2013年6月 7日 (金)

「未来の教育を考える New Education Expo 2013」鈴木寛氏講演報告

講演概要報告:特別講演「今こそ日本の教育問題を考える」 講師:鈴木寛氏(参議院議員・元文部科学副大臣)

テーマ:「今こそ日本の教育問題を考える」
講師:鈴木寛氏(参議院議員・元文部科学副大臣)

<残念ながら、セミナー会場では撮影禁止>

「現在の真の課題、学力の実態、その背景、改善策について、エビデンスに基づき教育改革のビジョンを提示する」(レジュメより引用)

問題点と課題および提案はよく整理されており、分かりやすい内容だった。

1.日本の課題と優位点:
 ①人口の減少と高齢化
 ②イノベーションに対する社会投資が少ない
 ③これからの時代は、「競争力」と「協力力(協力する力)」が重要
 ④世界によい影響を与えている日本&この18年間で最も成長したのは日本(BBCの調査結果)

2.学力の実態とその背景:(報告を省略)

3.これからの日本の「必要な人材像」
 ①タイプA:人類に新たな価値を創造するチームを、担う人材
 ②タイプB:日本が創造した価値を進化させ、諸外国の人たちとコラボレーションして、広げていく人材
 ③タイプC:対面コミュニケーションサービス分野で、世代や立場を超えてコミュニケーションできる人材

4.改善策について(エビデンスに基づき教育改革のビジョンを提示する)
 ①世界に雄飛する人材の育成:中等教育段階で高度なコミュニケーションの必要性
 ②機械が選ぶ入試ではなく、人が人を選ぶ入試へ
 ③国際競争力のある専門学校・理系大学の教育は維持・発展させる
 ④専門学校については、プロフェッショナルディレクトリーについての施行を検討する
 ⑤社会科学・人文科学系の教育・研究の立て直し
 ⑥国際化の推進(外国人教員の採用推進等)
 ⑦コミュニティ・スクールの推進
 ⑧「放課後子ども教室」「学校支援ボランティア」「学校支援地域本部」

5.PR
 鈴木寛著「熟議のすすめ」(講談社刊)

6.所感
 ・会場では撮影禁止だったのと、質問タイムがなかったのは残念だった
 ・鈴木寛氏の「日本の教育」について見識と意見は超一流だと感じた。現与党でこれほどの人材がいるのか少し心配。

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会場とその周辺の様子

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New Education Expo 2013の看板       デジタル教科書コーナー

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光村図書  ラティオインターナショナル

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UCHIDA SCIENCE                富士通

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3羽のハトと国際展示場駅

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2013年6月 4日 (火)

川崎市立日本民家園に行ってきました!

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溝の口からバスでハス沼まで行って、そこから5分くらい歩いて「川崎市立日本民家園」に行ってきました!

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宿場(Host Town)                 遠足でやってきた子どもたち

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囲炉裏のある居間                石葺きの屋根

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水車小屋

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地蔵菩薩と                     石像たち

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屋根ふき作業中

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日本民家園の前の芭蕉園。先週ちらほら咲きだったのに、今日は満開!

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2013年3月 1日 (金)

講演録「地球はどうぶつでいっぱい」 絵本作家 あべ 弘士

13030104CECの成果発表会での特別講演
<オリンピック記念青少年記念センター>

「地球はどうぶつでいっぱい」
講師:絵本作家 あべ 弘士
(元・旭山動物園飼育係)


旭山動物園は昭和42年、日本の最北端に誕生した。

25年間飼育係をした。本当はオオカミかゾウを担当したかったが、
最初の担当は①値段の安い ②かじられてもいい動物 ③逃げられてもよい動物
を担当させられる。それは、アヒル、ガチョウ、ヤギである。

10年後にゾウを担当することができた。
ゾウはたぶん人間より頭がいい。母系社会で成獣の群れには成人のオスはいない。
オスゾウはひとり暮らし。
ゾウと20年間。世話をしていた(させていただいた。)
母ゾウの「アサコ」と、子ゾウの「ナナ」

ゾウの鼻は、鼻と上唇が伸びている。

「こどもにアドバイスをしない教育」が望ましい。

動物園の教育活動として、サマースクールがある。

子供に絶対アドバイスをしない。(フォローはする。)

ニホンザルは、鏡に映る自分を認識できないが、チンパンジーは自分だと認識できる。

当時、旭川市からの旭山動物園の予算は、16年間ほとんど‘0’だった。
予算がなくても、いろんなことを考えた。それは、「教育」だった。

①(動物のことを一番よく知っている)飼育係が打って出る
②市民を味方につける
③マスコミを味方にいつける(ニュースがないときは動物園に行け)

当時の上司の飼育係長が、「発想することは全部やれ!ただし、金はない!」と言った。

「理想の動物園像を書け!」ということで、2-3か月で20のプロジェクトを考えた。
「予算がないから、できっこない!」と思ったので、逆に発想は無限に広がった。
予算をくれない市長に対する反骨精神があった。

その後、市長が変わって園長が5分だけ説明の時間をもらえた時、そのプランを説明したら、
2時間聞いてくれた。そして、1億円の予算がついた。
最初の年は「こども牧場(家畜)」、次の年は「フライング・ゲイジ」(3億円)、
3年目は5億円、4年目は「ペンギン館」で7億円の予算がついたが、これが大ブレイクした。

当時の年間入園者数は25万人だったのが、100万人、200万人、300万人と増えていった。
旭川市の人口は36万人。

私が計画書の絵を描いたが、小菅さん(当時の園長)が「絵の力(説得力)は凄い!」と喜んでくれた。

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Wikipediaより引用:
あべ 弘士(あべ ひろし、男性、1948年6月19日 - )は、絵本作家。北海道旭川市出身。北海道旭川西高等学校卒業。
1972年から25年間、旭川市旭山動物園飼育係として勤務。勤務中、飼育員達の間で話し合った行動展示の夢を絵として残し、旭山動物園復活の鍵となった。 現在は退職し、絵本を中心に作品を創っている。

おもな作品リスト [編集]
・旭山動物園日誌(出版工房ミル)
・おっとせいおんど(福音館書店)
・雪の上のなぞのあしあと(福音館書店)
・絵ときゾウの時間とネズミの時間(福音館書店)
・どうぶつえんガイド(福音館書店)
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今日のお話は、教育には関係がありますが、「教育の情報化」にはあまり関係はありません。
それでも、動物が好きで多摩動物公園をボランティアも8年やっている私にはとても興味深いお話でした。
旭山動物園にも2回行ったとがあります。とても、感動しました!!


