~4人の先生を教えています。
 全員が使えるようになるためには良い方法だと思います。事務や栄養士の人も研修に参加しています。
 「教員がお互いにやりがいや感動を共有すること」が大切だと考えています。

Q4.校長先生の教育改革の「信条」は?そして、IT活用を推進されている目的は?
A4.「体験に勝るものなし」というのが信条です。「一年生は、職場体験」「二年生は、高校の授業体験」「三年生は、福祉体験」をします。地域と合体した教育を目指しています。
 IT活用に関しては、たとえばe-黒板は学習意欲を向上させることができる道具です。e-黒板を活用し、「授業の中身」を変えていきたい。そして生徒の「学力向上」につなげていきたいと考えています。
 こんな素晴らしい道具を使わないわけにはいきません。

ーーー
注(※):ゼウカウスキー先生の模擬授業(高校物理)
 平成15年度の成果報告CD-ROM「電子情報ボードを活用した授業実践事例集」にビデオ画像等が収録されている。e-黒板研究会のホームページ参照

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年8月24日 (水)

平松一夫学長(関西学院大学)に聞く

hira93本日午前中、ホテルニューオータニに関西学院大学の平松一夫学長を訪ね、ガーデンラウンジで40分ほどインタビューをすることができました。「お客様視点経営」ということで、お客様のトップに直接お話をお聞きするという貴重な機会でありました。

hira94□「学長として、どういう大学にしたいのですか?」
□「関西学院大学がかかえている問題点は何ですか?」
□「ビジョンをどのような方法で実現しようとしているのですか?」
という3点についてお聞きしました。
平松学長は、
○情報化社会・国際社会に適合できる一級の実力をもつ学生を育てること」が関学の使命だと考えています。
○私学をリードする高度な専門職業人教育の実現も課題です。
○高等部が文部科学省の「スーパー英語」「スーパーIT」の両方の指定校になっていますが、英語とITで特色を出していきたいと考えています。
○問題点は、「ガバナンスがしっかりしていない」ということです。いろいろな経営判断や方針決定において、理事長・学長のリーダーシップが発揮しにくいので、改革が遅くなってしまうからです。
○学力選抜を現在の7割から6割、5割と減らしていき、指定校からの入学、自己推薦制度による面接重視の選抜やスポーツ選抜の比率を増やしていくなどの入試諸施策で、多様で優れた学生獲得を目指したいと考えています。
○宝塚プロジェクト(宝塚市との連携)、東大阪市との連携、経済人同友会の支援、地元企業(清酒大関等)との連携、関西経済連合会との連携、関学発のベンチャーの育成等で、実学重視・産学連携路線の強化を図っていきたい
とおっしゃっていました。(詳細については省略させていただきます)

hira96平松学長、お忙しいところ、今日は貴重なお時間をありがとうございました。がんばってください。心から応援しています。

(写真は、ガーデンラウンジから見たホテルの中庭)

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2005年8月19日 (金)

「IT活用で学力向上!」清水康敬氏

simizu36本日メディア教育開発センターを訪ね、e-黒板研究会の会長でもある理事長の清水康敬氏にいろいろとお話をお伺いしました。

Q1.清水先生が座長をされている「初等中等教育における教育の情報化に関する検討会」(第7回:7月22日実施)で、「ITを活用した教科指導の改善のための調査研究」の調査結果についてご報告されたそうですが、「この調査の目的や背景、そして要点」は何ですか?
A1.英国では、「IT(ICT)が学力向上につながる」という大規模で統計的な調査結果が得られているが、IT活用が英国に比べて5~6年は遅れている日本では、同じ結論がそのまま通用しないし、同じ手法も使えない。国や地方自治体に「教育の情報化予算」をつけてもらうためには、先生方自分自身が使う場合、「ITが学力向上につながる」と思っているかどうかを聞く必要がある。
 そこで各校種・学年・教科ごとにIT活用の場面と評価の観点を示し、「学力が上がると思うか?」と聞いた。

Q2.「この調査でわかったこと」は何ですか?
A2.わかったことの要点は、
 1) 全ての項目に関して、ITを使った方が使わなかったときよりも「学力が向上する」という風に先生方が認めている
 2) 研修を受けた先生の方が、受けなかった先生よりも数段高い評価をしている
 3) 年齢別(教員経験年数別とも言える)では、30~35歳の中堅クラスの先生の評価が一番高い。若くてIT活用が得意というだけでなく、ある程度の経験があり指導力のある先生がITの効果を認めているという結果が出た。
 4) 実践していない先生に比べて、実際にIT活用の授業をしてもらった先生の場合、愕然とするほど高い評価をしている。使ってみると、その効果が実感できるという結果が出ている。
 ということです。

Q3.「今後の課題」は何ですか?
A3.すでに、整備の状況や活用の実態において、各都道府県や各学校で「二極化」と言っていいほど格差が出てきている。次の年度のゴールに違いがあってはいけない。それをどのように解決するかが課題だと思う。

Q4.e-黒板にターゲットを絞った「ITを活用した教科指導の改善のための調査研究」(WEB上でのアンケート調査)をされる計画はありますか?
A4.昨年度の調査をそのまま使って、またはe-黒板用に少し質問項目を追加するなどして、調査することはできると思う。調査に協力してくれる学校があれば、実施したい。

Q5.ポスト2005年ということで、日本においてもっと「教育にIT活用を促進させる」施策についてお考えをお聞かせください。
A5.「IT活用は学力向上に効果がある!」ということをアピールする必要がある。今までは、アピールする材料が少なすぎた。また、管理職(校長・教頭)に読んでもらえるようなものを作って、先生方が校長先生といっしょになって「ITは有効だから、予算をつけてください」と心から言えるような材料(調査結果)をまとめたい。また、研修を受けた先生方ほど高い評価をしていることから、研修を充実させていきたい。

「ITを活用した教科指導の改善のための調査研究」(報告書概要)


| | コメント (0) | トラックバック (0)