・ブログ「そよ風」の多摩動物公園日記:
http://seki-kouichi.cocolog-nifty.com/
・旭山Zoo(旅の思い出)
http://seki-kouichi.cocolog-nifty.com/soyokaze/2005/08/zoo_ea8e.html
・旭山動物園’ペンギンのお散歩’と’未来の国’訪問
http://seki-kouichi.cocolog-nifty.com/soyokaze/2006/12/post_0e45.html


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2010年5月27日 (木)

JAPET総会・記念講演会:NHK早川信夫解説員「市民参加がつくる教育の未来」

100527381005275310052740_2今日は東京タワーの前にある機械振興会館で日本教育工学振興会(JAPET)平成22年度定時総会があり、半日休暇を取って参加しました。
定時総会、成果報告会、挨拶・講演会とありましたが、NHK早川信夫解説員による記念講演「市民参加がつくる教育の未来」がとても興味深かったです。
早川信夫解説員は、1994年から始まった「週間こどもニュース」を企画・創設した人で、番組の隠れたターゲットは「大人」だったそうです。
大人にとって「いまさら恥ずかしくて聞けない」ということを解説することで、子どもの肩ごしに見ているお父さん・お母さん方に見てもらいたかったそうです。

10052750同じことが教育の世界でもおきているのではないかということで、「日本の教育」の問題を解説し、その方法論を展開したいきます。
・「知っているだろう」の思い込みは禁物
・「わからない」が「わかる」の入り口
・「"ちょっと難しい”がわかる」が楽しい

「週間こどもニュース」のパクリ番組がいくつも出てきたが、それらは消えていった。それはなぜか?
「ことば」だけをやさしくしたので、それでは「おもしろくない」「満足感がない」ので、ことばをやさしくするだけの「子どもだまし」では満足感につながらない。一つのステップを乗り越えたことが満足感につながるのだ。

2009年7月30日放送の「大人ドリル」『早川信夫解説員これでいいのか ニッポンの教育』のビデオがとても興味深かったです。

・「詰め込み」か「ゆとり」かの二項対立ではない。
・学力剥落(詰め込んだ知識は、剥がれやすい)
・「学びは真似る」:ある程度暗記することは必要。宮城谷昌光という作家は、ウォーミングアップがわりに藤沢周平の著書を開いて書写したという。
・教育政策に民意を反映させるための方策を探ろうと文部科学省は、「『熟議』に基づく教育政策形成の在り方に関する懇談会」を発足させました。教育を‘熟議’するとは、教育について熟慮と討議をすること。大勢の声を聞きながら、民意を集約するために市民の声を聞く取組み。

何を‘熟議’するのか。3段階で行う。
1.教育費負担の軽減(去年から今年にかけて)
2.‘教師力’‘学校力’の向上(今年の中心課題)
3.学校のガバナンス向上(来年以降に向けて)

資源のない日本。「こどもの学力」が日本の将来を決める。教育をどうするかは日本の将来にとって一番重要な問題です。
一つの流れとして「市民参加型」の教育。今求められているのは、藤原和博先生もおっしゃっておられる「ナナメの関係」が大事ということ。
「親子がタテの関係とすると、隣のおじさん・おばさんとの関係がナナメの関係」という言葉が特に印象に残りました。

「公的な教育をどうする」という課題もありますが、日本が無くしてしまった「地域の教育力」という大切なものをどうやって取り戻すのかということも重要なテーマだと気づかされました。

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2008年5月20日 (火)

東京都ICT活用指導力向上スタッフ会議で講師をしました

Tokyo70今日は水道橋の東京都教職員研修センターで開催された「第2回東京都ICT活用指導力向上スタッフ会議」で、約40名の先生を相手に講師をさせていただきました。
3年で70億円といわれている東京都の‘教育の情報化推進計画’がついに動きだしたわけです。全校にタブレットPC:各校41台、電子情報ボード・プロジェクタ:各校3台配備という計画です。

テーマは、「タブレットPC等の活用による分かる授業の実現」です。
プロジェクター、電子黒板、そしてタブレットPCを使いながらその特徴や活用方法について説明するというものです。電子黒板は今までに数回しか使った経験がなかったので心配していましたが、なんとか使いこなすことができました。逆にいつも使い慣れているタブレットPCの利用でつまずいてしまいました。(:^_~:)

会議の内容は、例によって報告できませんが、私の講演内容だけ掲載させていただきます。
参考URLなどのデータを参照にしてもらうための公開ページでもあります。happy01

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◆「タブレットPC等の活用による分かる授業の実現」

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も く じ
0.自己紹介(経歴と最近の活動)
1.プロジェクター・電子黒板・タブレットPCの特徴と活用
 1.1 プロジェクター編
 1.2 電子黒板編
 1.3 タブレットPC編
2.ICT活用の普及方法(億劫がっている教員を動き出させる方法)
 2.1 関連Webページのご紹介
 2.2  英国政府が作成したICT活用のためのパッケージご紹介
3.授業におけるICT活用の目的
 3.1  ICT活用の目的は何ですか?
 3.2 「いい授業」とプロジェクター・電子黒板・タブレットPCの関係
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Tokyo563自己紹介:関 幸一
◆略歴:
1947年 兵庫県淡路島生まれ
1970年 関西学院大学理学部物理学科卒業、富士通ファコム入社(1971年より富士通)
1971年-72年 富士通大阪営業所 流通業のSE
1973年-82年 富士通川崎工場 小型機のOS開発(1973年-75年 ブラジル勤務)
1985年-93年 CALシステム部(課長/担当部長) FM-TOWNSの教育用ソフト品揃え
1994年 マルチメディアソフト推進部長  FM-TOWNS &Martyのソフト品揃え
1995年 パーソナル本部技術支援部長 FMV技術支援、FMVバンドルソフト対外窓口
1999年-2005年 財団法人コンピュータ教育開発センター(CEC)に出向
2007年6月 富士通を退職
2007年9月~ 学校法人洗足学園に勤務
◆最近の講演実績:
2006年1月26日 東京都教育庁主催「平成17年度情報教育担当指導主事連絡協議会」講師
2006年2月10日 高知県教育委員会主催「高知県情報教育研究協議会」講師
2006年6月 4日 長野県情報教育研究会講師
2006年8月28日 東海大学短期大学部セミナ講師
2007年6月20日 埼玉県総合教育センター初任者研修講師
2007年7月27日 群馬県総合教育センター授業におけるICT活用研修講座講師
2007年8月24日 静岡県立御殿場養護学校夏期情報研修会講師
2008年1月31日 東京都情報担当指導主事連絡協議会講師
◆最近の活動:
2003年-2005年 e-黒板研究会を実施(CECにて)
2005年~ タブレットPC教育利用研究会を主宰
2007年~ 日本教育工学振興会第4プロジェクト(電子黒板&デジタル教科書等活用研究)委員 
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1.プロジェクター・電子黒板・タブレットPCの特徴と活用 
1.1 プロジェクター編

(1)堀田龍也先生が語るプロジェクター活用の極意
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プロジェクターで映す時,生徒が持っているものそのものを映して教えるのが,(一見,意味がないようですが)実は一番有効です。たとえば教科書など。
次は生徒の考えを書かせたノートなどを,全員の前で共有するような使い方。生徒は真剣になります。

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(2)榎本竜二先生のノウハウ-1
■「プロジェクター」のメリット(教科書や紙で配布するプリントとの比較)
○プロジェクター:全員の視線を集中させられる
×教科書・プリント:教科書やプリントを見てうなだれる
(私は生徒の目や表情で理解度を測っていますから,各自の机の上に目線を落とされると困る。だから普段でも教科書の文章は読まさずに私の側を向かせている。)

○プロジェクター:必要な部分を拡大表示できる
×教科書・プリント:紙面の制約で大きさが限られる
(本当に大事な部分,重要な部分を拡大や強調表示することができる。さらに,付け加えるなら,その時の最新の情報を盛り込んだものを提示できるという部分もある。)

○プロジェクター:動的なプロセスを見せられる
×教科書・プリント固定した図や写真のみとなる

◆「ワイヤレス表示であること」,「専用ペンを使わずに操作できること」などは重要。また,縦の解像度は768以上は必須
■授業への効果的なICT活用のキーポイント
 私の授業スタイルは,操作手順をキャプチャー画面も貼り込んだプリントも作りますが,最初には配らない。まず,いっしょに操作するか,手本を見せて操作をさせてから配布する。
 プリントを先に配ると,重要な説明を聞く前にプリントを見ながらどんどん先に操作を進めてしまう生徒がでることがあるため。
◆ワープロや表計算の操作方法を覚えるためには,
 ・先生の説明をよく聞くこと
 ・操作を覚えること
 ・何も見ないでも誰にも聞かなくても操作できるようになること
 という3つが非常に重要。

WordやExcelの授業をするときは,以下の2つのパターンで拡大提示する。
①操作が複雑で,かつ一度しか行わないような設定の場合,提示をして手本を見せてから,あとは各自で作業をさせる
②繰り返し毎回同じ事をするような場合
 口頭での説明だけ,プリントを追いながらの説明だけでは,操作方法の習得は非常に難しいと思う。
 「操作を身に付ける授業」で,拡大提示は必須。科学的な理解をさせるときに構造の話をするときにも必須ですが。その他ポイントを示する。
・生徒の疑問や質問を想定して,あらかじめスライドを作っておくこと
 提示する予定のスライド以外にも,補足が必要な場合に提示できる教材を作っておくということ。
・提示装置にだけ頼らない
 実物にまさるリアリティなし。遠くからはよく見えないものの,本物の品物・装置などを持ってきてまず見せてみるなど変化を付けないと,ずっと一点集中で視線を集めていると飽きる。
ーーー
1.2 電子黒板編
 (1)本紹介
  メディア教育開発センター理事長清水康敬氏編著
  「電子黒板で授業が変わる」より
◇電子黒板のメリット
①手書きができること
②コンピュータというイメージが少ないこと
③表示の位置が操作の位置であること
④消しても元の位置に戻れること
⑤訂正できること
⑥ランダムに表示できること
⑦静止画像提示ができること
⑧動画の提示ができること
⑨生徒の視線を集めることができること
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(2)「電子黒板とデジタル教科書」活用のメリットと課題
 メディア教育開発センターの堀田龍也先生のアドバイス
 http://seki-kouichi.cocolog-nifty.com/jeiba/2007/02/post_3050.html
◇「電子黒板+デジタル教科書」のメリット①
  ⇒ 筑波大附属小学校の事例(ビデオを見てください)
・感情移入ができるほどのコンテンツが実現できる
・電子黒板は、「情報」を書き付けることができる点がよい。
 普通の黒板では 「先生の考え」と「子どもたちの考え」を書き出すだけで情報は出てこない
・プロジェクターでは「映せばわかる」という授業ができるが、「電子黒板+デジタル教科書」活用の授業ではさらにその次(その先)の授業ができる
ーーー
◇「電子黒板+デジタル教科書」のメリット②
・「大きく映したものを、触ったら変わる」ので、パソコンよりも操作が簡単
・「画面をタッチするだけで、次々にいろんなリソースを呼び出すことができる」 ので、テンポのいい授業ができる
・「子どもたちは先生の先を見ている」 だから、電子黒板を使った授業では、「流れを途切れさせないテンポのいい授業ができる」
・単位時間内で「密度の濃い授業」ができる
・目線を確保したまま、「子どもたちの集中力が持続する授業」ができる
ーーー
(3) 「電子黒板とデジタル教科書」活用のメリットと課題
メディア教育開発センターの堀田龍也先生のアドバイス

◇「電子黒板+デジタル教科書」活用のポイント
・「板書の文化」とデジタル教科書の融合が大切
・ワークシートとの併用は大事
・英国では、電子黒板の機能の中で一番使われているのは「隠す機能」。隠した状態から見せていくことで、「集中力」「興味・関心」を引き出すことができる
・ICT活用の授業ではコンテンツが重要であり、コンテンツの中でも特に「デジタル教科書」と「教科書準拠のコンテンツ」「単元全体がコンテンツ化されていること」が重要である
一斉授業がちゃんとできることが大事。すなわち、どこでどのリソースを見せれば「もっと考えられる」「もっとわかる」ようになるかの技能やノウハウが必要
・豊かなリソースを活用する授業マネージメントの能力。「ICT活用能力」ではなく、「一斉授業の力」が問われる
「授業の芸」を後進に残していくことが大事。「授業が豊かになる方法」 「授業力を上げていく方向」が大事
・「いい授業を見せる」ことで、先生方に「こういう授業をしたい」と思わせ、いい授業をするために「電子黒板+デジタル教科書」を使うようになることがよい
ーーー
1.3 タブレットPC編

(1)先生がタブレットPCを使う場合
  ⇒ DeTeMOの事例(ビデオを見てください)

(2)生徒がタブレットPCを使う場合
  ⇒ シンガポールの事例(ビデオを見てください)

(3)学習における手書きの重要性
  ⇒「書を読むものは其の精力の半ばを筆記に費やすべし」(吉田松陰)
  -「ひとすじの蛍火 吉田松陰 人をことば」関 厚夫 文春新書ー
ーーー
天良先生のノウハウ:
・普通のノートPCだと操作するのに机において操作するため、机間巡視しながら操作できませんが、タブレットPCだと持ちながら操作できるため机間巡視しながら指導できる。
 →このことは普通教室での授業用に向いている。
・生徒用のPCの画面をワイヤレスプロジェクタの機能で先生用PCでモニタリングできるとともに、全生徒に提示できる。
 これらは、従来パソコン教室でしかできなかったことですが、ワイヤレスプロジェクタで普通教室で実現できる。
・複数台のタブレットPC、プロジェクタなどを収納し、充電や保管ができるキャスター付きのキャビネットを同時に導入することが必要。
・プロジェクターも天井に設置しておけばすぐに活用できる。
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2.ICT活用の普及方法(億劫がっている教員を動き出させる方法)
2.1 関連Webページのご紹介

(1)デジタルコンテンツ編:

◆JSTの「理科ねっとわーく」
http://www.rikanet.jst.go.jp/
◇マウスけで遊びながら学べる低年齢向けのエデュケーションソフト
「あいうえお」「空間認知」「ぬりえ」「どうぶつ神経衰弱」の4種類
http://www.vector.co.jp/soft/win95/edu/se326713.html
◇Dbookを使った「情報」の授業実践
http://htanaka.exblog.jp/8414204/
http://htanaka.exblog.jp/8430320/
◇dbookとデジタル教科書 
http://kyutaro.cocolog-nifty.com/
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(2)電子黒板編:
◆電子黒板:東京・江東区で計200台導入 小名木川小で授業公開
http://mainichi.jp/life/edu/news/20080516mog00m100016000c.html
◆電子黒板普及推進に資する調査研究報告会(2008.3.8)
http://www.uchida.co.jp/seminar/080308/index.cfm
◇ニュース:電子黒板で受験生獲得
(予備校でも電子黒板を使うようになったという記事)
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20080308us41.htm
◇JEIBA分室日本電子情報ボード普及協議会のブログ形式の分室
http://seki-kouichi.cocolog-nifty.com/jeiba/
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(3)タブレットPC編
◆NEXTプロジェクトの報告愛知県蒲郡市の海陽学園の事例。
生徒用に導入したタブレット PC が授業で積極的に活用されています。
http://www.microsoft.com/japan/education/next/lesson_report03.mspx
◆タブレットPCのソフト(フリーソフト・体験版など)
http://seki-kouichi.cocolog-nifty.com/tpc/2007/08/post_e0d0.html
◇和歌山市の事例:小学校 52 校に計 1,300 台のタブレット PC を導入
http://www.microsoft.com/japan/education/next/lesson_report02.mspx
◇立命館小学校で UMPC 活用学習の公開授業
http://www.microsoft.com/japan/education/next/lesson_report01.mspx
◆東大の事例:
「学生が自分で、問題意識を持って資料を探し、考えをまとめたり、他の学生と
共有する学習が効果的だ。KALSはそういった授業に適している」と説明した。
【毎日新聞の岡礼子記者の記事】
http://mainichi.jp/life/edu/archive/news/2007/11/20071130mog00m100081000c.html
◇タブレットPC教育利用研究会
http://seki-kouichi.cocolog-nifty.com/tpc/
ーーー
(4)特別支援教育編
◇御殿場養護学校)井上達也先生の特別支援教育を支援するサイト
http://sienta.kids-site.net/nc/index.php
◆葛飾聾学校の事例(都立高校のモデル校):
聾学校で「見える校内放送」を実践
http://www.katsushika-sd.metro.tokyo.jp/it/housou.html
◇富士通アクセシビリティ・アシスタンス
http://jp.fujitsu.com/about/design/ud/assistance/
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(5)ICT活用全般編
◆西田光昭先生のホームページ
(研修会等 発表資料:利用の際は西田先生に了解を取ってください)
http://derek.jp/
◇NIMEの「教員のICT活用指導の自己評価研修システム」:「ADAPT」
http://adapt.nime.ac.jp/
◇NIMEの「教員研修Web総合システム」:「TRAIN」
https://train.nime.ac.jp/about.php
◇千葉の茂原高校の事例:スライドが上下して、面白い
http://www.ice.or.jp/%7Ekenkyu16/h17ken/02/mobara/index.html
◇東京学芸大付属高校
http://www.gakugei-hs.setagaya.tokyo.jp/joho/rika2001/rika2001.htm
◇Wiiリモコンでプロジェクタ投影画面をe黒板として利用できる。
http://www.gizmodo.jp/2007/12/wii_44.html
◇Polka ホームページ:反復再生可能型描画システム
http://www.eng.kagawa-u.ac.jp/~hayashi/polka/polkaHP.html
ーーー
Ukpkg022.2 英国政府が作成したICT活用のためのパッケージご紹介
◆パッケージの写真
すべての教科ごとに、ICTの活用方法と事例を説明したパッケージが制作されている。それぞれにInterractive Whiteboad(電子黒板)の活用方法の説明と授業の様子のビデオが付いている。

◆提案:各教科のモデル授業をビデオ化し、配布する!

ーーー
Photo3.授業におけるICT活用の目的
3.1  教育の目的は何ですか?

「10年後の東京」の実行プログラム2008
<目標7> 意欲ある誰もがチャレンジできる社会を創出する

・学校・家庭・地域の連携で21世紀を担う子供を育成
・青少年を社会性を持った大人に育てる環境づくり
・意欲と能力を活かすものづくり人材育成システムの構築
職業的自立・生活安定に向けた緊急総合対策
アジアの将来を担う高度な人材の育成
ーーー
3.授業におけるICT活用の目的
3.2  いい授業とはどんな授業ですか?  

(1)興味・関心が湧く授業       ⇔プロジェクターの活用

(2)分かりやすい授業         ⇔電子黒板の活用

(3)生徒が主体的に取り組める授業⇔タブレットPC
ーーー
ICT活用による「分かる授業の実現」で


 東京都が  「日本一!」 


        になろう!!
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本件に関してメールで情報提供してくださった、奥住さん、小泉先生、相原さん、井上先生、天良先生、堀田先生、上草さん、金子さん、原さん、中山先生、上田さん、榎本先生、市倉先生、森下さん、大久保さん、芳賀さん、西田先生、平野さん、石垣さん、岩山さん、梶原さん、役さん、多賀さん、伊藤さん、山田さん、福井さん、戸塚さん、滝田さん、池田さん、武さん、森本さん、中駄さん、針生さん、そして岡さん、みなさん本当にありがとうございました!


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2008年1月31日 (木)

平成19年度情報教育担当指導主事連絡協議会(第2回)で講演しました

Tojoho84今日は、水道橋にある「東京都教職員研修センター」で‘平成19年度情報教育担当指導主事連絡協議会(第2回)’が開催され、東京都の各市区町村の情報教育担当指導主事約60名が集まりました。
そこで、私は約1時間にわたり「IT活用による授業改革への挑戦 ~電子黒板、デジタル教科書、そしてタブレットPC~」と題したお話をする機会を与えられました。
ここ3年間、「タブレットPC教育利用研究会」と称して活動してきた私にとっては大変嬉しい機会です。
お呼びいただいた東京都教育庁の西田主任指導主事と永浜指導主事に感謝しています。

「都立高校ICT計画について」の説明や「事務連絡」などがありましたが、内容はご紹介できません。私がどんなお話をしたかという要約と、最後に感想を述べさせていただくに留めたいと思います。

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「IT活用による授業改革への挑戦
 ~電子黒板、デジタル教科書、そしてタブレットPC~」

◆0.自己紹介(経歴と最近の活動)

◆1.高度情報化社会のこれから
◇1.1 最近の情報技術のキーワード
 ロボット、電子ペーパー、UMPC、ケイタイの業務活用、・・・
 (1)フィールド・イノベーション⇒教育現場の改革が重要
 (2)環境&ユニバーサルデザイン

◇1.2 IT新改革戦略における「教育の情報化」
 次世代を見据えた人的基盤つくり
 -全ての教員へのIT機器の整備、IT活用による学力向上ー
 「IT新改革戦略」(2006年1月19日公開)
○目標
 ①教員一人に一台のコンピュータ及びネットワーク環境の整備並びにIT基盤のサポート体制の整備等を通じ、学校のIT化を行う。
 ②教員のIT指導力の評価等により教員のIT活用能力を向上させる。
 ③自ら学ぶ意欲に応えるような、ITを活用した学習機会を提供する。
 ④教科指導におけるITの活用、小学校における情報モラル教育等を通じ、児童生徒の情報モラルを含む情報活用能力を向上させる。
○実現に向けた方策
 ①2010年度までに全ての公立小中高等学校の教員に一人一台のコンピュータを配備し、・・・校務のIT化を積極的に推進する。・・・(以下、省略)
 ②省略(小中高等学校において情報システム担当外部専門家の設置を推進)
 ③省略(教員のIT活用能力に関する評価をその処遇へ反映すること等を促進することにより、全ての教員のIT活用能力を向上させる)
 ④2006年度までにITを活用した分かりやすい授業方法や、児童生徒の習熟度に応じた効果的な自習用コンテンツの開発・活用の推進等により、教科指導における学力の向上等のためのITを活用した教育を充実させる。
 ⑤省略(小学校段階からの情報モラル教育のあり方を見直す。)

◆2.授業改革への挑戦
◇2.1 電子黒板とデジタル教科書
 (1)電子黒板による分かる授業の実現 NHK「おはよう日本」電子黒板特集のビデオを紹介

 (2)本紹介:メディア教育開発センター理事長清水康敬氏編著 「電子黒板で授業が変わる」
○電子黒板のメリット
 ①手書きができること
 ②コンピュータというイメージが少ないこと
 ③表示の位置が操作の位置であること
 ④消しても元の位置に戻れること
 ⑤訂正できること
 ⑥ランダムに表示できること
 ⑦静止画像提示ができること
 ⑧動画の提示ができること
 ⑨生徒の視線を集めることができること

 (3)「電子黒板とデジタル教科書」活用のメリットと課題
  メディア教育開発センターの堀田龍也先生のアドバイス
○「電子黒板+デジタル教科書」のメリット
 ①感情移入ができるほどのコンテンツが実現できる
 ②電子黒板は、「情報」を書き付けることができる点がよい。普通の黒板では 「先生の考え」と「子どもたちの考え」を書き出すだけで情報は出てこない
 ③プロジェクターでは「映せばわかる」という授業ができるが、「電子黒板+デジタル教科書」活用の授業ではさらにその次(その先)の授業ができる
 ④「大きく映したものを、触ったら変わる」ので、パソコンよりも操作が簡単
 ⑤「画面をタッチするだけで、次々にいろんなリソースを呼び出すことができる」 ので、テンポのいい授業ができる
 ⑥「子どもたちは先生の先を見ている」だから、電子黒板を使った授業では、「流れを途切れさせないテンポのいい授業ができる」
 ⑦単位時間内で「密度の濃い授業」ができる
 ⑧目線を確保したまま、「子どもたちの集中力が持続する授業」ができる

○「電子黒板+デジタル教科書」活用のポイント
 ①「板書の文化」とデジタル教科書の融合が大切
 ②ワークシートとの併用は大事
 ③英国では、電子黒板の機能の中で一番使われているのは「隠す機能」。 隠した状態から見せていくことで、「集中力」「興味・関心」を引き出すことができる
 ④ICT活用の授業ではコンテンツが重要であり、コンテンツの中でも特に「デジタル教科書」と「教科書準拠のコンテンツ」「単元全体がコンテンツ化されていること」が重要である

○「電子黒板+デジタル教科書」活用の課題
 ①一斉授業がちゃんとできることが大事。すなわち、どこでどのリソースを見せれば「もっと考えられる」「もっとわかる」ようになるかの技能やノウハウが必要
 ②豊かなリソースを活用する授業マネージメントの能力。「ICT活用能力」ではなく、「一斉授業の力」が問われる

○「授業の芸」を後進に残していくことが大事。
 ①「授業が豊かになる方法」 「授業力を上げていく方向」が大事
 ②「いい授業を見せる」ことで、先生方に「こういう授業をしたい」と思わせ、いい授業をするために「電子黒板+デジタル教科書」を使うようになることがよい

◇2.2 タブレットPC
 タブレットPC活用で授業が変わる、学習が変わる
 (1)デジタル教科書&タブレットPC(DeTeMOの活用事例)⇒ビデオを紹介
 (2)タブレットPCの活用(シンガポールの学校)⇒ビデオを紹介
 (3)手書き電子教材の事例⇒デモを実施(富士通研究所開発ソフト:100ます計算、日本地図、漢字の書き取り)

○タブレットPCの教育効果
 2005年度の土堂小での検証結果より(富士通研究所 岩山 尚美氏の研究成果)
 引用:‘ヒューマンインターフェース学会誌2006Vol.8 No.3’ 「教育用ペンインタフェースの開発に関する一考察」
 著者:岩山 尚美、関 幸一
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 指導時間の短縮効果
             ノート       手書き電子教材
 指導漢字数    7~8個/時限  13~14個/時限
 指導所要時限数 25時限       14時限
(なぞり書きする機能や筆順判定機能をつかうことで、指導時間の短縮ができた)
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 (4)特別支援教育の事例⇒キッズタッチシリーズのデモを実施(「パズルできるかな?」「いろんなせんかけるかな?」「ドレミひけるかな?」

◆3.まとめ
「目標7:意欲ある誰もがチャレンジできる社会を創出する」(東京都が掲げた目標)に向けて

ブログ「そよ風」カテゴリー‘講演録’より抜粋
◇「若い人たちには『ビジョンとモデルをもちなさい』と言いたい」:日野原重明氏
人は人の役に立つ仕事(天職)を見つけたとき、強くなれる(睡眠時間の短い生活でも耐えられる)

◇「思えば叶う」:松本元氏
「思えば叶う」:脳は、生まれながらにアルゴリズムを創り出すアルゴリズムをもっている。
したがって、「こうしたい」「こうなりたい」と願えば(思えば)、その実現に向けてのアルゴリズム創生活動が動き出し、答えを見つけていく。

◇「教育されなければ、人間は人間たりえないのである」:野口芳宏氏
いい学校教育が行われるようになったら、20年後の国家はまともになるはずだ。家庭も、社会も、学校教育がよくなることでよくなっていくと言える。

◇「IT活用が学力を伸ばす可能性」:陰山英男氏
学校での一斉授業には「電子黒板」、家庭での個別学習には「タブレットPC」が解になるのではないか。

◇3.1  私には夢があります
「私には夢があります。小学校入学時に、一人一台のマイパソコンとしてタブレットPCが渡されることです。」(陰山英男)
 2007年6月 7日 New Education Expo 2007での講演にて

Tojoho87私には夢があります。
「未来の教室」を
協働で創りあげていくことです。
  (関 幸一)

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西田主任指導主事と永浜指導主事が逆風の中、強い思いを持って、「東京都の教育の情報化」を推進していこうとする姿と、その‘思い’が現実のものとなりつつあることに大きな感動を覚えました。
まさに「思えば叶う」のだと思います。その夢の実現に少しでもお力になれれば、私にとってもこの上ない喜びです。
今後とも、よろしくお願いします。

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2007年9月15日 (土)

日野原重明先生のビデオメッセージ:若い人たちには「ビジョンとモデルをもちなさい!」と言いたい

Kgjh5002今日は、大阪国際会議場で開催されている関西学院中学部『創立60周年記念合同同窓会』に参加しています。
関西学院中学部は、1889年(明治22年)に原田の森(現在の神戸市王子公園)に誕生しました。今年は戦後の1947年(私が生まれた年)に新制中学部となってから創立60周年を迎えます。

午後3時半から記念式典が始まりました。
Kgjh5015関西学院のルーツを辿る』と題して、聖路加国際病院理事長の日野原重明先生(関西学院旧制中学部卒業生)のビデオメッセージで始まりました。
◇よい教育をするには‘感化力’を持つ先生が必要
若い人たちには「ビジョンとモデルをもちなさい」と言いたい
◇Vision Venture & Victory
◇人は人の役に立つ仕事(天職)を見つけたとき、強くなれる(睡眠時間の短い生活でも耐えられる)
◇ゲーテいわく「私の作品は誰かから与えられ、それを勤勉に編成しただけである」
◇成長した自分が今あるのは、誰かに負うところが大きい
など、心に響くメッセージをいただきました。
特に学校に勤めることになった今、「ビジョンとモデルをもちなさい」というメッセージが一番心に響きました。
日野原先生は、危篤の母に対しすばやく往診に駆けつけてくれたり、貧しい家計を思って治療費を請求しなかった家族医に感動し、「あのようなお医者さんになりたい」という思いが医学を志した動機となったそうです。
今話題の‘ハニカミ王子’こと石川遼くんの‘ビジョン’は「マスターズで優勝すること」であり、‘モデル’は「タイガー・ウッズ」ということになるでしょう。そういえば、昔は小学生に「偉人伝」を読ませることが多かったように思います。それはきっと、「ビジョンとモデルをもちなさい」ということに繋がっているのでしょう。

Kgjh5019Kgjh5020続いて、加藤隆正代表・尾崎八郎校長・平松一夫学長・安田栄三中学部長(写真、右から)による座談会です。
(平松一夫関西学院学長は、私の中学部・高等部時代の同級生で、大学ももちろん同じ関西学院で10年間同じ学校だったのです。中高の同窓会や東京地区での同窓会でもよくお会いしている48年来の友人です。2年前にはインタビューをさせていただいたこともあります。)

Kgjh5023午後5時半からは、全回生合同の懇親会が始まりました。
全体で約1200名の参加。われわれの同期生・第14回生は32名の参加があったそうです。

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和田中学校校長藤原和博氏講演:「ネットワーク型の授業・教師・学校経営」

今日は大阪に来ています。
富士通関西システムラボラトリで開催されている、JAPET主催の情報教育対応教育研修全国セミナー:Educational Solution Seminar 2007 in 大阪です。

Fgs4980Fgs497812:00からの展示を見学しています。
昨日の「ペン入力コミュニティ」キックオフセミナーでお会いした小学館の伊藤編集長にこのイベントのチラシをもらいました。15:30からの合同同窓会まで少し時間があり、場所も近いので参加することにしました。伊藤編集長は「デジタルドラゼミ」を展示されています。昨日、講演された富士通研究所は「手書き電子教材」を展示されています。タブレットPCや手書きインターフェイスに焦点が当てられているようです。

Fgs4984Fgs498213:00からは、JAPETの高橋事務局次長のご挨拶、杉並区立和田中学校の藤原和博校長の講演、尾道市立土堂小学校の山根僚介教諭の事例発表などがありました。

Fgs4992_2Fgs4987Fgs49901.学校改革「公教育の未来」と情報教育(概要)
 講師:杉並区立和田中学校校長 藤原和博氏

◆ネットワーク型の授業・教師・学校経営
「ネットワーク型の授業」「ネットワーク型の教師」「ネットワーク型の学校経営」が大事
7年間で5000人以上の見学者。「よのなか」科の授業で子どもたちは何をいったい学んでいるのか?
日本の教育の現状は、‘レッテル型の教育’が降ってくるという状況

・「外とつながった」学校経営ができる校長先生の育成
・「外のエネルギーを内に!」
・約60名の地域に人に1部屋与えている
・‘土曜寺子屋(ドテラ)’の実践:約150名が自主登校
・団塊世代がパワーになる
・外の力を借りる⇒先生の生徒に向き合う時間が増える

◇「よのなか」科の授業体験:「ハンバーガー屋さんの店長になってみよう!」
新しいお店の出店場所を考える。着眼点は「稼働率」:朝・昼・晩それぞれ別の客層が来店する場所を見つける

◇外のエネルギーを常に中(学校)で活用できること

◆情報処理力と情報編集力
ネットワーク脳:自分の知恵だけでなく、人とつながっている方が進化する
①情報処理力⇒「正解の導き方」→ジグゾーパズル型(狭義の学力)
 世界観が示された時だけ、力が発揮できる力。高度成長期には必要とされた力。
②情報編集力⇒「納得解の導き方」→レゴ型(真の学力)
 自分自身が納得し、関わる人たちが納得する解を見つける能力。答はたくさんある。
現代社会で必要とされる力。成熟社会を生き抜く力である。

◆なぜITが活用されないのか? どうすれば、ITが活用されるようになるのか
◇教師の手間を省くものでないとダメ
◇「英語のボキュブラリーを増やす学習」「漢字の学習」「計算力をつける学習」など、反復が大事なものにITが向いている
◇メール:CCで情報共有したり、脳の拡張としてITを使えている先生は少ない
◇準備に時間がかかるものはダメ(プロジェクターに接続するまでに時間がかかるなど)
◇発光する薄いディスプレイが出来ないか。「引き」がないといけないプロジェクターはダメ
◇コーディネーターが大事。教員になりたい大学生の活用
◇全国の中学校に「学校支援本部を!」 来年度予算の概算要求
◇SimCityClassicは政治を教えるのによいゲーム。政治とは、「税金をどのように集め、どのように分けるか」ということ。20分で体感できる。

ーーーーーー
藤原校長の講演が終わったところで、私は退席しました。
15:30から大阪国際会議場で、母校(関西学院中学部)の創立60周年記念合同同窓会が始まるからです。

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2007年8月27日 (月)

日の出町立大久野中学校校内研修会「授業を変える教材・機器の活用」で講師

Ookuno22今日は、日の出町立大久野中学校研修会に来ています。
武蔵溝ノ口でJR南武線、立川からJR青梅線で武蔵五日市駅下車、車で数分です。(大久野中学校の市倉先生が車で迎えに来てくださっていました。市倉先生、ありがとうございました。)
14名の先生方が校内研修を受けられています。

◆日の出町立大久野中学校校内研修会のプログラム
1.挨拶・講師紹介 清水信光校長
「今回の研修の目的は、‘先生方にいい授業をしていただきたい’ということ。新しい‘切り口’や‘方法’としてのICT活用について考え・工夫する機会としてください。」とのご挨拶がありました。

Ookuno282.基調講演:「IT活用による授業改革への挑戦」
講師 元・富士通株式会社 関 幸一
3.実践報告 
電子黒板活用事例の紹介 市倉教諭

4.新しい教材・機器の提示と体験
Ookuno37Ookuno39①内田洋行
 (主に電子黒板用機材の紹介)
②日本スマートテクノロジーズ
 (主に電子黒板用機材の紹介)

Ookuno50Ookuno53③パイオニアソリューションズ
 (主に電子黒板用機材の紹介)
④日本アビオニクス
 (主にプロジェクタ機材の紹介)

Ookuno60Ookuno66⑤光村図書
(主にデジタル教材の紹介)
⑥東京書籍
(主にデジタル教材の紹介)

Ookuno685.質疑応答・体験
先生方のそれぞれの疑問や体験したい教具(電子黒板・プロジェクター)とデジタル教科書のタッチ&トライの時間が設けられていたのが良かったと思います。

6.研修のまとめ  
副校長が「便利なものを我々がいかに活用できるか」と「予算が問題。まず、興味を持つことが大事」とまとめられました。

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「IT活用による授業改革への挑戦」(ストーリー) By 関 幸一

0.自己紹介(最近の活動など)
埼玉県総合教育センター(6月20日)群馬県総合教育センター(7月24日)静岡県立御殿場養護学校(8月24日)で研修講師

1.高度情報化社会のこれから
1.1 最近の情報技術のキーワード
(1)フィールド・イノベーション
(2)環境&ユニバーサルデザイン

1.2 IT新改革戦略(u-Japan計画)における「教育の情報化」
○目標
(1)教員一人に一台のコンピュータ及びネットワーク環境の整備並びにIT基盤のサポート体制の整備等を通じ、学校のIT化を行う。
(2)教員のIT指導力の評価等により教員のIT活用能力を向上させる。
(3)自ら学ぶ意欲に応えるような、ITを活用した学習機会を提供する。
(4)教科指導におけるITの活用、小学校における情報モラル教育等を通じ、児童生徒の情報モラルを含む情報活用能力を向上させる。

2.授業改革への挑戦(教育現場のフィールド・イノベーション)
2.1 電子黒板とデジタル教科書
(1)電子黒板による分かる授業の実現(NHK「おはよう日本」 電子黒板特集:ビデオ)
(2)本紹介:メディア教育開発センター理事長 清水康敬氏編著「電子黒板で授業が変わる」
◇電子黒板のメリット
①手書きができること
②コンピュータというイメージが少ないこと
③表示の位置が操作の位置であること
④消しても元の位置に戻れること
⑤訂正できること
⑥ランダムに表示できること
⑦静止画像提示ができること
⑧動画の提示ができること
⑨生徒の視線を集めることができること
(3)デジタル教科書の活用:光村図書のデジタル教科書活用事例
(4)「電子黒板とデジタル教科書」:メディア教育開発センターの堀田龍也先生のアドバイス
◇「電子黒板+デジタル教科書」のメリット
①感情移入ができるほどのコンテンツが実現できる
②電子黒板は、「情報」を書き付けることができる点がよい。普通の黒板では「先生の考え」と「子どもたちの考え」を書き出すだけで情報は出てこない
③プロジェクターでは「映せばわかる」という授業ができるが、 「電子黒板+デジタル教科書」活用の授業では さらにその次(その先)の授業ができる
④「大きく映したものを、触ったら変わる」ので、パソコンよりも操作が簡単
⑤「画面をタッチするだけで、次々にいろんなリソースを呼び出すことができる」ので、テンポのいい授業ができる
⑥「子どもたちは先生の先を見ている」 だから、電子黒板を使った授業では、「流れを途切れさせないテンポのいい授業ができる」
⑦単位時間内で「密度の濃い授業」ができる
⑧目線を確保したまま、「子どもたちの集中力が持続する授業」ができる
◇「電子黒板+デジタル教科書」活用のポイントと課題
①「板書の文化」とデジタル教科書の融合が大切
②ワークシートとの併用は大事
③英国では、電子黒板の機能の中で一番使われているのは「隠す機能」。隠した状態から見せていくことで、「集中力」「興味・関心」を引き出すことができる
④ICT活用の授業ではコンテンツが重要であり、コンテンツの中でも特に「デジタル教科書」と「教科書準拠のコンテンツ」「単元全体がコンテンツ化されていること」が重要である
⑤「書かせる」&「読ませる」ことで学習が深まる
⑥展開図を「展開する機能(アニメーション)」を使って示すことは有効
⑦一斉授業がちゃんとできることが大事。すなわち、どこでどのリソースを見せれば「もっと考えられる」「もっとわかる」ようになるかの技能やノウハウが必要
⑧豊かなリソースを活用する授業マネージメントの能力。「ICT活用能力」ではなく、「一斉授業の力」が問われる
⑨「授業の芸」を後進に残していくことが大事。「授業が豊かになる方法」
⑩「いい授業を見せる」ことで、先生方が「こういう授業をしたい」と思わせ、いい授業をするために「電子黒板+デジタル教科書」を使うようになることがよい
⑪「授業力を上げていく方向」が大事

2.2 タブレットPC
タブレットPC活用で授業が変わる、学習が変わる
(1)タブレットPCの活用(シンガポールの学校)⇒ビデオで紹介
(2)手書きソフトの事例(手書き学習教材)⇒ビデオで紹介
(3)デジタル教科書&タブレットPC(DeTeMOの活用事例)⇒ビデオで紹介

3.まとめ
3.1  私には夢があります
「未来の教室」を協働で創りあげていくことです。(関 幸一)
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2007年8月24日 (金)

御殿場養護学校夏期情報研修会で講師:「特別支援教育とタブレットPC」

Gyogo791Gyogo813今日は、御殿場養護学校夏期情報研修会に来ています。長津田でJR横浜線、町田から小田急線の‘あさぎり1号’に乗り、御殿場からJR御殿場線で岩波駅下車。御殿場養護学校から村松先生が車で迎えに来てくだり、御殿場養護学校(写真右)に着きました。
(帰りは御殿場駅まで送ってくださいました。村松先生、ありがとうございました。)

Gyogo798Gyogo801約60名の先生方が情報教育の研修を受けられていました。(写真は、情報教育課長の井上達也先生が説明されているところ)
私は、「特別支援教育とタブレットPC」というお話をさせていただきました。

御殿場養護学校夏期情報研修会のプログラム
◇第1部 メディアリテラシー実践報告(小学部、中学部、高等部の実践)
◇第2部 タブレットPCの教育活用(井上先生:最新導入機器の説明、関:「特別支援教育とタブレットPC」)
◇第3部 NetCommonsの活用(井上先生)
◇第4部 体験コーナー(NetCommons、学習ソフト)

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「特別支援教育とタブレットPC」
(御殿場養護学校夏期情報研修会:ストーリー)

0.自己紹介(経歴と最近の活動)
今年3月のCEC成果発表会会場で兵庫教育大の成田教授から井上先生を紹介される
埼玉県総合教育センター(6月20日)群馬県総合教育センター(7月24日)で研修講師

1.特別支援教育とタブレットPC
1.1 子ども一人一人のニーズに応じた特別支援教育の推進
(1)中央教育審議会答申(平成17年12月)がベースになっている
障害の種類や程度に応じ特別の場で指導を行う「特殊教育」から、通常の学級に在籍するLD・ADHD・高機能自閉症等(注1)の児童生徒も含め、障害のある児童生徒に対してその一人一人の教育的ニーズを把握し適切な教育的支援を行う「特別支援教育」への転換を図るとともに、その推進体制を整備することが提言された。
(2)IT新改革戦略(u-Japan計画)と「教育の情報化」
・教員一人に一台のコンピュータ
・教員のIT活用能力を向上させる
・ITを活用した学習機会を提供
・教科指導におけるITの活用
(3)全国LD親の会・会員調査<本人アンケートから>
・数学の授業では板書してくれるのでわかりやすい。
 逆に「国語」は板書が少なく、何が要点かわからない。

1.2 電子黒板・デジタル教科書、そしてタブレットPC
最先端の事例:
・シンガポールの高等学校・大学の事例

1.3 私の夢
私には夢があります。
「未来の教室」を協働で創りあげていくことです。(関 幸一)

2.タブレットPCの教育利用について
2.1 タブレットPCの市場予測と特徴
・タブレットPCは、年々倍々のスピードで普及すると予測
・薬剤師の国家試験の合格率向上に大きな効果
・試験合格率の低い層に顕著な効果

2.2 授業改革とタブレットPC
(1)先生が活用する
(2)児童・生徒が活用する

2.3 タブレットPCのソフトウェアご紹介
(1)DeTeMO(NTTコミュニケーションズ)の活用事例
   ⇒ビデオをご覧ください(先生が活用する)
(2)手書きソフトの事例(手書き電子教材
   ⇒ビデオをご覧ください(児童・生徒が活用する)
(3)特別支援教育の事例(すぐに使える)
   ⇒キッズタッチシリーズ(「パズルできるかな」など7種)

3.まとめ(みんなちがって みんないい
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私と小鳥と鈴と

私が両手をひろげても、
お空はちっとも飛べないが、
飛べる小鳥は私のように、
地面を速くは走れない。

私がからだをゆすっても、
きれいな音は出ないけど、
あの鳴る鈴は私のように
たくさんな唄は知らないよ。

鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい。

           金子みすゞ
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わたしと小鳥とすずと―金子みすゞ童謡集より)
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Gyogo807御殿場養護学校では、この夏、8台のタブレットPCが導入されたそうです。タブレットPCが「子ども一人一人のニーズに応じた特別支援教育の推進」に大いに役立つことを願っています。

「教育へのIT活用」でいつも思うことは、「IT機器を使うからいい教育ができる」というよりは、「最新のIT機器を使ってまで、児童・生徒にいい教育をしようと努力している先生方の頑張っている姿が子どもたちに伝わるからいい教育ができるのだ」と私は思います。

Gyogo810Gyogo811昼食時間には、井上先生から各教室など、学校内をご案内していただきました。(写真左は、天然芝の中庭)
3階から、天気がよければ富士山が目の前に見えるそうですが、今日は残念ながら雲が厚く、見えませんでした。(写真右)

お昼は、情報教育課の先生方とご一緒に昼食をいただきました。みなさん、若くて明るく、とても気持ちのいい先生方ばかりでした。御殿場養護学校での教育の情報化の実践が、今後さらに素晴らしい成果をあげられますことを大いに期待しています。

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